グツグツする時間も楽しい煮込みレシピ
キャンプ飯は調理する時間も楽しいもの。冬場は食材をグツグツ煮込んで、温かい湯気やおいしそうな香りに包まれながら待つのもいいですね。
味はもちろん、待つ時間も楽しいレシピを紹介します。
待つ時間も楽しい煮込みレシピ
アツアツ煮込みハンバーグ
ハンバーグは、玉ねぎのみじん切りを入れる工程が一般的ですが、切る作業や炒める作業があり、どうしても手間がかかるイメージです。今回紹介する煮込みハンバーグは、包丁いらずの簡単レシピです。
焚き火の火を利用して作る、ジューシーハンバーグレシピをぜひお楽しみください。
材料(4人分)
・合挽き肉 300g
・レンコン 100g
・卵 1個
・パン粉 大さじ3
・牛乳 大さじ2
・塩胡椒 少々
・トマト缶 1缶
・舞茸 1袋
・ピザ用チーズ 30g
・バター 適量
作り方
【1】レンコンは皮ごとすりおろします。
【2】レンコンとパン粉、卵をフォークでよく混ぜ合わせます。
【3】合挽き肉を袋に入れ、混ぜたレンコンなどを入れます。
【4】塩胡椒を入れて味付けをします。
【5】袋ごとよく全体を捏ねるように混ぜて、均一な状態になったらハンバーグのタネの完成です。
【6】火が燃え上がった状態では、温度が高すぎてしまうため、焚き火料理は熾火の状態にしてから調理をします。
薪が黒っぽくなり、燃え上がる火が落ち着いた状態に調整しましょう。
【7】ダッチオーブンを温め、バターを入れて溶かします。
【8】ハンバーグの生地を4等分にして丸めたら、ダッチオーブンに並べます。
【9】蓋をして蒸し焼きにします。
【10】肉の表面が白っぽくなってきたら、ソースを作ります。
【11】舞茸を手で裂いて入れます。
【12】トマト缶を入れます。
【13】蓋をしながら約15分、弱火でゆっくり煮込みます。
【14】ハンバーグに火が通り、トマトの酸味がなくなったら、塩でソースの味を整えます。
【15】仕上げに、上からピザ用チーズを振りかけます。
【16】チーズがとろけてきたら完成です。濃厚なトマトソースを味わえる、絶品ハンバーグです。
残ったトマトソースにパンをつけながら食べても美味しいですよ。大人から子供まで大満足の焚き火料理です。
▼参考記事
カラダが温まるスパイスたっぷりサグカレー

ほうれん草のサグカレーをチャパティと。ナンやごはんと合わせても美味しいです。
インパクトのある緑色のスパイスカレー、サグカレー。冬が旬のほうれん草とカラダを温める効果のあるスパイスを使って、冬キャンプにおすすめのサグカレーのレシピを紹介します。
材料:ほうれん草ペースト
ほうれん草は、あらかじめペーストにして持っていくと便利です。ほうれん草は、1束で200g程度。1人分50g使用して、4人分のペーストを作ることができます。

ほうれん草ペーストの材料は、茹でたほうれん草と水・大さじ5程度。ほうれん草は重曹を入れて茹でることで鮮やかでキレイな色になります。
・ほうれん草 1束
・水 適量
作り方:ほうれん草ペースト
【1】ほうれん草をきれいに洗い、大きめの鍋にたっぷりの水に重曹と塩を入れて沸騰させ、ほうれん草を約1分茹でます。
【2】ざるにとって冷水にさらし、しっかりと水けを絞ります。
【3】ほうれん草を適当な大きさにカットし、水を少々加えてミキサーなどでペースト状にします。

水は、ミキサーでほうれん草がスムーズにまわるくらいの量で。

ペーストしたほうれん草は、小分けにして冷凍保存すると便利です。ほうれん草・1束(200g)で2袋に分けました。1袋で2人分です。
アウトドアで使用する場合は、保冷バッグなどで冷やした状態で持参しましょう。
材料:サグカレー(2人分)

今回使用した材料です。
・ほうれん草ペースト 1袋(約100g)
・玉ねぎ 小1個
・トマト(トマトの水煮) 小1個分
・にんにく 1片
・しょうが 2片
・クミンシード 小さじ1
・クミンパウダー 小さじ1
・コリアンダーパウダー 小さじ1
・ターメリック 小さじ1/2
・シナモンパウダー 小さじ1/4
・ジンジャーパウダー 小さじ1/2
・カイエンパウダー(タカノツメでも可) 小さじ1/2
・ガラムマサラ 小さじ1
・オリーブオイル 大さじ2
・塩 小さじ1
・こしょう 少々
・水 150ml
下準備:サグカレー
・玉ねぎは薄切りにします。
・トマトは、ざく切りにします。
・にんにく1片、しょうがの半量はみじん切りに、残りのしょうがは、せん切りにします。
・パウダースパイスは合わせておきます。
作り方:サグカレー
【1】鍋にオリーブオイルとクミンシードを入れ、火をつけ、にんにく、しょうがの香りがしてきたら玉ねぎを加え、しんなりとするまで炒めます。

