1877年にノルウェーで誕生したアウトドアブランド「HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)」。 創業者のヘリー・J・ハンセンは商船隊の船長で、当時の船乗りを苦しめていた寒さや雨、波のスプレーから身体を保護するために、オイルスキンの防水ギアを製造開始したことが始まりといわれている。以来、防水テクノロジーを追求し、自然と対峙しながら共存するための革新的な製品を開発。そして今シーズンはセーリングにフォーカスし、それに耐えうるレイヤリングシステムを持つ商品を拡張している。
海を遊び尽くせるウエアのラインナップは?
まずは新しく生まれ変わった定番のセーリングジャケットに着目。防水透湿性のある2層構造の生地の素材は、リサイクルナイロン(リサイクル原料率53%)を使用した環境配慮型素材に変更。さらにポリカーボネート配合コーティングにより防水性を改善している。
襟部分の前立てが高いので保温性にも優れ、首まわりのフィット感を調節しやすい。袖口はダブルカフで気密性をもたせ、水の浸入を軽減。擦れやすい裾には大きくコーデュラ生地を配置した。
SOLAS条約(海上人命安全条約)に準じたリフレクサイトのワッペンを設け、海上での視認性を高めている。
定番セーリングトラウザースもリニューアルされている。防水透湿性のある2層構造の生地の素材は、同じくリサイクルナイロンを使用。こちらもポリカーボネート配合コーティングによって防水性をアップさせた。
寒い時期にレイヤリングがしやすいシルエットに加え、ウエストのアジャスト仕様も締め込みしやすく改良。傷みやすい膝とヒップにはコーデュラ生地を配しており、以前より補強面積を広く設計している。裾は片手でサイズ調節できる仕様だ。
防水仕様のインサレーションジャケットは、防水透湿性のある2層構造の生地を使用。ダウンブレンドの中綿を封入している。襟部分の前立てが高く太めの設計なので、保温性はバツグン。首まわりのフィット感も調節しやすい。こちらもフロントフラップにSOLAS条約(海上人命安全条約)に準じたリフレクサイトのワッペンを配し、視認性を高めている。両胸の大型ポケットや腰ポケットなど収納力にも優れ、両サイドにはハンドウォーマーポケットも配置した。
ヘリーハンセンのクラシックなフリースアイテムを彷彿させる風合いのジャケット。表地はニット、裏地は毛足が長い肉厚フリースになったダブルフェイスのフリース生地「ポーラテック サーマルプロ」を採用している。保温力と通気性のバランスがよい中厚手タイプで、ミドラーにはもちろん、アウターとしても使いやすい。シンプルなデザインで、袖には象徴的なツインセイルロゴをワンポイントであしらった。
本気で海に立ち向かい、海を遊び尽くせるウエアを展開するヘリーハンセン。こだわりの着心地と利便性を兼ね備えるギアを工夫し、組み合わせて遊ぶ。そんな新しいアウトドアスタイルを提案しているのだ。
HELLY HANSEN Traces of Water
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