ダッチオーブンで作る肉料理レシピ9選!プロがおすすめするキャンプ飯を厳選
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    2024.01.16

    ダッチオーブンで作る肉料理レシピ9選!プロがおすすめするキャンプ飯を厳選

    キャンプで大活躍の調理器具「ダッチオーブン」を使った肉料理レシピ特集。今すぐ食べたくなる簡単・美味しい肉料理レシピをプロが伝授!ダッチオーブンの基本的な使い方もおさらい。

    そもそもダッチオーブンとは?

     
    使い方を教えてくれたのは…
    筋肉料理研究家
    Ryota

    学生時代運動経験ゼロ・病気で精神病院に入院するも筋トレとお料理で立ち直り、現在は料理研究家・パーソナルトレーナーとして活動中。企業やメディアへのレシピ提供を行う傍ら、ボディメイクコンテストにも出場。父方の実家は港町、母方の実家は山に囲まれていて、幼少期には海や山道を走り回っていた。自然の中で本を読むのが趣味だが、最近は料理研究家活動が忙しく、1人でキャンプ飯を作って気を紛らわしている。

     


    「ダッチオーブン」とは分厚い鋳鉄製のフタ付き鍋のことで、1台あればさまざまな料理を作ることができる万能調理器具です。

    蓄熱性や保温性が高く、フタが重くて密閉性にも優れているため、食材のうま味を逃さず調理することが可能。

    また、直火にも耐えられる頑丈な作りのおかげで、焚き火でも簡単においしい料理を作れることから、キャンプなどのアウトドアでも人気を博しているのです。

    ▼参考記事
    ダッチオーブンの基本的な使い方とは?代表的なキャンプ飯のレシピも紹介

    ダッチオーブンの使い方をチェック!

    焚き火の場合

    調理のための道具を準備する

    ダッチオーブンを使って焚き火調理する場合、本体とは別にさまざまな道具が必要になります。


    ダッチオーブンは重く、また調理中は高温になるので、火傷を防ぐための耐熱グローブやフタを持ち上げる「リッドリフター」は必須の道具。


    また、近頃はほとんどのキャンプ場で地面に直接薪を置いて火を起こす「直火」が禁止されているため、ダッチオーブンを乗せて調理するための焚き火台や、吊るすための三脚などがあると便利です。

    そのほかにも薪や炭、焚き火台シートなど、ダッチオーブンを使って焚き火調理をするためにはさまざまな道具が必要になりますが、場所によってはレンタルできることも。

    事前に焚き火を行う場所のルールやレンタルできるものを確認し、また作る料理や分量も考慮した上で、必要な道具を準備しましょう。

    作る料理を決めて材料を揃える


    焚き火でのダッチオーブン調理は火力の調節が難しく、作る料理に応じて炭の量を増やしたり、火元から距離を離したりする必要があります。

    そのため、慣れないうちは煮込み料理やスープなどの火力調節が簡単なレシピや、作り慣れたメニューを試すのがおすすめです。


    また、スムーズに調理を進められるよう、材料の下ごしらえはできるだけ自宅で済ませておくようにしましょう。

    安全を確認した上で調理する


    材料と道具を用意して現地に到着したら、調理の前に周囲に燃えやすいものがないか、また人通りの多い場所でないかなどをチェックしましょう。

    安全が確認できたところで焚き火シートや焚き火台などを設置して火を起こし、ダッチオーブンでの調理を進めていきます。


    なお、アウトドアでの焚き火調理における火加減は風や湿度など、その日の天候にも左右されます。

    いくら準備が万端でも、自然は思いどおりになりません。また、ダッチオーブンで作る料理にはじっくり熱を通していくために時間のかかるものが多いので、焚き火を楽しみながら焦らずに調理していきましょう。


    調理が終わって食事をしたあとは、キャンプ場やバーベキュー場のルールに従って後片付けをし、ダッチオーブンは使用後のお手入れをしておきましょう。

    コンロの場合


    焚き火に比べて火力の調節が簡単なコンロは、ダッチオーブン調理にも便利なアイテム。

    使い方といっても、難しい手順はありません。料理に合わせて、火加減を調整しながら調理します。


    ただし、ダッチオーブンは商品によってはコンロに対応していないものもあるので、使用前に商品情報を確認しておきましょう。

    また、鋳鉄製のダッチオーブンの場合は底がコンロに接触するために、本体に傷が付いたり逆にコンロが傷ついたりすることも。

    当然ながらダッチオーブンは食材が入っているとより重たくなるので、コンロに対応している商品であっても調理中はダッチオーブン本体、コンロ共に丁寧に扱うようにしましょう。

