アウトドアデートを企画しているものの、キャンプ初心者で段取りがいまいち分からないという人もいるでしょう。アウトドアデートの段取りやおすすめのプラン、当日の楽しみ方を紹介します。デートを成功させたい人は、ポイントを押さえておきましょう。
アウトドアデートの魅力と注意点
「アウトドアデートをすると別れる」と聞いたことのある人は多いかもしれません。確かに段取りが悪いと雰囲気が険悪になってしまう可能性はありますが、普段のデートにはない魅力も多くあります。
アウトドアデートの魅力と注意点を紹介します。
2人の距離が縮まるのが魅力
アウトドアデートの魅力は、共同作業を通して2人の距離が縮まることです。キャンプは作業することが多いので、積極的に動く姿勢を見せることで気の利くところをアピールできます。
自分にとっても、相手の意外な一面を発見するきっかけにもなります。付き合って長いカップルも、相手にほれ直すかもしれません。
また、都会から離れた不便な環境では、自然とコミュニケーションに集中できるのもアウトドアデートならではです。1日中相手にじっくりと向き合えば、まだ知らない相手の魅力を知るきっかけになるでしょう。
険悪な雰囲気にならないための注意点
アウトドアデートでは、普段とは違うシチュエーションで衣食住をともにするため、普段は見えなかった相手の嫌な一面を見る可能性もあります。
アウトドアデートで雰囲気が悪くなる原因でよくあるのが、テントの設営に手間取ることです。特に初心者は設営に手間取ることが多く、なかなか進まない作業にお互いイライラを積もらせるかもしれません。あらかじめ設営方法をチェックしておく、コテージを利用するなどの対策が取れると安心です。
その他、以下の点にも注意しましょう。
- 移動中、渋滞につかまり予定が遅れる
- 相手に任せっぱなしにする
- 逆に相手を全く頼らない
連休は渋滞にはまる可能性が高いので、時間に余裕を持った行動が大切です。また、いいところを見せようとして全部1人でやってしまうと、相手は「頼りにされていないのかな」と気分が落ちてしまいます。役割分担をして、お互い助け合うのがアウトドアデート成功のコツです。
アウトドアデートを成功させるための段取り
アウトドアデートを成功させるには、事前準備が大切です。前もって決めておくべきことや、当日のスケジュールの一例を解説します。
日程とプランを決める
まずは2人の予定を合わせて、日程とデートのプランを決めましょう。デイキャンプなのか泊まりなのか、平日または休日など、パターンはいくつかあります。
日程が決まったら、キャンプのスタイルを決めます。デートの難易度と自分たちの経験に応じて、無理のないプランを立てましょう。
初心者なら、宿泊を伴わず手軽にできるデイキャンプがおすすめです。宿泊する場合でも、快適に過ごせるコテージやバンガロー泊も検討しましょう。
キャンプ場を決める
日程とコンセプトが決まったら、条件に合うキャンプ場を探します。このとき、チェックするべきポイントは以下の通りです。
- トイレ・お風呂事情
- 安全性
- 周辺施設の充実度
- お湯が出るかどうか
特に女性は清潔感が気になるものです。当日になって雰囲気が悪くならないよう、施設のホームページや口コミを見て、お互いが納得できるキャンプ場を選びましょう。
デート当日の流れ
あらかじめキャンプ当日の予定を立てておくことも重要です。キャンプ場によってはアクティビティが用意されている場合もあるので、利用するのもおすすめです。
デイキャンプのタイムスケジュールの一例は、以下の通りです。
- 昼までにタープやチェア・テーブルの設営をする
- 昼食を取る
- 昼食後はアクティビティを楽しむ
- 17:00ごろを目安に片付け・帰宅する
上記のように行動すると、アクティビティに3~4時間程度割けるでしょう。夕方には撤収作業をした方がよいため、時間に余裕を持った行動が大切です。
泊まりキャンプの場合のスケジュールの一例は、以下の通りです。
【1日目】
- 昼までにテント・タープの設営をする
- 昼食を取る
- 昼食後はアクティビティを楽しむ
- 夕方から夕食の準備をする
- 夕食を取る
- 入浴・就寝する
【2日目】
- 起床・朝食を取る
- 片付け・帰宅する
2日目は午前中にはキャンプ場を出る必要があるところがほとんどです。早朝に起きれば日の出を見たり、モーニングコーヒーを飲みながらゆっくりしたりできるでしょう。
アウトドアデートの服装や持ち物
アウトドアデートをするときの服装や持ち物を解説します。持ち物は日程やキャンプスタイルによって変わるため、自分たちの予定に合わせて用意しましょう。
アウトドアに適した服装
服装はアウトドアにふさわしい、動きやすい洋服を選ぶのが基本です。夏であっても朝や夜は冷えることが多いため、体温調節用のアウターは季節を問わず持っていきましょう。ボトムスも動きやすさを重視し、女性の場合スカートは避けた方が無難です。
靴は履きなれたスニーカーを履き、サンダルやヒールは危ないのでやめましょう。虫刺されや日焼け対策をするなら、長袖・長ズボンで肌の露出を避けるのがおすすめです。
