ランタンとしてもエアーポンプとしても有能
キャンプギア界の「ラジカセ」なり
コンパクトな電動エアーポンプのなかには、LEDライトが付いているモデルがあるが、たいていは小さいものが申しわけ程度に付いているにすぎない。一方、ONE SECOND(ワンセカンド)の「モルティ多機能ランタン」は、150ルーメンという十分な明るさがあり、独立したランタンとして成り立っている。
「ランタン」という名称が付いているから当たり前じゃないかと思われるかもしれないが、空気入れの性能も4.5kpaというパワーがあり、エアーポンプとしても一人立ちしている。「ランタン」という名称なのは、ワンセカンドが照明器具メーカー、キシマのブランドだからだと思うが、本当は「ポンプランタン」や「ランタンポンプ」など、新しい名称で呼ばれるべき商品ではないだろうか。ラジオとカセットテープ再生機が「ラジカセ」になったのと同じくらいの大事件……といったらいいすぎだろうか。

左のエアーボタンを2回押すと送風・吸気がスタート。長押しで弱・強の切り替え。右のランタンボタンを1回押すと点灯。続いて1回押しとロー・ミディアム・ハイの切り替え。エアーは2回押さないと作動しないので、暗闇で左右どちらがどちらのボタンかわからなくなったときでも、とりあえず1回押せばライトを点灯でき、だしぬけに送風の大きな音を聞かなくて済む。細かいことだが、ありがたい工夫。インジケーターは4つ点灯でフル充電。
Max150ルーメン。5ルーメンなら16時間連続点灯
ランタンとしての性能を見ていくと、明るさの調節はハイ、ミディアム、ローの3段階で、それぞれの光束と連続点灯時間は150ルーメン(5時間)、100ルーメン(8時間)、5ルーメン(16時間)。USBケーブルでのフル充電に3時間かかる。

ランタンは吊るして使用可。逆さにして置いて(立てて)使うこともできる。
噴出力は4.5kpa
エアーポンプの噴出力と持続時間は、ハイが4.5kpa(30分)、ローが2.5kpa(60分)となっている。

付属のアタッチメントを取り付けてエアマットに空気を注入。

火おこしの送風にも活用できる。

空気を抜くときは、上部の吸気口にアタッチメントを装着する。サイドの送風口から送風しているときは、自然と吸気口から空気を吸い込んでいる。

空気入れ、空気抜きのときに使うアタッチメントは5種が付属している。アウトドア用のマットや枕のほか、ヘアーベッド、浮き輪、衣類圧縮袋などに使うことができる。

アタッチメントは重ねられるからコンパクトになる(写真の状態で5つが重なっている)。
4,500mAhのモバイルバッテリーにもなる
この商品にはもうひとつ機能があって、それはモバイルバッテリーとして使用できるということ。充電池の容量は4,000mAhなので、スマホを8割くらい充電することができる。

付属のケーブルでスマホを充電。USBポートはキャップで保護される。
ソーラー充電もできる
さらに、もうひとつ付け加えると、ソーラーパネルが付いていて、USBケーブル以外にも太陽光で充電ができる。こうなるともはやなんという名称で呼べばよいかわからない。とにかく新ジャンルの商品である。

ソーラーパネルでの充電は時間がかかるので、補助的な充電と考えたほうがよい。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
モルティ 多機能ランタン/ONE SECOND(ワンセカンド) 7,480円(税込み)