    ▼参考記事
    ダッチオーブンの基本的な使い方とは?代表的なキャンプ飯のレシピも紹介

    鶏肉で作るダッチオーブン料理レシピ

    ダッチオーブン料理の定番ローストチキン

     
    レシピを教えてくれたのは…
    筋肉料理研究家
    Ryota

    学生時代運動経験ゼロ・病気で精神病院に入院するも筋トレとお料理で立ち直り、現在は料理研究家・パーソナルトレーナーとして活動中。企業やメディアへのレシピ提供を行う傍ら、ボディメイクコンテストにも出場。父方の実家は港町、母方の実家は山に囲まれていて、幼少期には海や山道を走り回っていた。自然の中で本を読むのが趣味だが、最近は料理研究家活動が忙しく、1人でキャンプ飯を作って気を紛らわしている。

     


    ダッチオーブンメニューの定番「ローストチキン」。ダッチオーブンなら皮はパリッと身はしっとり、野菜もうま味たっぷりに仕上げることができます。

    材料(3~4人分)

    丸鶏 1羽分(約1.2kg)
    塩コショウ 少々
    ローズマリー 適量
    オリーブオイル 適量
    にんにく 6片
    じゃがいも 2個(約100g)
    にんじん 1/2本(約100g)
    玉ねぎ 1個(約180g)

    作り方

    【1】丸鶏は水洗いしてキッチンペーパーで水気を拭き取ります。丸鶏に塩コショウを振り、にんにく1 片分をすり込んで1時間以上置きます。

    【2】じゃがいもは皮付きのままざく切りにし水にさらして水気を切ります。にんじんは乱切りにして。玉ねぎは皮付きのままくし切りにします。

    【3】丸鶏のお腹にじゃがいも、玉ねぎ、皮をむいた残りのにんにく、ローズマリーを詰め足をクロスさせてタコ糸で結び、あまった野菜は取っておきます。

    【4】ダッチオーブンに底網をセットしたらアルミホイルを敷いて、丸鶏を入れて表面にオリーブオイルを塗ります。

    【5】丸鶏の周りに残っている野菜を敷き詰め、フタをして1時間~1時間半ほど焼きます。ローストチキンに焼き色を付けたい場合はフタに炭を乗せて焼きます。

    【6】火から下ろしたら余熱で30分ほど置き、丸鶏の胸部分に竹串などを刺して透明な肉汁が出たら完成。丸鶏のお腹に詰めた野菜を綺麗に盛り付けます。

    ポイント


    フタに乗せている炭の火力が強かったり、丸鶏とフタの距離が近かったりすると表面が焦げ付きます。香りを嗅いだり、ときどきフタを開けて焼き具合を確認したりしましょう。

    また、香ばしく仕上がるので野菜は皮付きのままで焼くのがおすすめです。その場合、じゃがいもの芽は必ず取り除きましょう。

    ▼参考記事
    ダッチオーブンの基本的な使い方とは?代表的なキャンプ飯のレシピも紹介

    チキンの白ワイン煮込み

     
    レシピを教えてくれたのは…
    料理家
    さとう あい

    宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課。

     

    白ワインの酸味と、骨つき肉の旨味が楽しめる、食材を入れるだけで完成するお手軽煮込み料理をご紹介します。

    材料(3人前)


    鶏手羽元肉 10本
    ミニトマト 8個
    舞茸 1pc
    ズッキーニ 1個
    大豆水煮缶 100g
    にんにく 1個
    オリーブオイル 大さじ1
    白ワイン 100ml
    塩胡椒 適量
    ローズマリー 1枝

    ズッキーニは丸ズッキーニを使用しましたが、通常のズッキーニやパプリカでも美味しくできます。舞茸はお好みのきのこに変えていただいても大丈夫です。

    白ワインは甘口より、辛口で作った方が鶏肉との相性が良くおすすめです。

    作り方


    【1】ズッキーニは1cmの厚さに切り、にんにくは半割りにして潰します。舞茸は食べやすい大きさに手で割り、ミニトマトは半割りにします。


    【2】手羽元肉は、白ワイン、塩胡椒、ローズマリーを入れて下味をつけます。事前準備として、自宅で下味をつけたものを持参すると、より味がなじんで美味しくなりますよ。


    【3】ダッチオーブンに、オリーブオイル、にんにくを入れて加熱します。


    【4】大豆の水煮、ズッキーニ、舞茸を入れて炒めます。


    【5】中心にスペースを空け、漬け込んでおいた手羽元肉の汁気を切って並べます。


    【6】手羽元肉の表面に焼き目がついたら、漬け汁にした白ワインと、ひたひたになる程度の水を入れます。野菜の上に、ミニトマトも散らします。


    【7】蓋をしながら20分ほど煮込みます。仕上げに塩で味を整えて完成!