クミンシード、にんにく、しょうがは焦がさないように注意しましょう。
【2】玉ねぎが、しんなりしてきたら火を弱め、玉ねぎの甘みが出るまでじっくりと炒めます。
【3】さらにトマトと合わせておいたスパイスを加えて軽く全体を炒めたら水を注いで約5分煮ます。

スパイスを入れて煮込みます。玉ねぎは、しっかりと甘みが出るまで炒めましょう。
【4】【3】にほうれん草ペーストを加え、塩で味を整えたら完成です。

ほうれん草ペーストを加えたら、あまり煮すぎないのがポイント。

仕上げに、しょうがのせん切りを飾ります。
▼参考記事
豆腐とチーズのトマト煮込み

スキレットで作る鍋を紹介!
冬キャンプの朝ご飯に最適な、体の温まるレシピです。我が家では食卓に出した途端に、あっという間にスキレットが空になる大人気メニュー。子どもから大人まで、喜ぶメインになりますよ。
煮込みと言っても、手間もそれほどかかりません。豆腐の存在感がすごい料理ですが、味わいはびっくりするほど本格的なイタリアン。とろ~り熱々のチーズが楽しめます。
材料(2人分)

主な材料。これ以外にオリーブオイルとにんにく1片が必要です。
・トマト(中) 2個
・もめん豆腐 1丁
・生モッツァレラチーズ 1袋
・にんにく 1片
・無添加コンソメ 粒状1本
・塩 少々
・オリーブオイル 少々
必要な道具
・スキレット(20cm程度のもの)
・大きめスプーン
・弱火~強火調理ができるガスコンロなど
※スキレットをつかむための、ハンドルカバーや鍋つかみもお忘れなく。
作り方

3つの材料を角切りに。切って置いておくと汁気の出てくる材料ですので、深めのボールなどに入れます。
【1】3種類の材料を切っておきます。トマトと豆腐は2cmの角切り。モッツァレラチーズは袋の中の水を捨ててチーズだけを取り出し、1~1.5cmの角切りにします。
形がきれいに揃わなくても問題ありません。ザクザク切っていきましょう。

にんにくは冷たい油から炒めるのがポイント。
【2】にんにくをひとかけ、みじん切りにして、オリーブオイルと一緒にスキレットに入れます。スキレットを火にかけ、弱火~中火で炒めます。

にんにくが焦げる前にトマトを投入。一気に加えてOKです。
【3】にんにくがきつね色に色づいてきたら、トマトを入れます。少し炒めて油となじませます。

コンソメは粒状のものが使いやすくておすすめです。
【4】コンソメと、塩少々を入れて軽く混ぜます。そのまま中火で約3分煮込みます。

ゴロゴロ豆腐。トマトから出た水分が、はねないように気を付けて!
【5】豆腐を加えます。豆腐を崩さないように、スプーンで全体を混ぜます。

もめん豆腐は崩れにくいので、扱いやすいです。栄養も満点。
【6】豆腐が熱くなるまで3~5分ほど、汁気が飛びはねない程度の中火~強火で加熱します。

生モッツァレラチーズはすぐにトロトロになるので、手早く広げます。
【7】モッツァレラチーズを加えます。すぐに全体に広げて、一箇所に固まらないようにしましょう。

美味しい予感しかしない、いい匂いが立ちのぼってきます。
【8】2~3分中火で煮込みます。チーズは余熱で溶けるので、トロトロになるまで火にかけていなくても大丈夫。味見をしてみて、味が薄いようなら塩少々で整えて完成です。
調理にかかる時間は、材料を切る時間をのぞいて約15分です。火から下ろした後はとても熱いので、置く場所にも十分注意してくださいね。
▼参考記事
羊肉のスパイス赤ワイン煮込み

クリスマスキャンプにもおすすめ!
今回紹介する煮込み料理の食材である「スパイス」と「羊肉」は、体を芯から温めてくれるおすすめの組み合わせです。たっぷりの赤ワインで煮込んだ羊肉は、臭みも少なく、深みのあるリッチな味わいになるので、ぜひお試しください。
材料(4人分)

