ヨシノボリは積極的に食らいついてくるけれど、針がかりの成功率は2割以下。かけても、ばれても、大の大人を七転八倒させる難しさ、おもしろさがある。
「単純だからこそ、奥が深く、難しい。大きな魚を釣るのもいいけれど、3㎝に満たない魚にもてあそばれるこの感じ……たまらないでしょう」(熱田さん)
熱田安武さん
ハチの子獲りと巣の駆除、罠猟と獣肉の販売を本職とする国宝級の野生児。
海川山の生き物の捕獲と処理、料理に精通している。
著書に『これ、いなかからのお裾分けです。』(南の風社)。
http://atsutaya.com/
◎構成/麻生弘毅 ◎撮影/柏倉陽介