    鶏の骨の旨味をたっぷり含んだスープが味わえる、キャンプ飯です。ダッチオーブンで大豆などの豆類を煮ると、モチっとした食感に仕上がります。白ワインの旨味を含んだ大豆は、和食の豆類とは一味違った味付けが楽しめますよ。

    朝や夜に冷え込むこともある梅雨シーズンのキャンプでは、煮込み料理は特におすすめです。

    ▼参考記事
    食材入れて煮込むだけ!ダッチオーブンで作るチキンの白ワイン煮込み

    鶏肉とジャガイモでタッカンマリ

     
    レシピを教えてくれたのは…
    料理家
    華表由夏(とりい ゆか)

    青森生まれ、東京育ち。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のレシピ開発や広告のスタイリング、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。

     

    ぶつ切りの鶏肉と、ジャガイモのお鍋です。ほろほろになった鶏肉はもちろん、鶏の出汁をたっぷり吸ったジャガイモが美味しい!ほったらかしで出来るのでキャンプにぴったりのレシピです。

    材料


    骨付き鶏肉 400~500g
    ※手羽先やモモ肉を混ぜてもよい
    ニンニク 2かけ
    ショウガ 大きめ1かけ
    長ネギ 1本
    ジャガイモ 2つ
    鶏ガラスープの素 小さじ2~3

    【つけだれ】
    粉唐辛子 大さじ1
    砂糖 大さじ1
    オイスターソース 大さじ1
    醤油 大さじ1
    ごま油 大さじ1

    【トッピング】
    キムチ 適量

    作り方


    【1】臭みの原因になるので、鶏肉についているドリップや水分をキッチンペーパーで拭いておきます。


    【2】ダッチオーブンに鶏肉、皮をむいたニンニク、薄切りにしたショウガ、ネギの青い部分、水をひたひたまで注ぎ中火にかけます。


    【3】沸騰したら灰汁を取り、弱火にして30分くらい煮たらネギを取り出します。大きめに切ったジャガイモ、長ネギ、鶏ガラスープの素小さじ2を入れ、更に30分程煮込みます。
    ※途中、水が足りなくなったら水を足す。味がうすいと感じたら、鶏がらスープの素または塩(※分量外)を足してください。

    【4】つけだれの材料をざっと混ぜて、お好みで絡ませながらどうぞ。辛いのが苦手な方は調整してくださいね。練り辛子やニラを入れても美味しい!〆には、うどんがおすすめですよ~。

    ▼参考記事
    ダッチオーブンで世界の料理!鶏肉とジャガイモでタッカンマリ

    丸鶏のパン生地みたいな塩釜焼

     
    レシピを教えてくれたのは…
    料理家
    華表由夏(とりい ゆか)

    青森生まれ、東京育ち。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のレシピ開発や広告のスタイリング、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。

     

    見た目からごちそう気分になれる塩釜焼を紹介します。 塩釜焼きは、塩と卵白のみで作られることが多いので、ちょっとしょっぱくなりがちなのが難しいところ。塩味をおさえるのに和紙などでお肉をくるんで焼くのもいいのですが、お子さんと一緒でも作りやすいように小麦粉を入れた作り方を紹介します。
    パン作りに似ているので、お子さんが好きなこねる工程も楽しめます。発酵させるわけではないので、こねすぎても問題なし!思う存分こねてもらってください。残念ながら、出来上がった塩釜の部分は食べることが出来ないので、そこだけ気をつけて。

    丸鶏が見つからない場合はお肉屋さんやスーパーの精肉担当の方に「丸鶏を中抜きで1羽分ください」と事前にお願いすれば、対応してくれるところも多いので聞いてみてくださいね。丸鶏のサイズは1~1.2キロくらいがお鍋に入りやすいです。

