今年のNo.1が決定!「テント部門」発表【第3回 BE-PALアウトドアアワード 2023】
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    2023.12.07

    今年のNo.1が決定!「テント部門」発表【第3回 BE-PALアウトドアアワード 2023】

    今回で3回目となるアウトドアの祭典「第3回 BE-PAL アウトドアアワード 2023」。読者の皆さんから集まった候補は、なんと数百という規模に! その中から審査員と編集部による選考を経てノミネートされたものは、この1年のアウトドア業界を代表するようなモノ、コト、ヒトばかり。そんなノミネート候補から、部門賞&大賞を発表します!

    【ご協力ありがとうございました】読者投票の結果を経て、審査員と編集部で今年の“顔”がついに決定です!

    「テント部門」「アウトドアギア部門」「ライフスタイル部門」「モビリティ部門」「注目の人物部門」「トレンド・サービス部門」「サステイナブル部門」、そして各部門賞の中から。大賞が決定する!

    今回の審査員はこの5人。右より、長谷部雅一さん(アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター)・高橋庄太郎さん(アウトドアライター)・ホーボージュンさん(全天候型アウトドアライター)・森風美さん(アウトドアコーディネーター)・沢木拓也(BE-PAL編集長)。

    「第3回 BE-PAL アウトドアアワード 2023」は、YouTubeでも配信しています

    授賞式の様子は、現在発売中のBE-PAL 2024年1月号ほか、BE-PAL公式 YouTubeチャンネルでも配信しているので、ぜひ御覧ください。

    BE-PAL公式 YouTubeチャンネル

    革新的な新作がズラリ!テント部門賞とノミネートを発表

    キャンプの楽しさ、快適さを大きく左右するテント。これまでにも様々なテントが発売され、キャンプの魅力を存分に高めてくれたが、今年は新素材や新しいアイデアによる革新的なテントが登場するなど、例年以上にテントの当たり年という印象。

    だからこそ、ノミネートテントはどれもレベルの高いものが揃い、大いに審査員の頭を悩ませた! 

    「今年は優秀なテントが多くて、どれも意欲的なアイテムでした」と話す高橋庄太郎さんは、ニーモ「アトム オズモ 1P」を絶賛。

    新開発素材を使用したニーモの「アトム オズモ 1P」や、火器メーカーでもあるSOTOが初めて出したテント「ホルス ソロ T/C」など、チャレンジングな製品が多いのも、今年の特徴だ。

    一方、逆Y字型のフレームを採用することで、かまぼこ型テントの立てにくさを解消したスノーピーク「ランドネスト M テントタープセット」、テントの裾にスカートを追加することで、快適性を高めたogawa「ステイシー ファルダ」、素材変更で大幅に軽量化したサバティカル「スカイパイロット シンセティック」など、使い勝手を大きくアップデートされた製品にも注目が集まる。

    スノーピークの新たなスターターセットである「ランドネスト M テントタープセット」の美しさと立てやすさに感心した、という森風美さん。

    完成度の高いテントが揃った今回の「テント部門」ノミネートはこちら!

    ニーモ「アトム オズモ 1P」

    生地には新開発素材のナイロンとポリエステルの複合素材「オズモ」が使用され、濡れても乾きやすく、撥水性能が高いのが特徴。

    長らく、テント専用の新素材が登場していなかったなかで、颯爽と現れた「オズモ」は“ゲームチェンジャー”にもなりうる存在として、審査員から高い評価を集めた。このモデルは登山用のエントリーモデルという立ち位置ながら、上級者も納得の仕上がりとなっている。

    ¥53,900
    SPEC:●サイズ/210×90×高さ105cm ●重量/1.35kg

    「雨に濡れても、パッと降れば水が切れてドライになるから、撤収の時も楽なんだよね」(高橋庄太郎さん)。自身でもこのテントを愛用しているという。

    「ソロ系テントの一番のニュースはニーモですね。このテントは、つねに“ドライ”っていうのが一番のメリット。長期滞在にも向いているし、悪天候にも強い」(ホーボージュンさん)。

