とにかく荷物をたくさん積みたい、日常使いを考えてデザインを重視したりコンパクトサイズがいいなど「積めるクルマ」の基準は人それぞれ。多様な要望に応えるべく、「アウトドアギアの積みやすさ」という視点でアウトドアテイストの軽トールワゴン、ダイハツ・タント ファンクロスをチェックしました!
※荷室実測値はそれぞれ実用的な最大部分を計測し(シートの前後位置を標準体型での乗車に適した位置で調整)、メーカー発表値とは異なる場合がある。
また、奥行きの最大値は開口部から、たたんだ後席の背もたれの先端(ショルダー部分)までの長さを計測。
私がテストしました!
本誌編集 早坂英之
遊び場は、ほぼキャンプ場。愛車は軽トラとコンパクトハッチバック。「ファミキャンだと室内はギチギチですが、それでも幸せ!」
フィールドが似合う軽の最新形がこれだ!
ダイハツ/タント ファンクロス
荷室実測値 幅1,170x奥1,160x高1,050mm
トールワゴンの大定番、タントにSUV風の加飾を施し、ラゲッジにも工夫を凝らしたのがタント ファンクロスだ。
「タントの広い室内空間は魅力。でも優しいテイストのスタイリングがアウトドアではちょっと……という人に推したいですね」
最大の特徴は、左のフロントドアと後部スライドドアを隔てる太い柱をなくした設計にある。
「全開にすれば1490㎜もの開口幅に。後ろからも横からも積めるのはすごい!」
見どころはラゲッジにも。
「後席をたたんでできる段差を、脚付きのデッキボードを使ってフラットにできます。ラゲッジから取り出してミニテーブルとしても使えるので、積載する荷物を減らすメリットも」
クルマのギミックと創意工夫で快適なキャンプを叶えよう!
●ボディーサイズ:全長3,395×全幅1,475×全高1,785㎜
●車両重量:940㎏
●最低地上高:150㎜
●最小回転半径:4.7m
●乗車定員:4名
●パワーユニット:658cc直列3気筒エンジン
●最高出力:47kW(64PS)/6,400rpm
●最大トルク: 100N・m/3,600rpm
●WLTC燃費:20.6km/ℓ
テスト車両のグレード:ファンクロスターボ 2WD ¥1,809,500(車両本体価格)
問い合わせ先:ダイハツ 0800-500-0182
これだけ積めました!
大4個 中4個 小4個
横と後ろから可能なかぎり積み込んだ結果、大量のコンテナを収納できた。注目は後席の足元に3段積める点。天井までは、まだ余裕がある。
デッキボードを上に立てた状態。たたんだ後席の背面(床となる部分)には、防水加工が施されている。
「スライドドアだけでも便利なのに、柱もないから本当にストレスフリー。自転車も横から積めます」
助手席を寝かせれば長ものにも対応。ラゲッジ開口部から助手席側ダッシュボードまでの奥行きは1,860㎜。
後席は左右別々に最大240㎜スライドできる。助手席に人が座れる位置でも、前後席の間にコンテナが置ける。
ラゲッジフックも充実。
床下収納はサンダルなどがぴったり収まる広さ。
アウトドアボックスを限界まで積んでみました
チェック方法
積める量の目安として、リスの「トランクカーゴ」がラゲッジルームにどれだけ入るかをチェック。大、中、小の3サイズを組み合わせて最大限に積んだ。このため、後方視界が遮られたり、隙間が大きく残ることもあり、実際に荷物を積める量とは異なる場合もある。
協力/リス https://www.risu-shop.jp/
大
トランクカーゴ TC-70S、¥4,980
サイズ:W780×D390×H357㎜
中
トランクカーゴ TC-50S、¥3,980
サイズ:W600×D390×H357㎜
小
トランクカーゴ TC-30S、¥2,980
サイズ:W400×D390×H357㎜
※構成/櫻井 香 撮影/三浦孝明
(BE-PAL 2023年10月号より)