状態のいいヴィンテージランタンやストーブに出会うためには、信頼性の高いお店を選ぶことが先決! レアもの狙いから、修理の相談もOKな心強いお店をご紹介。今回はオーバーホールならおまかせの名店が登場!
販売から修理までおまかせあれ! 個性派ヴィンテージショップ
一生使い続けられるように細部までオーバーホールして販売
U’s Lantern(ユーズランタン)
静岡県富士市
「生きた火を眺め、音を聞きたくて、ケロシンランタンにハマりました」。そう話すのは、ユーズランタン代表の村松一真さん。子供のころに父から譲り受けた、状態の悪いペトロマックスのランタンを自ら点火できるよう修理をし、そこからヴィンテージランタンの世界に魅了された。
現在は、富士山を目の前に望む静岡県富士市にヴィンテージランタンの専門店を構えるが、20年ほど前から古い機種を手に入れてはオーバーホールして、それをネットで販売していた。
ユーズランタンの販売方法は独特だ。店にある修理前の機種を選ぶ。その後、村松さんが丁寧にオーバーホールして、完成したところで納品となる。
「うちでは、長年不調なく使えるレベルにオーバーホールしたものだけを販売しています。ヴィンテージだから調子が悪いなんていうことはありません。きちんと整備すれば、誰もが簡単に扱えるようになるんです」
販売のほか、持ち込みの修理にも応じてくれる。
店主 村松一真さん
独学でヴィンテージランタンの構造を学びながら経験値を積み上げ、多くのランタンを再生してきた。古すぎてパーツがないものは、自ら作ってでも修理する。
ランタンと一緒に直輸入したというヴィンテージのキャンプギアも販売している。
1920~30年代に作られていた銅製のファンネル。最近人気で価格が高騰しているとか。
一点一点、丁寧に修理
店の3分の1を占める作業スペース。完成まで2~3か月かかることもあるそうだ。
販売するランタンは、一度すべて分解し、内部の状態まで確認。完動品にして販売している。
ペトロマックス/
827
約¥120,000
1940年代に製造。通常のペトロマックスの約半分の光量を放つ250CPクラスの小型ランタン。
オーストラマックス/
3/300
約¥70,000
珍しいオーストラリア製の灯油ランタン。コールマンのライセンス品を製造していた会社が1950年代に製造。
コールマン/
242
約¥120,000
メッキタンクが美しい1932年製造の242ファーストモデル。価格は、状態によって8~16万円と幅が広い。
U’s Lantern
住所:静岡県富士市柚木51–3
営業時間:9:00〜19:00(不定時の場合もあり)
定休日:火曜
電話:080-3626-5851
※構成/山本修二 撮影/花岡 凌
(BE-PAL 2023年12月号より)