基本のキャンプセットと遊び道具
持って行くべき基本のキャンプセットは、以下の通りです。
- テント・タープ
- 寝袋
- テーブル・チェア
- カトラリー
- 調理器具
- ランタン
- 湯沸し器
- 火おこしアイテム
上記のアイテムがあれば、キャンプは成立させられます。手ぶらキャンプやグランピングでは、キャンプ場側で用意されているものもあるので、何を持っていくべきかはまず、利用するキャンプ場の設備をチェックしましょう。
キャンプ用品の他に、以下のアイテムもあると便利です。
- 2人で遊べるゲーム(ボードゲーム・フリスビーなど)
- 虫よけや日焼け止め・ファーストエイドキット
- アメニティ
- 懐中電灯
当日があいにくの雨だった場合、屋内で遊べる道具があると暇を持て余しません。また、万が一のときのためにファーストエイドキット、入浴や歯磨きをするためのアメニティ、夜道を歩くための懐中電灯があるとより安全・快適に過ごせます。
アウトドアデートにおすすめのプラン
アウトドアデートにおすすめのプランを解説します。それぞれ魅力や楽しみ方が異なるので、パートナーと相談してぴったりのプランを選びましょう。
ホテル泊のように快適なグランピング
グランピングとは、簡単にいうと豪華なキャンプのことです。宿や食事プランが用意されていることが多く、ホテルに泊まるような感覚でアウトドアを楽しめます。
写真映えする豪華なテントに泊まれるところなら、より非日常を味わえるでしょう。バーベキューの調理や、アクティビティの用意までされているところもあるので、至れり尽くせりのサービスを受けられるのが特徴です。
何から何まで準備してもらえるので、キャンプにまだ慣れてない人におすすめです。
気軽に楽しめる手ぶらキャンプ
「キャンプがしたいけれど、道具をそろえるのは大変」と感じている人には、手ぶらキャンプがよいでしょう。キャンプギア一式は現地で借りられるので、荷物が少なくて済むのが魅力です。
グランピングとの違いは、道具を借りるものの、あくまで通常のキャンプであることです。パートナーと共同作業をしたい人や、自分たちで料理を作りたい人に向いています。
車1台で完結するキャンピングカー
一味違うキャンプを楽しみたい人は、キャンピングカーを借りるのもおすすめです。
キャンピングカーには、キャンプに必要な設備が車にそろっていることも少なくありません。グレードによって設備は異なりますが、キッチンツールやシャワールームが付いているタイプもあります。
キャンピングカーを借りるときは、専門に取り扱っているレンタカーサービス会社で車を借り、オートキャンプ場を利用するのがおすすめです。キャンピングカーは雨風にも強く、まるで小さな家のような過ごしやすさが魅力です。
カップルなら、軽バンをベースにした小型タイプもよいでしょう。
アウトドアデート当日の楽しみ方
アウトドアデートで、意外に迷うのがフリータイムの過ごし方です。大切な思い出を作るために、おすすめの過ごし方を三つ紹介します。
焚き火を眺めながら語り合う
キャンプといえば焚き火をイメージする人は多いでしょう。焚き火の火にはリラックス効果があるといわれています。時間に追われることなく、揺らめく火を眺めながら、普段はなかなかできない話をすると仲も深まるはずです。
BGMをかけてロマンチックな雰囲気を演出したり、逆にアゲアゲのテンションで盛り上がるのもおすすめです。なお、音楽をかけるときは周りの迷惑にならないよう注意しましょう。
一緒に作るキャンプ料理
料理はキャンプの楽しみの一つです。2人で協力して作る料理は、いつもと一味違うものです。
ただし気合いを入れすぎて、いきなり難易度の高いものに挑戦するのは避けましょう。準備や工程が複雑なものは、スムーズに調理できず、険悪な雰囲気になりかねません。
工程や作業が複雑なものではなく、カレーやバーベキューなどシンプルで簡単なものがおすすめです。弁当や軽食を持参したり途中で買ったり、レトルト食品を持っていくのもよいでしょう。どのような形であれ、キャンプで食べるご飯は格別です。
季節のアクティビティを楽しむ
夏ならウォータースポーツ、秋ならハロウィンや紅葉狩り、冬ならイルミネーションなど季節にちなんだアクティビティは盛り上がります。記念日や誕生日などをキャンプで過ごせば、いつもとは違う特別な思い出が作れます。
周りに自然しかないキャンプでは、アクティビティで何をするのかを決めていないと、昼食から夕食まで時間を持て余してしまうかもしれません。
遊び道具を持っていったり、キャンプ場で開催されているアクティビティに参加するなど、フリータイムの過ごし方は事前に決めておく必要があります。
まとめ
アウトドアデートは、よくも悪くも普段は見られない相手の一面を知るよい機会です。相手を幻滅させないためには、しっかりと役割分担し、お互いに楽しむ努力も大切です。初心者は用意するものが少ない手ぶらキャンプや、グランピングから挑戦するとよいでしょう。
慣れてきてから、徐々に難易度の高いキャンプにチャレンジするのがおすすめです。事前準備をしっかり行い、2人の仲がより深まるよう、アウトドアデートを成功させましょう。