今回使用した食材です。
・煮込み用羊肉 300g
・玉ねぎ 1個
・人参 1本
・マッシュルーム 4個
・にんにく 2片
・じゃがいも 3個
・バター 約10g
・トマト缶 1缶
・赤ワイン 約500ml
・八角 1片
・ローリエ 2枚
・薄力粉 大さじ3
・塩胡椒 適量
羊肉が苦手な方は、骨つきの鶏肉に変更して作っても大丈夫です。鶏肉も、じんわりと体を温める効能がありますよ。
作り方

お好みできのこやキャベツなど、水っぽさのない野菜を追加で入れても大丈夫です。
【1】玉ねぎは1/4に切った後、1cm幅に切ります。マッシュルームはクッキングペーパーで汚れを拭いた後、4つ割りにします。人参は食べやすい大きさに切ります。にんにくは皮をむいて包丁で潰し、じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水にさらします。

長時間煮込むので、羊肉のサイズは少し大きめでもいいでしょう。
【2】羊肉は塩胡椒をまぶしたら、薄力粉を表面につけます。

バターが焦げないように鍋が冷たい状態から食材を入れて、ゆっくり加熱します。
【3】鍋にバター、潰したにんにくを入れて加熱します。

にんにくは焦げないよう、肉の上に置きましょう。
【4】にんにくから香りが出てきたら、粉をつけた羊肉を鍋に入れて焼きます。

表面がしっかり焼けると裏返しやすくなるので、焼けるまでは肉を動かさずに待つといいでしょう。
【5】両面に、キツネ色の焼き目がつくまで焼きます。

羊肉はこの後の工程でしっかり煮込むので、このタイミングでは表面に焼き目がついてれば大丈夫です。
【6】焦げ目のついた肉から、取り出します。

野菜が焦げやすい場合は、オイルやバターを入れて炒めましょう。
【7】鍋にじゃがいも以外のカットした野菜を入れて炒めます。

肉から出た赤い汁も旨味の元になるので、一緒に入れましょう。
【8】野菜がしんなりしてきたら、取り出しておいた羊肉を戻し入れます。

水分は極力入れずに、赤ワインとトマト缶のみで仕上げることで、コクのある本格的な味に仕上がります。
【9】トマト缶、赤ワインを入れます。

八角は体を温めてくれる優秀スパイスですが、シナモンやカルダモン、クローブなどもおすすめです。
【10】八角、ローリエを入れます。

水分を入れすぎてしまうとトマトやワインの酸味が残るので、気を付けましょう。
【11】一旦沸騰させ、ワインの香りがしてきたら、食材がヒタヒタになる程度の水分を入れましょう。

ゆっくり煮込むことで、トマトやワインの酸味が馴染んできます。
【12】蓋をして1時間程度、羊肉がしっかり柔らかくなるまで弱火で煮ます。塩で味を整えます。

じゃがいもを入れる前に味付けをしておくことで、じゃがいもにも味が染みやすくなりますよ。
【13】仕上げに水切りをしたじゃがいもを入れ、柔らかくなるまで蓋をしてさらに煮ます。

大皿に盛り付けてもいいですが、キャンプではスープ用カップを利用すると食べやすいですよ。
【14】最後に、水分や味を調整して完成です。
ゆっくり煮ることでホロホロとした羊肉の食感が楽しめます。たっぷり赤ワインを使ったリッチな味わいは、クリスマスキャンプのメイン料理にも最適です。
▼参考記事
豚ホルモンの味噌煮込み

煮込むだけで完成の簡単名古屋飯「どて煮」をキャンプで作ろう
「どて煮」の名前で有名な名古屋飯の豚ホルモンの味噌煮込みのレシピの紹介です。鍋に材料を入れて、時間をかけてじっくり煮るだけで完成するどて煮は、冬キャンプにぴったりなメニューです。
コクのあるこってりとした八丁味噌のタレが絡んだホルモンは、お酒のおつまみとしてもおすすめです。根菜類もたっぷり入るので、ご飯のおかずとしても美味しく召し上がれます。寒い季節のキャンプの鍋メニューのレパートリーに、ぜひ加えてみてはいかがでしょうか。
材料(3人分)

今回使用した食材です。
・豚ホルモン 300g
・大根 1/3本
・人参 1本
・生姜 1片
・長ネギ 1本
・板こんにゃく 1枚
・七味唐辛子 お好みの量
<味付け調味料>
・八丁味噌 大さじ3
・砂糖 大さじ2
・料理酒 大さじ3
・みりん 大さじ2
今回は豚ホルモンを使用しましたが、牛スジ肉を使用しても美味しく仕上がります。

