朝晩が冷え込むようになり、11月に入ってようやく秋らしい気候になりました。この穏やかで雨が少ない秋は、実は猛暑やゲリラ豪雨が億劫な夏よりもアウトドアに向いているのではないか、と思ったりも……。
そんな過ごしやすい秋ですが、肌にとってはあまりよろこばしくない季節なのです。というのも、蓄積した夏のダメージがじわじわと現れ始めたり、気温や湿度の低下によって肌が乾きやすくなったり……と、「秋枯れ肌」と呼ばれるほど、1年のうちでもっとも肌が老けやすい季節なのです。この時期に大切なのは、シワやシミ、たるみなどあらゆる肌の老化を引き起こす元凶となる乾燥を防ぐこと。化粧水でしっかりと肌を潤わせることが重要です。
毎月100以上の新作コスメを試している美容エディターが、アウトドア派にぜひとも使ってみてほしい化粧水をみつけたのでご紹介したいと思います。
日本のオーガニックコスメを牽引する「アムリターラ」
突然ですが、みなさんは「アムリターラ」というブランドをご存知ですか?アムリターラは、まだ日本にオーガニックコスメというカテゴリーが確立されるより前の2008年に誕生した国産オーガニック化粧品ブランドです。
「いらないものは、いれない」、「世の中にないものを生み出す」という信念のもと、野生や農薬不使用の植物がもつ「フィトエナジー」を活かしたコスメやサプリメント、食品を開発しています。非常にストイックで誠実なプロダクトを作り続けて、今年で15周年を迎えます。
北海道産の白樺樹液でつくられた化粧水
そんなアムリターラのスター製品である白樺樹液の化粧水「ホワイトバーチモイストウォーター」がこの秋にリニューアルしました。これまでフィンランド産の白樺樹液を使っていたのですが、北海道美深町(びふかちょう)周辺で採取したものに切り替えました。
地中の栄養分が含まれた雪解け水を白樺が吸い上げ、芽吹くために枝先にまで栄養を行き渡らせます。根から吸収され細胞膜を通ったきめ細かい粒子をもった白樺樹液は、肌に浸透しやすい特徴があります。また、白樺の命の源となる白樺樹液は「森の看護師」とも呼ばれるほど栄養分が豊富です。実際にどのような栄養分が含まれているのかを調べてみました。
【白樺樹液に含まれる栄養成分】
■アミノ酸
グルタミン酸、アスパラギン酸、シトルリン、イソロイシンなど
■糖類
グリコース、フラクトース、ガラクトースなど
■ミネラル
カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛など
■その他
たんぱく質、パルチミン酸、オレイン酸など
美深町の白樺から白樺樹液を採取できるのは1年のうち雪解けの早春のわずか2週間ほどだけ。白樺の成長を妨げない程度の採取なので、流通量も限られています。
そんな希少な白樺樹液に、青森県の完全無農薬で育てた「奇跡のリンゴ」から採取した「LPS(リポポリサッカライド)」を配合。LPSは、土や植物、空気中にも存在する微生物由来の成分です。潤いを守り肌整える効果があるのだとか。体内に摂り入れると免疫機能を高め、肌に塗ると潤いを保ち健やかに保つ効果があるといわれています。
ほかに、保湿をサポートするヒアルロン酸Na、砂糖大根から抽出したベタイン、グリセリンなど、7種の成分だけでシンプルに構成。
精油やエタノール、合成防腐剤、合成香料・着色料、石油由来成分、合成界面活性剤は不使用。肌が乾燥しやすい人や敏感肌の人、強い香りが苦手な人でも安心して使えます。
乾燥知らずのモチモチ肌に
防腐剤を使用しないアムリターラは、ボトル容器にもこだわり、空気に触れない構造の容器に。2回目以降は、詰め替え用レフィルがあるのでとってもエコです。
実際に使ってみました。無色透明でほんのりとろみのあるテクスチャー。前述のとおり、粒子が細かいがゆえ、肌にのせた瞬間すっとなじみます。その後はベタつかずふっくら&モチモチに。上に手持ちのスキンオイルを重ねると、夜までしっとり感が持続します。まもなく1本使い切りそうですが、お肌、絶好調♡ キメが整い、心なしか透明感も出たような気も。これなら秋枯れも冬の乾燥も怖くありません。VIVA!白樺!
アウトドア派の皆さんなら、「人間も自然の一部」であると体感されることも多いことでしょう。直接肌につける化粧品も、自然との調和を考え、持続可能なものづくりを行なっているブランドの製品を選んでみるのはいかがでしょうか?
大学在学中にフリーランスの美容エディターとしてデビュー。女性誌やWEBメディアで美容企画を手掛ける。プライベートでは漫画とアニメ好きなインドア派である一方、野草に興味をもち、和ハーブライフアドバイザー、薬草料理マイスターの資格を取得。