過去最大規模で開催!「フィールドスタイル」で気になった最新ギアとキャンプ飯を変えるアレコレ、全部見せ
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    2023.12.08

    過去最大規模で開催!「フィールドスタイル」で気になった最新ギアとキャンプ飯を変えるアレコレ、全部見せ

    フィールドスタイルのモニュメント

    屋内40,000㎡+屋外20,000㎡という過去最大の規模で開催された2023年11月のフィールドスタイルジャンボリー。

    海外からの出展や来場者も急増し、来場者は4万9,000人超!アジアを代表する遊びの祭典へ

    「フィールドスタイル・ジャンボリー 2023」は、2023年11月11日~12日に愛知県国際展示場(AICHI SKY EXPO)で開催された。650を超えるブースが並び、4万9,000人超の来場者を記録し、過去最大規模で幕を閉じた。

    会場を歩いて感じたのは、これまで以上の広さだ。室内展示場が拡大されたことで通路が広くなり、大勢が来場する時間帯でも歩きやすく、ひとつひとつのブースをゆっくりと見ることができた。このイベントではお馴染みの出展企業もあれば、新規参入のブースもあり。新製品を展示するブースから、物販を中心ににぎわうブースもある。アウトドア関連を中心に自動車、アパレル、植物、フード、観光など、遊びとライフスタイルに関するありとあらゆる企業や団体(なかには個人も)が集まった。

    会場の様子

    会場全体が広がったことで、展示スペースや通路も拡大。とても歩きやすく、見やすくなっていた。

    まさにガレージブランドの登竜門。個性派ギアが集結するイベント

    このイベントのユニークなところは、一般的なアウトドアショーとは異なり、全国的に知られたビッグネームのブランドが、ほとんど出展していないところ。キャンプ、登山などの用品を総合的に発売するブランドの姿は今回もなかった。その代わりに、焚き火台やナイフ、照明関連器具などを扱う大人気の小規模ブランドや、このイベントがデビューとなる生まれたばかりのガレージブランドが多いこと。ネットで情報だけは知っていたが、実物を見るのが初めてという地方の小さな企業や、会場に来て初めて知ったブランドなど、お宝探し感覚で歩く楽しみがあった。

    ジムニーのカスタムカー

    オリジナリティあふれるカスタムが施された自動車関連のブランドも数多く出展していた。

    生地が張り替えられたカーミットチェア

    カーミットチェアの生地を張り替えるサービスを提案していたブース。

    アジアのアウトドアブランドも出展

    また、国内のブランドのみならず、前回以上に海外からの出展が増えた印象だ。韓国、香港、台湾、中国などの企業は、日本のガレージブランドとは一線を画した独自の素材を使った商品が多く、そのデザイン力と共に、魅力的な商品を多数展示していた。アジア全体を通してキャンプやアウトドアライフの人気が高まっていることが見て取れた。

    スタイリッシュな韓国ブランドのギア

    流行りのブラック系のギアを得意とする韓国のブランドも出展。

    ソウルフードジャム会場の様子

    屋外では、恒例のソウルフードジャムやニンジャゲームスも開催。一日いてもあきないイベントだ。

    フィールドスタイルは、これらすべての要素が重なることで、今回も強烈なパワーを秘めたイベントとなった。ほんの少しだが、そんな活気あふれる会場を歩いて気になったグッズやフードを紹介する。

    発売されたばかりの気になるキャンプギア

    地面への影響に配慮したサステナブルな焚き火台 

    焚き火をしたあとの灰や炭を持ち帰るためのアッシュキャリー(火消し袋)や、スタイリッシュなブラックの焚き火シートを一早く発売し注目を集めた「ZEN Camps」。そのブースには、スタイリッシュな焚き火台が。「焚き火台 NT Fire Stand」は、ワイヤーフレームにステンレスプレートを載せて使うもので、最大の特徴は、火床の下にもう1枚、ステンレス製の遮熱板があること。この遮熱板は、火床から落ちた小さな炭や燃え残りをキャッチし、地面に与える熱の影響を和らげる効果がある。さらに、2枚目の写真のように、地面の上に敷く専用の遮熱シートも付属する徹底ぶり。焚き火による自然へのダメージを減らすことを考えるZEN Campsらしい焚き火台だ。

