現在発売中のビーパル7月号(2017年6月発行)でお届けしている五島列島・小値賀島への女子3人旅。2回目の今回は、とにかく世話焼き、もとい、おもてなしが大好き! という小値賀島の人々についてお話したいと思います。
小値賀島は昔から大陸と日本をつなぐ航路上にあり、多くの遣唐使船が寄稿したと言われています。古くから外の迎え入れてきた歴史を持つ小値賀島には、自然とおもてなしの精神が根付き、それが今も脈々と受け継がれているのだとか。
ふ〜ん。
正直なところ、小値賀港に降り立つまで、こんな程度にしか考えていませんでした。が、しか〜し! この遣唐使時代から続く“おもてなし精神”が、とんでもないことになっていたんです。
前回の記事で、朝6時から立つ朝市について書きましたが、その朝市でのできごと。おばさまたちにもみくちゃにされながら野菜をゲットし、さて、コーヒーの一杯でも飲みに行こうかと思っていたとき、背後から「どっからきたん!?」と声が。どうも地元のおばさまらしいです、
「と、東京です…」
「あんたら、朝メシ食べたんかいっ?」
「ま、まだです…」
「そしたらウチでざざっと食ってくか!」
エッ!? いえいえ、ご迷惑ですから…と言い終わらないうちに、おばさまはどんどん先を行ってしまいます(歩くの速いし!)。気づいたときにはもうちゃぶ台を囲んで、おばさまとそのお母様と私たちの3人で、大家族的な朝食を食べていたわけで…。
(偶然にしてはアットホームすぎるこの大家族感! この後、島に三代目J soul brothersがロケに来たときのビデオも見せてもらいました)
その後もガイドの付いていない私たちを心配して、漁港や地元名産のカツオの生節工場、おいしい刺身が買えるスーパーなどなど、地元を案内してくれたおばさま。この方のおもてなしがなければ、今回の取材は成り立ちませんでした。本当に感謝感激!
(意外と切り身の刺し身を売っている店が少ない小値賀島。漁港近くのスーパー「エイダン」がいいよと、案内してもらいました。こういう情報、めちゃ助かる!)
(小値賀島名産のカツオ生節を作る工場にも案内してもらいました。小値賀島のカツオは一本釣り。椿の木でじっくり燻した生節は香りも風味も最高です!)
ほかにも、商店で買い物をすれば景気よくおまけをしてくれたり、使い切れる量のお米を探していたら、ふだんしていない量り売りをしてくれたり。小値賀島の人々はどこまでも親切。こと女子3人旅の私たちにとっては心強く、何より気持ちよく旅することができました。
(小さな商店が残る商店街。それぞれの店で地元の方とお話できるのも、小値賀島のいいところ。「売ったもん以上におまけしてしまうのは小値賀島民の悪いところよ」と、どこまでもおおらか)