秋冬キャンプの必携品としてぜひ揃えたいのがストーブだ。今月は定番の灯油ストーブとカセットガス式の小型ヒーターをVersus!
煮炊きもできる万能選手!
Kerosene Stove
アルパカ プラス/アルパカ プラス ストーブ TS-77NC 専用バッグ付き
自然通気型の開放式石油ストーブ。燃料は灯油で、最大で約10時間の連続燃焼が可能。通常の家屋での暖房のめやすは13~17㎡なので、ロッジテントなどでは十分な暖房能力がある。レトロモダンなデザインと4色のおしゃれなマットカラー(ブラック、グリーン、レッド、ベージュ)で若者に人気が高い。
¥27,480
問い合わせ先:イルムお客様相談窓口 0120-905-049
SPEC
●最大発熱量=約3.0kW
●連続燃焼時間=約10時間
●本体重量=6.6㎏
●サイズ=350×350×420㎜
上質なレトロデザインで家でもキャンプでも映える
秋冬キャンプの定番品が小型の灯油ストーブだ。灯油は扱いが簡単で火力調整もしやすく、ススや臭いも少ない。そしてなにより、普段の暮らしでもそのまま使えるから無駄がない。
そんな賢いキャンパーに最近人気が高まっているのが「アルパカ プラス」だ。アルパカは韓国の老舗ブランドとして1968年からひたすら石油ストーブを作り続けてきた専業メーカー。欧米や中東など世界50カ国以上に販売実績を持つ。
人気の秘密は上質なレトロデザインだ。暖かみのある円筒デザインを継承しつつも、最新モデルはマットカラーを採用し、シックでスマートな印象を醸し出している。今年からサンドベージュが加わり、テントやギアとのコーディネートもしやすい。
ふたつ目の秘密はちょうどいいサイズ感だ。全高42㎝とコンパクトなので小さなクルマでも積んでいける。重量も6.6㎏と軽く、専用バックが付いているので持ち運びも楽なのだ。
360度あらゆる方向へ広がる暖かさ、10時間に及ぶ連続燃焼時間、そして湯沸かしにも使える汎用性など、まさに秋冬キャンプにはうってつけの商品なのである。
ここがスゴい!
お湯を沸かすなど幅広い場面で活躍
上板は熱に強く蓄熱力の高いセラミック製。ケトルを掛けてお湯を沸かしたり、パーコレーターでコーヒーを温めたりと、一台二役で活躍する。
自動消火装置付きで安全基準をクリア
日本燃焼機検査協会(JHIA)認証を取得済み。輸入品であっても、30項目以上にわたる日本の安全基準をちゃんとクリアしてるのが嬉しい。
運搬や収納に便利な専用キャリーケース
2ウェイハンドルを備えた専用キャリーケースが付属する。クルマへの積載やキャンプサイトへの搬入時に大活躍。使わないときの保管にもいい。
V S
コンパクトで機動力抜群!
Gas Stove
FORE WINDS/アウトドアヒーター
ガス器具でおなじみのイワタニのアウトドアブランドが「FORE WINDS」。これは同ブランド初のアウトドア専用ヒーターだ。カセットガスを装着するだけですぐに使用できるので、使う人やシーンを選ばない。パワーブースター付きなので低温下でもカセット内のガスを最後まで使い切ることができる。
¥12,800 ※イワタニアイコレクトサイトにて
問い合わせ先:岩谷産業お客様相談室 0570-200-665
SPEC
●最大発熱量=約1.28kW(約1,100kcal/h)
●連続燃焼時間=約160分
●本体重量=820g
●サイズ=181×261×244㎜
カセットガス方式で補塡が楽で機動力も高い
一方、ソロキャンプやバイク旅など軽量コンパクトを突き詰めたい人にはコレ。「フォアウインズ」のアウトドア専用ヒーターで、収納サイズの小ささと使い勝手のよさからさまざまなシーンで使われている。
燃料はカセットガスなので、ホームセンターやスーパーはもちろんコンビニでも簡単に手に入る。いつでもどこでも補塡できる利便性は他に替えがたい。
小さな見た目に隠されているが、じつは燃焼時間は160分を超えるのも魅力だ。そのスタミナを生かして天体観察やワカサギ釣りなど、定点で長く留まるアクティビティーで愛用されている。僕は知らなかったのだがクライマーのあいだでは既に定番商品だそうで、冬場に外壁(自然の岩盤のこと)を登ったりボルダリングを楽しむときにはこれで指先を温め、指先の繊細な感覚を保つそうだ。
角度調整が可能なので、置き場所や座っているときのポジションに合わせて輻射角を変えられるのもいい。また。重量も約1㎏程度だから手にぶら下げて一緒に移動できる。チェアリングで夕焼けを見送るときも、夜中に星空を見上げるときもいつでも側に置いておけるのだ。
ここがスゴい!
大型ハンドルで簡単に場所を移動
握りやすいハンドルで持ち運びも簡単。調整機能を持つバルブを搭載しているので、点灯中に動かしても炎が燃え広がらず、安定燃焼を続けてくれる。
コンパクトなので気軽に連れて行ける
収納サイズは約18×20×17㎝と灯油ストーブと比べると圧倒的にコンパクト。これならクルマに常備しておいても邪魔にならないだろう。
ポジションにあわせて輻射角度が変えられる
熱源はスポット的だが、置き場所や体勢に合わせて、リフレクターの角度を2段階に変えられる。ローチェアーでもハイチェアーでも使いやすい。
私が解説しました! ホーボージュン
大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。Twitterアカウントは「@hobojun」。
※撮影/中村文隆
(BE-PAL 2023年11月号より)