    ZEN Camps/焚き火台 NT Fire Stand 

    ZEN campsの新しい焚き火台

    火床の長さが51.3cmあるので、キャンプ場で売っている一般的な長さの薪を切らずに置ける。調理用に便利な五徳も付属。

    ZEN campsの焚き火台

    火床、遮熱板、遮熱シートの3段構成で、地面への影響を最小限に抑える仕組み。重量は1,300gと軽い。

    モノラルの軽~い焚き火台にラージサイズが登場

    携帯性と使いやすさを両立した「MONORAL」の焚き火台「ワイヤーフレーム」に待望のラージサイズが登場した。長さ約36cmの棒状に折りたためるフレームを組み立て、ワイヤーを通した火床を吊るすオリジナルの機構はそのままに、火床サイズが45cm四方に拡大。一般的な長さ40cm程度の薪をそのまま使える利便性をプラスした。本体重量も1,400gに抑えられているので、バックパックに入れて持ち運んだり、自転車のサドルバッグに入れて運ぶこともできる。

    MONORAL/ワイヤーフレームソリッド ラージ

    ワイヤーフレームソリッドのラージサイズ

    メカニカルな雰囲気のフレーム(アルミ製)がいい感じ。火床の上に置いてあるのが、折りたたんだ状態のフレーム。持ち運びやすいコンパクトサイズがいい。

    料理に便利なオプションの五徳

    ダッチオーブンを載せられる専用の五徳(五徳アタッチメントLL 11,550円)や、フレームに装着できる焚き火シート(スパッタハンモックLL 4,700円)はオプションで販売。

    前室をタープのように使いこなせるテント

    中国・杭州に本拠地を置くアウトドアブランド「BLACKDEER」。「Ultralight Boat Solo Tent Pro」は、大きな前室を持つ新型の軽量テント。全長は350cmあり、前室の先端にトレッキングポールを入れると、シェルターのような広い空間を作り出せる。広いスペースで料理をしたり、ザックや自転車を格納して雨から守るような用途にも使えそうだ。また、室内には専用の吊り下げ式のテント(1人用)をセットできるので、もちろんキャンプにも◎。先端のトレッキングポールを外して、地面にペグダウンするとドーム型テントのようにできる。締めた状態でも前室となる空間が広いので、雨風に強いくつろぎのスペースを作り出せる。重量は、1.8kg。日本での発売に期待!

    BLACKDEERの新型店と

    ソロテントとタープを一体化したようなデザイン。これは便利そうだ。

    スタイリッシュなワンポールテーブル

    カーボンファイバーなどを使った軽量キャンプギアを提案する香港の「MOUNT DIMENSION」。ブースでは、カーボン製のポールにテーブルとして使えるアタッチメントを接続し、それを4本のワイヤーで張って使う独創的なテーブルユニット「The Platform」が展示されていた。テーブルの高さを自由に変えたり、オプションのライトスタンドアタッチメントなどをセットすることで、自分だけのテーブルシステムを組み立てられる。同社は、アルミとカーボンを使ったULソロテーブルなどもラインナップ。デザイン性に優れたギアを得意とする注目のブランドだ。

    4本のワイヤーで立てるワンポールテーブル

    4本のワイヤーで立てるワンポールテーブル。テントサイトを個性的に演出できる注目のギアだ。

    「全日本キャンプめし博覧会」エリアで見つけた便利品

    今回のフィールドスタイルで初めて開催された「全日本キャンプめし博覧会」。こちらには、キャンプで役立つ調味料や食材などを扱う25の企業ブースが並んだ。お馴染みの「ほりにし」のブースでは、新製品の「ほりねーず」や全国各地の自治体とコラボした「ご当地ほりにし」を展示。ほかのブースでは、スパイス、オリーブオイル、BBQのたれなど、便利で美味しい食材がズラリ。なかには試食ができるブースもあり、キャンプ飯好きの来場者でにぎわっていた。