味付けには出汁の入っていない八丁味噌を使います。
どて煮の味付けには、八丁味噌が必須アイテムです。出汁などの味付けが入っていない、八丁味噌(赤出し味噌)を使用しましょう。
八丁味噌は、名古屋飯には欠かせない調味料のひとつです。コクのある味と、豆の風味が特徴の味噌です。ふろふき大根や味噌田楽につける味噌や、赤だしのお味噌汁にも使用できます。
作り方

食材は大きさを揃えて切りましょう。
【1】大根、人参は皮をむいて厚めのいちょう切りにします。煮込み時間が長いので、少し大きめに切りましょう。
【2】板こんにゃくは洗って、スプーンでちぎります。生姜は皮をつけたまま、薄切りにします。

ホルモンを調理する際は、臭みを上手に取ることが美味しさの秘訣です。
【3】ホルモンは洗って、ザルで水をきり、新しい水と共に鍋に入れます。

長ネギの青い部分(分量外)を入れて煮ると臭み消しになります。
【4】沸騰したらザルで湯切りし、ホルモンを水洗いします。再び鍋にホルモンと一緒に新しい水を入れて、再沸騰させます。

茹で汁にはホルモンの臭みがうつっているので、しっかり洗い流しましょう。
【5】再びザルで湯切りして、新しい水と共に鍋に入れます。
このように、2度茹でこぼして下茹ですることで、ホルモンの臭みをしっかり取ることができます。下茹で済みのボイルホルモンを購入した場合も、この作業をすることで、より臭みのない仕上がりになりますよ。

根菜類は、味が染みにくいので、はじめから一緒に入れて煮込みましょう。
【6】切った大根、人参、板こんにゃく、生姜を入れて加熱します。

アクは臭みの原因になるので、丁寧にアク取りをしましょう。
【7】一度沸騰したら、弱火にし、出てくるアクを取ります。

八丁味噌を入れることで、この色合いになりますよ。
【8】アクが出なくなったら、味付け調味料の食材を全て入れます。

ダッチオーブンを使用して煮込むと、より柔らかく美味しく仕上がります。
【9】煮込んでいくと、だんだん食材に味噌味が付き、根菜類も柔らかくなってきます。写真の状態では、まだ煮汁が多いので、煮汁がほとんどなくなるまでゆっくり煮込みます。

出来立ても美味しいですが、ひと晩おいて味が染みるとさらに美味しくなります。
【10】煮汁がしっかり煮詰まって、とろみが出てきたら完成です。まだホルモンが固いようでしたら、水分を足して柔らかくなるまで煮込みます。

こってりした味わいなので、ご飯にかけて召し上がっていただいても美味しいです。
器に盛り付け、小口切りにした長ネギを飾り、お好みで七味唐辛子を振りかけて完成です。
▼参考記事
絶品簡単ブイヤベース

魚を丸ごと豪快に調理!ダッチオーブンで作る簡単ブイヤベース
キャンプ料理の幅が広がるとして人気のダッチオーブン。焚き火にかけたり、蓋に炭をのせて料理したりすることができ、普段自宅のキッチンではできないワイルドな料理も楽しめます。
今回は魚を丸ごと入れて作る、簡単ブイヤベースのレシピを紹介します。釣りキャンプで釣った魚を、「豪快に調理したい!」という方にもおすすめのダッチオーブンレシピです。
材料(4人分)

今回使用した食材です。
・魚(のどぐろ) 1〜2匹
・赤海老 7匹
・あさり 100g
・オリーブオイル 大さじ1
・にんにく 1片
・玉ねぎ 1個
・セロリ 約2本
・じゃがいも 4個
・白ワイン 200ml
・水 1L
・トマト缶 1缶(400ml)
・オレガノパウダー 適量
・塩 適量
魚はのどぐろを使用しましたが、他の白身魚へ変更してもかまいません。小型の魚なら2匹、中型の魚なら1匹程度を目安に使用しましょう。
赤海老は有頭海老であれば種類は問いません。頭の中に旨味が詰まっているので、ぜひ有頭海老を用意して使ってみましょう。魚介類はタコやイカなどをプラスしても、味に奥行きが出ておすすめですよ。
ブイヤベースといえばサフランを使うのが一般的ですが、今回は代わりにオレガノパウダーを使って、手軽に香り付けをしています。
作り方

のどぐろは、お腹の中が黒いことからその名前がついた魚です。
【1】魚の表面を洗い、包丁で鱗を取り除きます。次に、魚のエラと内臓を取り除いて、血が残らないように洗い流します。

