BE-PAL創刊編集長が、アウトドアに直結する道具や自然派暮らしに寄り添うアイテムをレビュー。今回はチタン素材の道具について。
チタン製品増殖中、だがまだ高価
チタン製品が増えています。軽くて丈夫が利点なので、アウトドア用品に真っ先に取り入れられて、ガスバーナーやカップ、ポット、トレッキングポール、ペグ、それに自転車(英国の折りたたみ自転車・ブロンプトンのオールチタンは7.95㎏! しかし77万5,500円)などに使われています。超軽量と強度以外にも耐久性も半端なく、チタン瓦にすれば1,500年は持つといいます。今ならあの映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に使われた"デロリアン"はステンレスでなくチタンにしたかもしれません。
金属臭がしないのも美点のひとつ。真空断熱ボトルはステンレスがメジャーですが、コーヒーやウーロン茶では問題がなくても、白湯では金臭いので、サーモスのチタン真空ボトル(500㎖ 1万4,300円)を使っています。ステンだとそこそこ重みを感じるのですが、チタンは空だと約210g! と驚異的な軽さ。
さらにアレルギーフリーなのも特徴。緊急用ホイッスルをぶら下げるネックレスはチタンのボールチェーンにしました。2.3㎜径、長さ60㎝(コネクターもチタンで刻印入り)で4,000円と高価ですが、3g! ステン7.6gの半分以下です。
中村 滋
1944年生まれ。『BE-PAL』『DIME』『サライ』の創刊編集長。現在は「Cool Senior Magazine」を編集。www.csmagazine.jp/
(BE-PAL 2023年11月号より)