気になるのは3.8㎏という重量か。本体の生地やポールには傷みにくい丈夫な素材が用いられているためだが、正直なところ自分で持ち歩くのは大変だ。
歩いてしか行けない山中のテント場には向いていない。しかし、クルマで行ける海辺や川辺、オートキャンプ場などにはとてもよさそうである。テント内から音楽フェスを楽しんだり、海に沈む夕日を眺めたりと、多様な使い道を夢想できて楽しい。
インナーテントを取りはずせば、自立型のタープに。座り込めば4~5人はゆうに収容できる。
収納サイズは直径20×76㎝と少々大きめ。だが収納袋の持ち手が長く、肩にかけて使いやすい。
ニーモ/
フロントポーチ
インナーテント自体は一般的な2人用だが、それに組み合わせるフライシートが最大の特徴。フライという機能を超え、もはや大きなタープであり、実際に単体でも使用可能だ。テント自体は2本のポールで自立させる仕組みで、高い前室のために黒い極太のポールも付属する。
¥45,000
【SPEC】
●重量=3.8kg
●素材=68D PUポリエステル、アルミニウムなど
●フロアサイズ=244×135㎝
●前室面積=4㎡
●就寝人数:2名
http://www.iwatani-primus.co.jp/products/Nemo/ftp-2p.html
山であれ、海であれ、テント泊生活が大好きなアウトドアライター。
つい先日も某所で1週間以上のキャンプ生活を行なった。
著書に『山道具 選び方、使い方』など。