カキドオシおむすび
海苔の代わりにカキドオシの葉を巻いたおにぎり。ミントとシソの間のような爽やかな味と香りが食欲をそそる。上にまぶしたのは香ばしいゴマのようなネコジャラシふりかけ。
摘んでくたっとなった野草はまず水にさらしてシャキッと蘇らせる。野草料理の必須手順だ。
【使用した野草】
●カキドオシ日本全土の道端などに自生するシソ科の多年草。垣根を通り越すほどの生命力が名前の由来だ。4~5月に薄紫色の花をつける。
どれも唸るほどうまい。とくに香草のような野草のクセを生かした「ガパオ風炒め」が絶品だった。
「欧米やアジアでは野草を摘んで食べる文化が暮らしに根付いていて、野草を出すレストランも一般的なんですよ」
鶴岡舞子さん
山梨県甲州市で野草のある暮らしを提案する『摘み草のお店 つちころび』のオーナー。22歳のとき東京から移住し、地域おこしに携わりながら、野草文化の普及活動を続ける。
※野草の中には毒性を持つものもあります。くれぐれもご注意ください。
◎構成/森山伸也 ◎撮影/柳澤牧嘉