人参やきのこ類を入れても美味しいですよ。
【2】玉ねぎ、セロリ、にんにくはみじん切りにします。じゃがいもは皮をむいて食べやすい大きさに切り、約10分水にさらします。

野菜を炒めるときは、弱火の火力からスタートしましょう。
【3】火起こしをしたら、鍋にオリーブオイルをしき、玉ねぎ、セロリ、にんにくを入れて炒めます。

この段階でワインのアルコールを飛ばしておきましょう。
【4】野菜がしんなりしてきたら、赤海老、あさり、白ワインを入れます。白ワインが沸騰するまで待ちましょう。
【5】次に魚と水を入れて蓋をします。

蓋をして煮ることで、魚介の旨味を引き出すことができますよ。
【6】一度沸騰したら、トマト缶、オレガノパウダーを入れて再び蓋をします。

煮込みの間は煮崩れを防ぐため、食材を動かし過ぎないように気をつけましょう。
【7】味見をして、魚の旨味がしっかりスープに移っていたら、じゃがいもを入れて煮ます。

途中、水分が減って焦げ付きそうな場合は水を適量足しながら煮込みましょう。
【8】じゃがいもが串が刺さるくらいの柔らかさになったら、塩で味を整えて完成です。お好みでパセリをちぎって散らしましょう。

魚介の旨味たっぷりのスープが完成しました!
▼参考記事
名古屋風「どて煮」

名古屋飯の「どて煮」が好きな人は注目!
名古屋めしのひとつである「どて煮」をご存じでしょうか?どて煮とは、牛すじや大根、卵などの具材を八丁味噌(はっちょうみそ)で煮込んだ煮物のこと。甘い味付けと八丁味噌のコクが具材にしみ込むので、濃厚な味わいを楽しむことができます。味付けが濃いめなので、酒の肴にぴったり!名古屋では居酒屋の定番メニューです。
このどて煮ですが、基本的には具材と調味料を合わせて煮込むだけの簡単な料理です。名古屋に近い岐阜県が出身地である著者が、作り方を紹介します。
材料

名古屋風どて煮の材料。
・卵 10個
・大根 1本
・牛ホルモン 約200g
・牛すじ 約200g
・厚揚げ 1丁
・こんにゃく お好みで
・ちくわ お好みで
今回紹介するどて煮の材料と調味料は、4~5人分です。
どて煮によく使われる具材は、牛すじや牛ホルモン、豚モツ、大根、卵ですが、とくに決まりはありません。ちくわやさつま揚げなどの練り物や、厚揚げ豆腐なども、どて煮にはよく合います。
<調味料>

名古屋風どて煮の調味料。
・だし醤油 大さじ3
・みりん 大さじ3
・顆粒だしの素 1/2袋
・八丁味噌 200g
・赤だし味噌 100g
・砂糖 50g
八丁味噌にまろやかさを加えるために、赤だし味噌を使用します。八丁味噌:赤だし味噌=2:1の割合がおすすめです。
八丁味噌は東海地方を中心に流通しているので、その他の地方では手に入りにくいことがあります。八丁味噌が無い場合は、赤だし味噌や赤味噌で代用できます。
今回、砂糖は50gとしていますが、これは甘さ控えめの味付けです。甘党の方は、お好みで砂糖の量を増やしてくださいね。
作り方

固茹で卵を作ります。
【1】鍋に卵が浸る程度の水を入れ、火にかけます。水が沸騰してから約9分茹でて、固茹で卵を作りましょう。茹でたら卵を冷水で冷まし、殻をむきます。

大根をカットします。
【2】大根の皮をむき、1~1.5cmほどの輪切りにします。

食べやすい大きさにカットしましょう。
【3】厚揚げは一口大に、ちくわは半分にカットします。こんにゃくは、あらかじめカットされているものを使用しました。ブロック状のこんにゃくを使用する場合は、一口大から二口大の大きさにカットしましょう。

牛すじをカットします。
【4】牛すじも一口大にカットしましょう。

調味料をよく混ぜ合わせます。
【5】調味料をよく混ぜ合わせ、合わせ調味料を作ります。

具材を茹でましょう。
【6】具材が浸る程度の水を入れて、具材を煮込みます。今回は約1.5Lの水を使用しました。

合わせ調味料を入れ、よく溶かします。
【7】具材を入れた水が沸騰したら、合わせ調味料を入れて、よく溶かします。

八丁味噌の色に変わったスープ。
【8】合わせ調味料を入れると、スープが八丁味噌の独特な色に変わりました。そのまま弱火で2時間以上煮込みましょう。

煮詰まってスープの量が少なくなってきました。
【9】2時間以上煮込んだら、蓋をして一晩寝かせます。この状態でも食べることができますが、ここはグッと我慢。2日間かけて煮込むことで、味がしみ込んでさらに美味しくなります!

