エンジン付きの乗り物でも、電車でもアクセスできる山
「選択肢がある」というシチュエーションがとても好きです。それは旅でよく感じることで、たとえば「○○へはクルマじゃなくては行けない」などではなく、「電車でも行ける」とか、はたまたほかの乗り物に頼らなくても「全部歩いて山に登れる」、とか。「どうとでもなる自由」、それをこのたび埼玉県秩父の「日向山(ひなたやま)」で感じました。しかも東京のお隣の埼玉県。世田谷からクルマで約1時間半でした。東京に遊びに来た方も、レンタカーや電車でふらっとワンデイトリップすることができますよ。
日向山は西武秩父線「芦ヶ久保駅」の北側にある標高633mの低山。駅からの周遊で約5km。そう、同じ道を通らなくていい、というのも高ポイント。ゆっくり歩いても2時間ほどです。ルート上の南面には果樹公園村が広がり、季節ごとのフルーツ狩りができるそうですよ。
路面は石がゴロゴロしているなど特段危険な場所もなく、山歩き初心者や子連れにも安心です。10時過ぎから登りはじめても、昼には戻ってこられます。体力があるファミリーは、午後にもう1イベント入れることも可能。一時期私もハマってよくやっていましたが、オートバイでのツーリング中にトレッキングを織り込むというのもアリですね。
芦ヶ久保駅には道の駅「果樹公園あしがくぼ」が隣接。売店や食事処などがあり充実していました。
日向山
- 標高:633m
- 徒歩距離:周遊約5km
- 登山時間:約2時間
道の駅「果樹公園あしがくぼ」からスタート
トイレはここで済ませましょう。また、道の駅利用者の邪魔にならないようクルマは施設から離れた場所に。
あっという間に線路や道の駅が眼下に。
迷い道注意!
観音様の背中が見えたら「正解」です。ここだけわかりづらかったので注意してくださいね。
歩き出すとちょっと暑く、日陰は涼しく。ないをするにもいい季節ですね。
日当たりの良い南斜面には果樹園が広がっています。一年中なにかしら実っているフルーツ天国なのです。
しょっちゅう一緒に山歩きしているボストンテリアの豊は、今月11歳になりました。まだまだ元気です。トレッキングではふだん食べているペットフードを「行動食」として持参。それに水を注いで食べさせています。そうすれば水分補給も一気にできて時短です。
琴平神社を進む
歩幅が合わない子どもたちは階段脇の斜面を歩いていました。
右回りで登頂したハイカーとすれ違いました。「てっぺんは風が強いわよ~」と教えてもらい、覚悟して行ってみると頂上ではそよ風が吹いていました。この時期の服装もそうだけど、長袖の人がいたり、われわれみたいに半袖だったり、人によって自然に対するとらえ方って全然違いますよね。
スカイツリーと同じ高さに
日向山の標高は633m。高さ1mの見晴台に登ればスカイツリーと同じ高さになります。山頂は広々としており、日当たりもバッチリ。ここでお弁当を食べてもいいですね。私たちはもうちょっと先に進みました。
ボチボチ紅葉も始まっていました。
こんなふうにキウイの実ってなるんですね。しかもたくさん!わが家にも植えようかなと思ってしまった(笑)。
ちょっと寄り道、子どもたちへのボーナスタイム
多くの人たちはおそらく右回りで日向山山頂を目指すと思うのですが、なぜ私たちが逆を歩いたかというと、この公園があるから。こちらでランチです。
もしこの公園が東京にあったら天気のいい連休初日は、大混雑だったと思います。気が済むまで遊びまくって、嘘みたいにリッチな時間を過ごしたのでした。体力が有り余った次男を遊ばせるには最高の公園でした。ちょっとした池などもあり魚もいました。梅雨時期にはアジサイがとてもきれいに咲くそうですよ。
この日は、まだ暑かったのでクーラーボックスに保冷剤を入れて長男が背負って歩きました。帰りは軽いね。ちなみに次男はというと、豊グッズ担当です。
道の駅でゴール
年に何度もない、ベストコンディションのトレッキングを楽しんだわけです。これからこのあたりでは紅葉が本番になり、冬になると「氷柱」が見られるそう。春は桜。そして夏は川遊びと一年を通して楽しめますね。東京から近いけれど、自然の恵みが満載な場所でした。
道の駅で買い物
直売所では地元の農家さんが育てた野菜、果物。惣菜や地酒なども売られていました。
道の駅果樹公園あしがくぼ
- 住所:埼玉県秩父郡横瀬町大字あしがくぼ1915-6
- ホームページ:https://michinoeki-ashigakubo.com