    サバティカル「スカイパイロット シンセティック」

    サバティカルの「スカイパイロット TC」のファブリックを、TCからポリエステルに変更し、大幅に軽量化したニューモデル。省スペースで設営でき、4本のサブポールを使用することでデッドスペースがほとんどなく、居住性が高いのが特徴だ。

    ポールの素材もアルミに変更されており、それも大幅な軽量化につながっている。また、素材をポリエステルに変更したメリットは軽さだけにとどまらず、防水性にも貢献するなど、使い勝手を大きくアップデートさせた意欲作だ!

    ¥106,700
    SPEC:●サイズ/720×380×高さ270cm ●重量/13.9kg(ポール3.3㎏、ペグ360g)

    真ん中にメインポールを配置するワンポール構造ながら、4本のサブポールで四方を立ち上げることで、大人数を収容できる空間面積を実現。中は高さも十分で広々空間だ。

    ogawa「ステイシー ファルダ」

    ツールームテントの快適性を、ソロキャンプ向けにコンパクトに落とし込んだ名作「ステイシー」。スカートが追加されたこのアップデート版「ステイシー ファルダ」は、悪天候時にもしっかり室内を守ってくれ、安心感がグンとあがった。

    長年「ステイシー」が愛されてきた理由は、何といってもひとりで使用するには贅沢な前室の広さと高さ、そして設営の簡単さ。そこにスカートが追加され、もはや完璧に近い存在といっても過言ではない。

    ¥59,400
    SPEC:●サイズ/300×230×高さ130cm ●重量/約4.04kg(付属品除く)

    「ogawaの歴史は“絶対的に丈夫”というところから始まっているので、信頼性が高いですよね」(長谷部雅一さん)。

    ステイシー最大の魅力でもあるゆとりのある前室は、フルオープンにすることもできる。「小型なわりに背が高いから、ローチェアなら前室にも楽に収まる」(編集長沢木)。

    SOTO「ホルス ソロ T/C」

    陣幕とシェルターの組み合わせで、多彩なアレンジが楽しめるのが大きな特徴。何より画期的なのは、火器メーカーのテントだけあって同社のガス器具が使えること! テント内で煮炊きをしながら、星空を眺めることができる。

    「焚き火をやりたい」「星空が見たい」「一人で読書がしたい」「シアターにしたい」など、それぞれのスタイルに、柔軟に対応してくれる懐の深さがこのテントの大きな魅力だ!

    ¥99,000
    SPEC:●サイズ/320×300×高さ160cm(陣幕装着時) ●重量/9.3kg

    「混んでるキャンプ場でも、陣幕で囲うとプライベート空間ができる。上を開けておけば開放感はありつつも、まわりの人からは見えない」(高橋庄太郎さん)。

    「火力で信頼のあるメーカーが『どうぞ自社のギアを使ってください』ということで作ったところに、まず注目ですよね。火が使えるテントっていう潔さがいい!」(長谷部雅一さん)。

    スノーピーク「ランドネスト M テントタープセット」

    居住性の高いかまぼこ型テントながら、逆Y字型のフレームによってペグダウンしなくても自立するため、設営がとても簡単。タープとテントがセットでこの価格というのも大きな魅力で、スターターセットとしてビギナーにもオススメできる。

    ツールームテントよりも、タープとテントを別々に揃えたほうが高い…けれど、このセットなら価格も抑えられるし、間違えもない! と、審査員から広く評価された。

    ¥80,300
    SPEC:●サイズ/450×280×高さ160cm(テント)、440×380cm(タープ) ●重量/8.7kg(テント)、7.2kg(タープ)

    「この逆Y字型フレームのおかげで本当に誰でも簡単に設営できるし、『長期間使ってもらいたい』というスノーピークらしさが出ている商品ですね」(編集長沢木)。

    テントの前にタープを横向きに設営すると、テントとタープがピッタリ連結! 「かまぼこ型ってスゴイ人気だけど、ちょっと立てるのが難しいじゃないですか。コレは真ん中だけ立てれば自立しちゃうっていうのが、初心者にも優しいです」(森風美さん)。