昨日よりも具材に味がしみ込みました。
【10】一晩寝かせたどて煮を、さらに弱火で煮込みます。最低でも1時間以上は煮込みましょう。水分が減り、スープにとろみがでるまで煮込めば、完成です。
時間をかけて煮込むことで、具材に味がよくしみ込んでいます。色味が少ないので、上の写真のようにねぎや七味唐辛子をトッピングするのもおすすめです。
どて煮は焚き火やストーブの上でじっくり煮込むだけで調理できます。キャンプでの酒の肴に最高の料理です。ぜひお試しくださいね!
▼参考記事
もち入り味噌煮込み鍋焼きうどん

寒い日のキャンプには、餅入りの鍋焼き味噌煮込みうどんがおすすめ!
寒い季節のキャンプは、身体を温めるキャンプ飯が食べたくなりますね。餅米は、白米よりも胃を温める効果が高いので、冬のキャンプにおすすめな食材のひとつです。今回はキャンプでも使いやすい、焼き餅を利用した味噌煮込みうどんのレシピを紹介します。
鍋料理のひとつとしても楽しめるメニューなので、大鍋で作ったうどんを仲間とつつきながらキャンプ飯を楽しむのもいいですね。
材料(4人分)

今回使用した食材です。
・鶏もも肉 1枚(350g)
・うどん 250g
・油あげ 2枚
・えのき 1袋
・餅 3枚
・青ネギ 約5本
・生卵 1個
<うどんつゆ>
・水 5カップ
・八丁味噌(赤味噌) 80g
・料理酒 大さじ2
・みりん 大さじ5
・和風だし 小さじ1
味噌煮込みうどんは、愛知県の郷土料理で名古屋の代表的な麺料理です。その味の決め手は、豆味噌の一種であるコクのある八丁味噌です。

食材を入れて煮込むだけ!
八丁味噌は「赤出し味噌」や、「赤味噌」と言う商品名でも販売されています。東海地方の料理では、味噌汁や料理などに幅広く使われており、コクのある味噌の味わいが楽しめます。今回の味噌煮込みうどんにも必須の調味料です。
作り方

うどんに入れる具材はお好みで変えたり、プラスしたりしてもいいです。
【1】鶏もも肉は、小さめの一口大に切ります。油あげは三角になるように切り、えのきは石づきを切り落とし、半分に切ります。餅は半分に切り、青ネギは斜めに切ります。
具材のアレンジとして、かまぼこや、椎茸、ほうれん草などもおすすめです。

セリアのスタンドロースターを使用し、餅を焼きました。
【2】切った餅を焼き網に並べて、表面を炙ります。

両面を軽く炙って、焼き色をつけましょう。
【3】片面焼き色がついたら、裏返してもう反面を焼きます。焼き過ぎると、汁に入れた時に餅が溶けやすいので気をつけましょう。

少し固さが残るくらいがおすすめです。
【4】鍋に湯を沸かし、うどんを茹でます。茹であがったらザルなどで湯切りして、サッと水洗いします。
今回は乾麺を利用しましたが、冷凍うどんや、生うどんでも同じように作ることができます。

八丁味噌は沸騰させて食材と煮込むとコクがアップしますよ。
【5】鍋にうどんつゆの調味料を全て入れ、一煮立ちさせたら鶏もも肉を入れます。
一般的な味噌は風味が飛ぶので沸騰させないのが一般的な調理法ですが、八丁味噌は食材と一緒に煮込むことで美味しさが増すのが特徴です。

うどんが一度に入らない場合は、食べながらその都度足してもいいです。
【6】茹でたうどんを入れて全体をほぐし、油揚げを並べて入れます。

彩りよく仕上げるために、青ネギも煮込み過ぎないように気をつけましょう。
【7】えのき、青ネギを入れて、上に焼いた餅をのせます。餅は煮込みすぎると、溶けてしまうので気をつけましょう。

卵や粉チーズなどをトッピングすると、さらにコクが生まれます!
【8】容器に割り入れた卵を、中心にそっと流し込みます。

卵をうどんに絡めながら食べましょう。
【9】半熟になった卵に、麺を絡めながら食べるのがおすすめです。大きな鍋でたくさん作り、熱々を少しずつ食べてみましょう!
豆味噌のコクのある味がたっぷりと染みた具材とうどんが、身体を芯から温めてくれるメニューです。七味唐辛子をふりかけてピリ辛に仕上げたり、ご飯と一緒に食べたりしてもいいですね。
▼参考記事
チキンの白ワイン煮込み

