唯一無二の月光写真家として30年以上にわたって活動を続けている石川賢治氏の写真展が開催される。
写真展タイトルはフジフイルム スクエア企画写真展 石川賢治「宙(ソラ)の月光浴 SPECIAL SELECTION」だ。
月光写真家・石川賢治氏とは
石川氏は、1945 年福岡市生まれ。1967年に日本大学芸術学部写真学科卒業後、ライトパブリシティ入社。1976年よりフリーランス・フォトグラファーとして活動、CF・スチールを数多く手掛けていたという。
1984年秋より月光写真に取り組み、初の写真集「月光浴」(1990年、小学館)では一大センセーショナルを巻き起こした。
その後、アメリカ大陸、アフリカ大陸、オセアニア大陸、アジア大陸の4大陸に渡る満月の旅を行い作品を発表し続けている。
DVD「月光浴 Moonlight Shower」(2006年、カルチュア・パブリッシャーズ)のリリースの他、全国で展覧会を多数開催。2016 年から福岡県の糸島半島に移住し、新たな月光写真の創作に挑んでいる。最新刊は「月夜の晩に」(2023 年、小学館)だ。
写真展から作品を紹介
今回の写真展では、 2012 年に上梓した写真集『宙の月光浴』から、石川氏自身が富士フイルムフォトサロン東京 スペース3のためにセレクションした約 15 点を展示。
月光を受けたイグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン)に浮かび上がる月夜の虹、ネイティブアメリカンの聖地であるモニュメントバレーの大平原(アメリカ)、銀色に輝く塩の大地・ウユニ塩湖(ボリビア)、原始の姿を残すバオバブの樹(マダガスカル)、ガラパゴス諸島の化石的動物、そして4万年をかけて築かれたマンゴ湖跡の風雨のオブジェ(オーストラリア)などの月光写真を楽しめる。
カラーリバーサルフィルム(ポジフィルム)を使って撮影し、当時最高峰の銀写真「クリスタル」ペーパーで仕上げたオリジナルプリントは、デリケートな月光のブルーのグラデーションを表現しており、満月の夜の臨場感を堪能できるもの。
また、ほの暗く照明を落とした会場では、ロケに同行したサウンドクリエーター・中田悟氏が、石川氏が撮影する隣で録音した満月の夜の自然音が流される。
東京とは思えない不思議な体験を写真展で
コンパクトな会場は、宇宙感覚や悠久の時間感覚を閉じ込めた空間になっているとのこと。
どこか別の惑星と思われるような月光写真で、「地上の宇宙実感が伝わり、美しい地球を見つめ直すきっかけになれば」と石川氏は話す。
年末の忙しない日々だからこそ、ゆったりとした時間が流れる宇宙気分を味わってみてはどうだろう。
開催概要
タイトル:フジフイルムスクエア企画写真展「石川賢治宙の月光浴 SPECIALSELECTION」
会期:2023年12月1日(金)~12月21日(木)21日間 会期中無休
開場時間:10:00~19:00 (最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)
会場:フジフイルム スクエア内 富士フイルムフォトサロン 東京 スペース3
入館料:無料
作品点数:約15点(予定)
月光浴公式 HP;https://gekkouyoku.com/
フジフイルム スクエアHP:https://fujifilmsquare.jp/