    材料

    中抜き丸鶏 1羽
    (1~1,2キロくらい)
    冷凍ピラフ 適量
    (解凍されたものを使う)
    レモン 1/2個
    ニンニク 1玉
    ジャガイモ 小3個
    【塩釜生地】
    薄力粉 500g
    塩 250g
    水 200ccくらい
    【使う道具】
    丸鶏が入るサイズのダッチオーブン
    ボウル
    タコ糸または楊枝
    アルミホイル

    下準備

    ・鶏肉は1時間前くらいから冷蔵庫やクーラーボックスから出しておきましょう。
    ・ジャガイモとレモンはよく洗って水気をふいておきましょう。

    作り方


    【1】鶏肉の表面とお腹の中の水分をペーパータオルなどで拭きます。


    【2】お腹の中にピラフを適量詰めましょう。レモンで蓋をするように一緒に入れます。


    【3】タコ糸で脚をしばります。タコ糸がない場合は、爪楊枝や竹串でOK。


    【4】薄力粉、塩、水を混ぜてこねます。分量の水でまとまらない場合は、様子をみながら少しずつ水を足します。生地がまとまったら、片付けがしやすいようにダッチオーブンの底にアルミホイルをしいてから塩釜生地の1/3くらいを広げ、その上に丸鶏をのせます。


    【5】丸鶏全体を塩釜生地で包み、ジャガイモとニンニクも残った生地で包んで並べます。


    【6】焚き火台にのせます。蓋の上にも熾火になった炭をのせて、上下の熱源で1時間ほど火にかけます。


    【7】切り分けて召し上がれ!焼け具合を確かめたいときは、塩釜生地を少しめくって大丈夫。表面においしそうな焼き色がついてたら完成です。

    レモンはお好みでしぼってどうぞ。ニンニクは皮から出してフォークで潰して鶏肉につけると美味しいですよ!骨つきの部分は煮だして、スープの出汁にするのもおすすめです。
    今回はお腹の詰めものを保冷剤がわりにもなる冷凍ピラフにしていますが、炊いた白米をバターで炒めてバターライスにしても美味しいですよ。

    ▼参考記事
    クリスマスにも!ダッチオーブンで丸鶏のパン生地みたいな塩釜焼

    牛肉で作るダッチオーブン料理レシピ

    ローストビーフ

     
    レシピを教えてくれたのは…
    筋肉料理研究家
    Ryota

    学生時代運動経験ゼロ・病気で精神病院に入院するも筋トレとお料理で立ち直り、現在は料理研究家・パーソナルトレーナーとして活動中。企業やメディアへのレシピ提供を行う傍ら、ボディメイクコンテストにも出場。父方の実家は港町、母方の実家は山に囲まれていて、幼少期には海や山道を走り回っていた。自然の中で本を読むのが趣味だが、最近は料理研究家活動が忙しく、1人でキャンプ飯を作って気を紛らわしている。

     


    別途フライパンの用意も必要ですが、ダッチオーブンのお手入れが簡単で、かつ失敗が少なく作れるレシピをご紹介します。

    材料(3~4人分)

    牛もも肉ブロック 約500g
    塩コショウ 少々
    ローズマリー 2~3本

    ★タレ しょうゆ 大さじ1
    練りわさび 小さじ1

    作り方

    【1】常温に戻した牛もも肉に塩コショウを振り、10分ほど置きます。

    【2】ダッチオーブンにアルミホイルを敷いて底網を置き、フタをしたら予熱しておきます。

    【3】別にフライパンを熱し、強めの中火で【1】を焼き色が付くまで30秒ずつ6面とも焼きます。

    【4】【3】をローズマリーと一緒にアルミホイルで二重に包み、予熱したダッチオーブンに入れて弱火で10分ほど加熱します。

    【5】肉をひっくり返し、再度フタをして10分ほど加熱します。火を止めたら30分ほど置きます。

    【6】肉を取り出して粗熱が取れたら、食べやすい大きさに切って★と一緒に盛り付けて完成。

    ポイント


    牛もも肉は常温に戻す必要がありますが、食中毒を防ぐためにも調理前は必ずクーラーボックスなどで保存しておきましょう。

    塩コショウは万能スパイスに置き換えたり、にんにくをプラスしたりして作るのもおすすめ。また、切るときは完全に冷めるまで待つと、肉汁をキープできますよ。

    ▼参考記事
    ダッチオーブンの基本的な使い方とは?代表的なキャンプ飯のレシピも紹介

    牛塊肉の黒ビール煮込み

     
    レシピを教えてくれたのは…
    料理家
    華表由夏(とりい ゆか)

    青森生まれ、東京育ち。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のレシピ開発や広告のスタイリング、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。