食材を入れて煮込むだけ!
白ワインの酸味と、骨つき肉の旨味が楽しめる、食材を入れるだけで完成するお手軽煮込み料理を紹介します。
材料(3人分)

今回使用した食材です。
・鶏手羽元肉 10本
・ミニトマト 8個
・舞茸 1パック
・ズッキーニ 1個
・大豆水煮缶 100g
・にんにく 1個
・オリーブオイル 大さじ1
・白ワイン 100ml
・塩胡椒 適量
・ローズマリー 1枝
ズッキーニは丸ズッキーニを使用しましたが、通常のズッキーニやパプリカでも美味しくできます。舞茸はお好みのきのこに変えていただいても大丈夫です。
白ワインは甘口より、辛口で作った方が鶏肉との相性がよくおすすめです。
作り方

にんにくは半割りにすることで、香りが引き立ちますよ。
【1】ズッキーニは1cmの厚さに切り、にんにくは半割りにして潰します。舞茸は食べやすい大きさに手で割り、ミニトマトは半割りにします。

ローズマリーは、バジルやタイム、オレガノなどに変更すると、香りの違いも楽しめます。
【2】手羽元肉は、白ワイン、塩胡椒、ローズマリーを入れて下味をつけます。事前準備として、自宅で下味をつけたものを持参すると、より味がなじんで美味しくなりますよ。

にんにくはオイルではじめに加熱することで、香りよく仕上がります。
【3】ダッチオーブンに、オリーブオイル、にんにくを入れて加熱します。

全体にオイルを絡ませる程度で、大丈夫です。
【4】大豆の水煮、ズッキーニ、舞茸を入れて炒めます。

漬け汁は入れずに、まずは鶏肉の皮を焼きましょう。
【5】中心にスペースを空け、漬け込んでおいた手羽元肉の汁気を切って並べます。

水の量は、食材がスープから少し出る程度を目安に。
【6】手羽元肉の表面に焼き目がついたら、漬け汁にした白ワインと、ひたひたになる程度の水を入れます。野菜の上に、ミニトマトも散らします。

ダッチオーブンで加熱した手羽元肉はとろとろの食感です!
【7】蓋をしながら約20分煮込みます。仕上げに塩で味を整えて完成です。

食材を切って入れるだけで完成するので、ダッチオーブン初心者の方でも手軽に作れますよ。
鶏の骨の旨味をたっぷり含んだスープが味わえる、キャンプ飯です。ダッチオーブンで大豆などの豆類を煮ると、モチっとした食感に仕上がります。白ワインの旨味を含んだ大豆は、和食の豆類とは一味違った味付けが楽しめますよ。
▼参考記事
手羽中のタバスコ煮

初心者さんでも失敗しません!
手羽中はビニール袋内で下味をつけ、あとはメスティン煮込むだけなので手も汚れず、キャンプだけでなく、山登りのときにも役立つレシピとなっています。
こちらのレシピ、コーラで煮るというのがポイント!お肉を柔らかくしてくれるだけでなく、コクがプラスされ調味料をたくさん入れずとも風味がとっても豊かになるんです。いつもとはひと味違った味わいを楽しめますよ。
材料
・手羽中 300g
・塩 3つまみ
・こしょう 少々
・バター 10g
・ケチャップ 大さじ3
・にんにく(チューブでもOK) 小さじ1
・タバスコ 大さじ1(お好みで多くてもOK)
・コーラ 100ml
<ディップソース>
・ブルーチーズ 1片
・レモン 1/2個
・マヨネーズ 大さじ1
作り方
【1】ビニール袋に手羽中を入れ、塩とこしょうを入れて下味をつけます。少し揉み込んだら、メスティンに入れます。
【2】ケチャップ、バター、タバスコ、にんにくを入れ、最後にコーラを入れて軽く混ぜます。
【3】火をつけ、コーラがクツクツいうまでは中火で煮込みます。一旦火を止め、蓋をしたらさらに約10分煮込みましょう。
【4】メスティンの蓋の上の熱を利用して、ディップ用のチーズ、マヨネーズ、レモン汁を溶かしていきます。チーズが溶けたらOKです。
【5】手羽中に火が通ったら完成です。お好みでディップソースをかけていただきましょう。
ピリっとタバスコの辛さと酸味がきいていて、ビールのおつまみにピッタリ。あっという間に出来上がるので、もう1品ほしい時にもおすすめです。辛いのがお好きな方は、タバスコをたくさん入れて食べてみても美味しいですよ。
▼参考記事
牛塊肉の黒ビール煮込み