    全5製品がノミネートされたテント部門。どれも甲乙つけがたいものばかり。果たして、部門賞に輝くのは…。

    発表!テント部門賞はサバティカル「スカイパイロット シンセティック」

    第3回 BE-PAL アウトドアアワード 2023、テント部門賞はサバティカル「スカイパイロット シンセティック」に決定した。同型の既存モデルはTC素材だが、このモデルはポリエステルを採用することで大幅な軽量化と防水性を手に入れた。

    長年、日本のアウトドアシーンを牽引してきた「エイ アンド エフ(A&F)」チームが作ったこだわりのテントは、デッドスペースがない居住性の高さと、既存モデルより8kg以上軽くなったことによる扱いやすさで「万人におすすめできる」「使いたくなるテントだ」「コスパがとても高い」と、審査員から絶賛された。

    「ワンポールテントのいいところは、どんな場所でも立てやすいっていうのがあるけれど、その代わり、端にデッドスペースができちゃう。それが四方の張り出しで解消しているのは画期的だよね!」(長谷部雅一さん)。「居住空間が広いから、ファミリーテントとしてだけでなく、グループでのキャンプベース的に使うのもおすすめです!」(森風美さん)。

    見た目、機能性、快適性のバランスがよく、何より空間が持つ力をきちんと考えられた製品だということで、テント部門賞はコレで間違いない! と、審査員の皆さん、納得の様子。

    近年稀に見るレベルの高いテント部門は、どれもブランドの個性がしっかり出ている!

    審査員も大いに悩んだ今年のテント部門だが、部門賞はサバティカル「スカイパイロット シンセティック」に決定した。ファミリーテントとしての完成度が高く、多くの人にとってキャンプ体験をより豊かにしてくれるアイテムだと、審査員も太鼓判を押す。また、豊富な機能や居住空間の広さを実現しながら「この価格! も魅力」と、コスパの高さも評価された。

    ノミネートされた4製品も、ブランドの強みを魅力的な個性に落とし込んだ名品ばかり。皆さんのスタイルに合わせて選んでほしい(審査員一同)。

    審査員
    全天候型アウトドアライター
    ホーボージュン さん
    大海原から6000m峰まで、世界中の自然を旅する全天候型ライター。自然をこよなく愛する永遠の旅人は、アウトドア界きっての目利きでもある。
    審査員
    アウトドアライター
    高橋庄太郎 さん
    テント泊登山をこよなく愛する実践系アウトドアライター。現場で培われたギアに対するこだわりと批評眼は圧倒的。イベントやテレビ出演も多数。
    審査員
    アウトドアプロデューサー
    長谷部雅一 さん
    アウトドアプロデューサー、ネイチャーインタープリター。アウトドア関連のプロジェクトの企画、運営をはじめ、自然体験教育など多方面で活躍。その経験と技術でアウトドアの魅力をわかりやすく伝える。
    審査員
    アウトドアコーディネーター
    森 風美 さん
    キャンプと車中泊を愛するキャンプ女子。アウトドアWebメディア「なちゅガール」の編集長として、女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信中。
    審査員
    BE-PAL編集長
    沢木拓也
    2018年から現職。山に川に海にと、仕事もプライベートもアウトドア中心。2拠点生活を本格的に開始し、週末はナチュラルライフを満喫中。

     

    第3回 BE-PAL アウトドアアワード 2023授賞式の様子は、現在発売中の本誌2024年1月号に掲載しています。また、BE-PAL公式 YouTubeチャンネルでも公開中です。ぜひ御覧ください。

    ※構成/風間 拓 撮影/小倉雄一郎 写真提供/イワタニ・プリムス、ogawa キャンパルジャパン、SOTO 新富士バーナー、スノーピーク、エイ アンド エフ(掲載順)撮影協力/PICAさがみ湖

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