     

    真っ黒な見た目のこの料理は、塊肉を黒ビールで煮込んだベルギーの郷土料理。水は一滴も使っていません。
    ビールの効果で、塊肉も短時間で柔らかく仕上がります。その理由はビールの炭酸と酵母。このふたつにより、お肉のたんぱく質が分解され、ほろほろに。また同じくビールに含まれるアミノ酸と黒ビール特有のほろ苦さにより、旨味と味の深みも出してくれます。

    スープストックなどは使わないので、最初にお肉に焼き色をしっかりつけてから煮込むのがコツ。お肉を焼くことによってうまれる香ばしさも、美味しさのひとつです。

    牛肉だけではなく、豚肉や鶏肉でも作れます。今回は冷蔵庫にあった豚のスペアリブも入れて一緒に煮込みました。絶対にこのお肉でなくちゃ!なんてかたくならず、手に入れやすいお肉で作ってみてくださいね。それでは作っていきましょう。

    材料


    オリーブオイル 大さじ1
    牛すね肉と豚スペアリブ (合わせて)500g
    塩コショウ 適量
    バター 15~20g
    ニンニク ひとかけ
    玉ネギ 2ケ
    黒砂糖 大さじ1
    バルサミコ酢 大さじ2
    マスタード(粒なしタイプ) 大さじ1
    黒糖蒸しパン 手のひらくらい
    (パン粉でもオーケー)

    作り方


    【1】肉の両面に塩コショウを振り、オリーブオイルを熱したダッチオーブンで焼きます。両面いい色になったら一度取り出しておきます。


    【2】同じ鍋にバターを溶かし、みじん切りにしたニンニクと玉ネギを炒めていきます。玉ネギが色づきだしたら、お肉を戻します。


    【3】玉ネギとお肉を、ざっと混ぜておきます。


    【4】黒ビールを注ぎ、灰汁が出てきたら取り除きます。ほかの調味料もすべて入れ、蓋をして弱火で煮込みます。


    【5】お肉が柔らかくなったら、パンをちぎり入れ、さらに煮込みます。ここまで1時間くらい煮込みました。


    【6】好みのとろみ具合になったら完成!


    パスタや、マッシュポテトと食べても美味しい!
    牛肉を使う場合は、すね肉がおすすめ。ダッチオーブンでじっくり煮込むことにより柔らかく、旨味たっぷりに仕上がります。
    煮込み時間をかけるほど、お肉がほろほろに。火からおろしたあとも余熱で火が通るので、早めに作っておくのもいいですよ。

    ▼参考記事
    ダッチオーブンで煮込もう!牛塊肉の黒ビール煮込み

    豚肉で作るダッチオーブン料理レシピ

    豚肩ロースのビール煮込み

     
    レシピを教えてくれたのは…
    アウトドアライター
    中野佑一

    自然の中でのんびりするのが大好きなアウトドアライター。都内在住。趣味はキャンプ・旅行・料理・読書。夢は自分の山を購入し、自分だけのキャンプ場を作ること。自由な生活が好きで現在はブロガー×ライターとして活動中。

     

    材料(2人分)

    豚肩ロース 300g
    ビール 350ml(銘柄は自由)
    玉ねぎ 1個
    ニンニク 1片(チューブでも可)
    塩コショウ 適量
    コンソメ 小さじ1
    オリーブオイル 小さじ1

    作り方

    【1】玉ねぎを薄切りにします。ニンニクをみじん切りにします。
    【2】豚肩ロースに塩コショウをします。フライパンあるいは鍋にオリーブオイルを引いて豚肩ロースを入れ、強火で焼き目をつけます。
    【3】お肉に焼き目がついたら、ビール・玉ねぎ・ニンニク・コンソメを入れます。ビールのアルコールを飛ばすために、沸騰するまでは強火で。沸騰したら、弱火で30~60分煮込み、完成。

    ビールの銘柄は自由ですが、一般的なものを使うのがおすすめです。

    筆者は黒ビールなどのコクが深いもので作るのも好きですが、最初は馴染みやすい味に仕上げるためにも、一般的な銘柄で試してみてください。

    ▼参考記事
    ビールがキャンプ料理の味をおいしくする理由と、おすすめキャンプレシピ2つ

    ポルトガル料理・アサリと豚のアレンテージョ風

     
    レシピを教えてくれたのは…
    料理家
    華表由夏(とりい ゆか)