ダッチオーブンで煮込もう!
真っ黒な見た目のこの料理は、塊肉を黒ビールで煮込んだベルギーの郷土料理。水は一滴も使っていません。
ビールの効果で、塊肉も短時間で柔らかく仕上がります。その理由はビールの炭酸と酵母。この2つにより、お肉のたんぱく質が分解され、ほろほろに。また同じくビールに含まれるアミノ酸と黒ビール特有のほろ苦さにより、旨味と味の深みも出してくれます。
スープストックなどは使わないので、最初にお肉に焼き色をしっかりつけてから煮込むのがコツ。お肉を焼くことによってうまれる香ばしさも、美味しさのひとつです。
牛肉だけではなく、豚肉や鶏肉でも作れます。今回は冷蔵庫にあった豚のスペアリブも入れて一緒に煮込みました。絶対にこのお肉でなくちゃ!なんてかたくならず、手に入れやすいお肉で作ってみてくださいね。それでは作っていきましょう。
材料
・オリーブオイル 大さじ1
・牛すね肉と豚スペアリブ (合わせて)500g
・塩こしょう 適量
・バター 15~20g
・にんにく 1片
・玉ネギ 2個
・黒砂糖 大さじ1
・バルサミコ酢 大さじ2
・マスタード(粒なしタイプ) 大さじ1
・黒糖蒸しパン 手のひらくらい(パン粉でも可)
作り方
【1】肉の両面に塩こしょうを振り、オリーブオイルを熱したダッチオーブンで焼きます。両面いい色になったら一度取り出しておきます。
【2】同じ鍋にバターを溶かし、みじん切りにしたにんにくと玉ネギを炒めていきます。玉ネギが色づきだしたら、お肉を戻します。
【3】玉ネギとお肉を、ざっと混ぜておきます。
【4】黒ビールを注ぎ、灰汁が出てきたら取り除きます。ほかの調味料もすべて入れ、蓋をして弱火で煮込みます。
【5】お肉が柔らかくなったら、パンをちぎり入れ、さらに煮込みます。
ここまで約1時間煮込みました。
【6】好みのとろみ具合になったら完成です。
パスタや、マッシュポテトと食べても美味しいです。
煮込み時間をかけるほど、お肉がほろほろになります。火からおろしたあとも余熱で火が通るので、早めに作っておくのもいいですよ。
▼参考記事
サバ水煮缶のあったかポン酢醤油煮

ソロキャンプや「あともう一品」にちょうどいいメニューです!
色々な料理にも活用可能な日本最強の食材缶詰”サバ缶”を使ったレシピを紹介します。ソロキャンプや、あともう一品ほしい時にぴったりのレシピです。
材料
・鯖の水煮缶 1缶
・葉ネギ 2~3本程度
・大葉 2~3枚
・チューブしょうが 適宜
・ポン酢醤油 適宜
作り方
【1】葉ネギは一度洗い、5mm程度の長さで刻みます。刻んだ葉ネギは一旦別の所に入れておきます。
【2】大葉も一度洗い、全て重ねて刻みます。このとき、一度巻いてから切ると切りやすいです。
【3】鯖缶をクッカーに移します。このとき、中の汁も全て移しましょう。
【4】塊のままだと味がよく染みないので、2つに割る程度の感覚で少しほぐします。ほぐしすぎると食べ応えが無くなるので注意してください。
【5】チューブしょうがを1〜2cm程度入れます。しょうがはサバ缶特有の臭みを消してくれると同時に、味にアクセントを追加できるのでしょうが好きの方は多めに入れるのがおすすめです。
【6】チューブしょうがを入れた後のクッカーを火器または焚火の上に置き、サバがしっかりと温まるまで火にかけます。はじめは強火で、すぐにグツグツいい出すのでその後は弱火でコトコト温めていきます。時々汁部分をかき混ぜてしょうがを全体になじませましょう。
【7】サバの中までしっかりと温まったら、弱火にかけたままポン酢醤油を好みの量だけ入れます。個人的には少し多めにするのがおすすめです。ポン酢醤油を入れて少しグツグツいい始めたらすぐに火を止めます。
【8】火傷に気をつけながら、始めに切っておいた大葉と葉ネギを、大葉→葉ネギの順で盛り付けたら完成です。好みでチューブしょうがを刻みしょうがにしたり、ユズポン酢などにしても美味しいです。いろいろ工夫してみてくださいね。
▼参考記事