編集部でも愛用者の多いApple Watch。2023年9月には、最新モデル「Apple Watch Ultra 2」が発売され、導入を検討している人も多いのでは? そこで改めて、なぜアウトドア好きにとってApple Watchは重宝するのか。Apple Japanに突撃取材したおすすめ機能と、ユーザーである筆者が実感している魅力を紹介します。
アウトドアでApple Watchが重宝する7つのワケ
現在、Apple Watchは
- 気軽に使える「SE」モデル
- よりアクティブに使える「Series」モデル
- 最新の「Ultra」モデル
という3タイプが発売されています。
まずは、Apple Watchがアウトドアで重宝する7つのポイントと機能はこちら。
1:スマホを取り出さなくても情報とつながれる
登山、キャンプ、クライミング、サイクリングなど。アウトドアアクティビティを楽しんでいる時に、時間やマップなどを確認するたびにスマホを取り出すのは億劫です。場合によってはスマホを落とし、破損や紛失する可能性も……スマホのない登山なんて、考えただけでも怖い!
でもApple Watchがあれば、時間やマップが手元でぱっと確認できるうえに、アプリも手元で確認・操作ができます。
筆者の場合、産後に子どもを抱っこしたりベビーカーを押したり、両手が塞がっている時にスマホを取り出さずとも電話やメールを手元でとれる機能に助けられました。アウトドア好きはもちろん、子育て世代にも重宝する基本機能といえるでしょう。
Apple Japanによると、Apple Watchは2015年4月に発売した当初から“つながり続け、アクティブに過ごし、健康を保つ”というコンセプトのもと、さまざまな機能を搭載、アップデートしているそうです。だから、スマホを取り出さずとも必要な情報を確認できるのは、どのモデルにもいえる基本装備であり、大事なポイントなのです。
2:電子マネーが使える
行き帰りのバスや電車運賃、コンビニでなど電子マネーが使える場合の支払いにはApple Watchの「ウォレット」機能が活躍。アウトドアシーンもより身軽になります。バックパックやサコッシュなどから、財布やスマホをいちいち取り出さなくてもよいのもポイントが高い!
2023年現在、交通系IC(Suica、PASMO、ICOCA)、クレジットカードと連携した決済(iD、QUICKPay、Tマネー、LINE Pay、メルペイ、WAON、nanaco)、QRコード決済(PayPay、au Pay)が使えるようですよ。
3:耐久性・耐水性・防塵性能を備え、タフ
4:安心・安全を守るセーフティー機能
近頃、ソロキャンプをする人も増えました。また、一人で登山やトレイルランニングなどを楽しむ方もいますよね。ソロは自由な一方で、万が一何かがあったら? うーん、やはり不安……。そんな時にも活躍する、ユーザーの身を守るセーフティー機能も備わっています。
その一つが「転倒検出機能」。転んだり倒れたりしたら「いま転倒しましたか?」「大丈夫ですか?」と通知がきます。その通知に「大丈夫」と返事をするか、再び動き出すなどのアクションがなく、一定時間倒れたまま反応がない場合、Apple Watchが救急に連絡し、緯度と経度を通報。また、緊急連絡先に登録した家族や友人などにも連絡がゆき、どの病院へ搬送したかなどもわかるようになっているそうです。
これと同じく、2022年からは「衝突事故検出機能」も搭載。車で事故にあった場合、転倒検出機能と同じ通知をApple Watchが行ってくれます。
スマートウォッチが緊急連絡まで担ってくれるとは! アウトドアシーンはもちろんのこと、一人暮らしの人や、お年寄りなども安心して暮らせる機能ですね。
5:健康を見守るアプリで無理のないペース配分が掴める
Apple Watchは身につけているだけで、呼吸や心拍機能もモニター。日々の健康はもちろん、登山やトレイルランニングなど、ペースを気にしつつ楽しみたいアウトドアアクティビティの味方になってくれるのだとか。
モニターされたデータは、iPhoneの『ヘルスケア』アプリと連携するようになっています。呼吸の血中酸素レベルもモニターしているので、登山中に手元をチェックすれば「いま高山病かもしれない」いった、体の状態を客観的に把握できる物差しに。体感に加えて、ちゃんとしたデータで把握できるのは心強い!
また、Apple Watchから操作できる「ワークアウト」アプリでランニングやサイクリング、ハイキングなど、その時々に合わせたワークアウトを記録するのもApple Japanのおすすめ。距離やペースだけでなく、心拍数も確認できるので、ペースが速くて体が苦しくなっているかもしれないといった指標に。
さらに消費カロリーも記録されるから、こんなに頑張ったのだし下山後はビールを飲んじゃおう! なんてことにも使える……!?