    青森生まれ、東京育ち。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のレシピ開発や広告のスタイリング、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。

     

    アサリの出汁を吸った豚肉とじゃがいもがたまらない美味しさ。日本では海のものと山のものが一緒になる料理がなかなかありませんが、これがとっても合うので是非食べてほしい!毎日の食事作りに疲れ気味の方も多いでしょうから、手間を出来るだけ省いたレシピにしました。缶詰を使い、材料を重ねて煮るだけ出来上がります。

    材料


    豚肩ロース肉(カレー用くらいにカットしたもの) 約500g
    塩 小さじ1(5g)
    オリーブオイル 大さじ1
    ニンニク ひとかけ
    ジャガイモ 中3個
    ミニトマト 1パック
    白ワイン 100cc
    あさり水煮缶 1缶

    作り方


    【1】豚肉をポリ袋に入れ、塩をよく揉みこみます。


    【2】ダッチオーブンにオリーブオイルを入れたら、ほかの材料もすべて入れます。


    【3】蓋をして煮込みます。たまに蓋を開けて様子を見ながら、弱火~中火で火を調整します。


    【4】ジャガイモに串をさしてみて、すっと通れば完成です。味見をして、もし濃くなっていたら水を足してください。

    器に盛って召し上がれ。パクチー好きな方は、パセリの代わりにパクチーで!

    あさり缶を使うことで、旨味たっぷり。白いご飯にかけて食べても美味しいです。ご飯を炊くのさえ面倒な時は、パンを一緒に用意してスープにつけながらどうぞ。これだけで、立派な一食になります。

    ▼参考記事
    キャンプ&お家で簡単にポルトガル料理!ダッチオーブンで作る「アサリと豚のアレンテージョ風」

    台湾魯肉飯(ルーローハン)

     
    レシピを教えてくれたのは…
    料理家
    華表由夏(とりい ゆか)

    青森生まれ、東京育ち。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のレシピ開発や広告のスタイリング、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。

     

    台湾料理の中でも人気の魯肉飯(ルーローハン)を、キャンプ場でも作りやすいレシピにアレンジしてみました。煮込むのに時間はかかりますが、手順は簡単です。

    ポイントは、まず最初にザラメや氷砂糖を入れて、お肉が茶色く色づくまで炒めること。そのあとに醤油を入れて更に炒めること。
    順番に炒めることで、お肉にしっかり味が入っていきます。ザラメや氷砂糖を使うとコクも出るので、スーパーで手に入りやすい方を使ってみてくださいね。

    お肉は皮付きの豚肉を使うことで独特のとろみと照りが出るのですが、なかなか手に入りにくいので、代わりに鶏の手羽先を使います。
    食べやすい手羽中などで代用しても大丈夫なので、ぜひ一緒に煮込んでみてください。鶏のゼラチン質が、全体をつやっととろっと仕上げてくれます。

    材料(3~4人分)


    氷砂糖  大さじ3
    豚肉、鶏手羽先  合わせて500g
    紹興酒   大さじ2
    醤油  大さじ3
    白コショウ   小さじ1/2
    五香粉  小さじ1
    水   300cc
    フライドオニオン  30~40g
    ※あれば油葱酥(フライドエシャロット)
    ゆで卵   3~4ケ
    たくあん 適量
    高菜漬け  適量
    炊いたご飯  食べる分

    下準備

    ・豚肉は1~2cmくらいの角切り、または1cm幅くらいの細切りにしておきます。
    ・鶏手羽先についてる水気をキッチンペーパーで拭いておきます。

    作り方


    【1】ダッチオーブンに氷砂糖と刻んだ豚肉 、 鶏手羽を鍋に入れて茶色く色づくまで炒めます。


    【2】醤油を入れて更に炒めたら、紹興酒を入れて軽く煮立たせます。


    【3】他の調味料と水を入れて1時間ほど弱火~中火にかけます。蓋を少しずらして適度に湯気を逃がしながら煮込みます。


    【4】煮汁が減って、全体がとろっとしていたら出来上がり。

    手切りにしたお肉は挽肉とはまた違うおいしさなので、ぜひ塊肉を切って使ってみてください!

    フライドエシャロットは輸入食材店で手に入りやすいですが、なければフライドオニオンで大丈夫です。香りの決め手の五香粉も、大きめのスーパーで手に入りやすくなったので、探してみてくださいね。

    ▼参考記事
    キャンプで世界のごはん!ダッチオーブンで作る台湾魯肉飯(ルーローハン)

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