    袋の中で調理するから、器を洗う面倒な作業もなし!キャンプで気軽にたこ焼きを

    大阪・高槻市から出展の「コレロッカ」。ソースも材料を混ぜるためのボール(容器)もいらない斬新なたこ焼き粉を発売。味付けがされた粉が入った耐水性のある専用袋に、卵と指定量の水を入れる。それを箸でしっかりと混ぜれば準備OK。あとは、普通のたこ焼きと同じ。別途用意したぶつ切りのたこと、準備が済んだたこ焼き粉をたこ焼き器やプレートに入れて焼くだけ。食べたあとは、袋を捨てれば片付け完了。時間が経って粉が固まってしまったボールや撹拌機を洗う手間がない。だから水を無駄にしたくないキャンプにはピッタリなのだ。実際に試食したが、しっかりとした味付けがされていてかなり美味。たしかにソースを使わずして、十分に美味しくいただけた。ファミリーやグループで楽しめる3~4人用の300gと、ソロ向けの1~2人用のハーフサイズ150gもある。

    コレロッカ/ソースのいらない たこ焼き粉

    ソースのいらないたこ焼き粉のパッケージ

    このたこ焼き粉の袋に、卵と水を加えて混ぜれば準備OK。キャンプで気軽にアツアツのたこ焼きを楽しめる革命的な製品だ。

    山歩きでも重宝する小分けの美味しいオリーブオイル

    上質なオリーブオイルやバルサミコ酢、はちみつなどを輸入販売する「そらみつ」。ブースでは、4gと8gに小分けされたエクストラバージンオリーブオイルを紹介。1回使いきりサイズは、山歩きの途中で調理をしたり、カップサラダにかけて使うような用途に便利そう。

    製品には、ギリシャ産の厳選されたオリーブだけを使い、風味が落ちないよう低温で処理するコールドプレス製法で抽出。実際に試食させていただいたが、サラサラした舌触りと、フレッシュな飲料のような癖のない美味しいオリーブオイルだった。コンビニで売っているカップサラダやパンなどにかけるだけで、まったく別物の風味を楽しめるだろう。

    オリーブオイルのほかに、バルサミコ酢、はちみつのポーションパックもあり。

    そらみつ/エクストラバージンオリーブオイル ポーションパック

    ポーションパック入りのオリーブオイル

    1回使い切りに丁度いいサイズのポーションパックに入った風味高きオリーブオイル。4gと8gの2種類あり。

    4gサイズのパックをシェラカップに入れて大きさを比較

    4gサイズのパックをシェラカップに入れてみた。山歩きでも邪魔にならない軽さとサイズ感がいい。もちろんキャンプ飯に一味加えたいときにもいい。

    美味しすぎるインスタントコーヒー

    ブースで試飲させていただいた際に、いわれなければ、それがインスタントコーヒーであることに気づかなかっただろう。それほど、風味も香りも豊かなインスタントコーヒーなのだ。商品名の「INIC Coffe」は、「Its Not Instant Coffee」の頭文字から名付けられた。試飲させていただいたのは、「スムースアロマ」というアラビカ産の豆を使った粉状のインスタントコーヒー。インスタント特有の雑味や臭いがなく、ドリップコーヒーと変わらない味わいを楽しめる。しかも、淹れ方は普通のインスタントと同じで、カップに粉を入れてお湯を注ぎ混ぜるだけ。寒い日の山歩きの途中や、キャンプの朝にスピーディーかつ手軽に美味しいコーヒーを味わえる。ドリップパック式よりゴミを減らせるのもいい。

    INICには、ほかにも産地の異なる豆から製造した「ビーンズアロマ」、有名店のバリスタが淹れた味を再現した「TRUNK POWDER COFFEE」などをラインナップ。インスタントの常識を覆すこだわりがうかがえる。

    INIC coffee/スムースアロマ

    商品パッケージ

    左が一番人気というアラビカ豆を使った「スムースアロマ」。右はカフェオレ専用の「モーニングアロマ」。

    産地の異なる豆を使ったインスタントコーヒー

    コロンビア、ブラジルなど産地の異なる豆を使ったインスタントコーヒーもある。

    2024年のフィールドスタイルは5月と11月に開催決定!

    【イベント概要】

    • イベント名:FIELDSTYLE (フィールドスタイル )
    • 開催予定:【FIELDSTYLE JAPAN】2024年5月18日(土)~19日(日)、【FIELDSTYLE JAMBOREE】2024年11月16日(土)~17日(日)
    • 会場:AICHI SKY EXPO(愛知県国際展示場)※屋内展示ホール+屋外エリア
         愛知県常滑市セントレア5丁目
    • 主催:FIELDSTYLE works
    • 公式サイト:https://field-style.jp/
    • インスタグラム:https://www.instagram.com/fieldstyle_official

    (構成/山本修二、取材/yamabon)

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