6:手元でカメラのシャッターボタンが押せる
美しい自然の中で楽しむ時は、やっぱり写真が撮りたくなります。でも、そばにシャッターを押してくれそうな人が見当たらない……なんてこともありますよね。
Apple Watchの「カメラ」機能を押すと、手元でシャッターボタンが押せます。また、シャッターまで3秒間待ってくれる機能もオンにするのが筆者のおすすめ。しっかりポーズをとる余裕も生まれますよ。さらに、使うのはインカメラかアウトカメラかも手元で選べるから、三脚とセットで使えば思い出がばっちり残せます。
7:「コンパス」アプリで位置を把握+αのお楽しみも
山で道迷いを防ぐためにも、方角の確認は必須。そんな時にも活躍するのが手元で確認できる「コンパス」機能です。マップと合わせて使えばより安心。
また、Ultraモデルからはさらに高精度のGPSが搭載されました。だから、高層ビルが立ち並んでいる場所など電波が不安な場所でも、かなり精度が高く位置情報を把握することができます。
さらに、Apple Japanおすすめの機能も教えてもらいました。便利なだけでなく、ちょっとしたアクティビティーとしても楽しめそう。キャンプや登山などでお試しあれ!
コンパスウェイポイント
現在地を「コンパス」アプリに「ウェイポイント」として追加。それぞれのウェイポイントまでの距離、方向、相対高度が確認できる機能です。
ウェイポイントは、個数制限なく作れ、色を変えたり、名前をつけたりできるので、位置を把握するときに役立ちます。
この機能をマスターすれば、広いキャンプ場や野外フェスで自分のテントがわからなくなった! なんて迷子も減りそう。また、登山中の分岐ごとにウェイポイントを作っておけば、万が一道迷いをしたときにも元来た道をたどりやすくなりそうです。
バックトレース
「コンパス」で「バックトレース」を使って経路を記憶しておけば、道に迷った場合に足取りを辿ることができます。
たとえばハイキングで歩き始めるときにオンにしたり、キャンプなら自分のテントからオンにしておくと、歩いた道のりをチェックできます。『足跡をたどる』に切り替えると、万が一間違った方向へすすむと通知してくれます。
コンパスウェイポイントと同じく、こちらも万が一の道迷いに備えてオンにしておくとよさそう。Apple Japanへ伺ったところ複数アプリを一緒に立ち上げられるので、バッテリーの消耗を気にしないならマップなどと同時に立ち上げておくと安心かもしれません。
最新モデル「Ultra 2」ならではの機能は?
これまで以上にタフな素材
もっとも大きな違いは素材です。ボディには腐食などを防ぐ耐食性にも強い再生チタニウム、画面にはフラットサファイヤ全面クリスタルを採用しているので、軽量かつ傷つきなども気にせず使えるそうです。
ちなみに、最新モデルのUltra 2 は、-20度〜55度の気温に耐え、海面下500m〜標高9000mでも使えるような仕様にテスト済み。人間が生きられる環境なら大丈夫、といっても過言ではありません。
180m先まで聞こえる「サイレン」機能
デジタルクラウンの下にあるサイドボタンを長押しすると『サイレン』というボタンが出てきます。これを押すと、180m先にも聞こえる大きな音が鳴り響き助けを呼んでくれるという優れモノ!
登山中の道迷いや、自然災害などに備えてホイッスルを携帯しているという人もいるかもしれません。でも、この機能があれば、そんな時にも活躍してくれそうで頼もしい〜。
1泊2日なら充電いらず? 約36時間のバッテリー駆動時間
画面は49mmと、女性や小柄な男性の場合は手首サイズ!? この大きさは、圧倒的なバッテリー駆動時間を実現するためのもの。通常の使用時で36時間のバッテリー駆動時間を備え、低電力モードにすれば最大72時間使用できます。キャンプや登山などで連泊する場合は、オンにしておきましょう。
照りつける太陽の下でも見やすい明るいディスプレイ
「Ultra 2」のディスプレイは、Appleが作ったディスプレイの中でも一番明るい最大3000ニト。これは、たとえば砂漠など照りつける太陽の下でも見やすい明るさなのだそうです。
夏場や高所、スノーシーズンなどで、降り注ぐ太陽に画面が見えづらいという経験は、アウトドア好きあるある。でも、そんな悩みも払拭するほどの明るさを備えているとは、うーん頼もしい。
カスタマイズしてますます快適!
「Series 9」と「Ultra 2」では、OS10.1にアップデートすると「ダブルタップ」機能が使えます。これは、人差し指と親指をダブルタップするだけで、電話に出たり、アラームを止めたり、ワークアウトを始めたりと、基本的なアクションができる機能。指2本をダブルタップするだけで両手を使うことなくスムーズにつながったり動けたりするので、ストレスフリーで、アウトドアシーンにもぴったり。
このほかにも機能満載。アウトドア好きの味方ともいえるApple Watch。最新モデル「Ultra 2」には、アウトドア好きのためのものといっても過言ではない機能がさらに搭載されていました。画面やアプリなどをカスタマイズすれば、ますます使いやすく、便利に。アウトドアをもっと楽しみたいなら、試す価値あり! ですよ。
【取材協力】
Apple Japan