アメリカのラグジュアリーテントブランド「MOSS TENTS(モス テンツ)」から、ブランドデザイナーのビル・モス氏の生誕100周年を記念したアニバーサリーモデルのブランケットが登場した。
このブランケットは、再生原料で、天然繊維を100%使用したアップサイクル製品。日本の尾州で生産された国産モデルだ。
ドーム型テントを考案したMOSS TENTS
MOSS TENTSは、画家・彫刻家でもあるデザイナー、ビル・モス氏が1954年に世界初のドーム型テント「POP- TENT」を考案し、1960年代のオートキャンプの礎を創造したことから歴史がはじまった。
1975年、米国メイン州カムデンで「MOSS TENT WORKS」が設立され、芸術的なデザインから生み出される美しいシルエットが特徴のテントやタープを発売。ビル氏は40年以上前からものづくりにサスティナブルなコンセプトをもち、その思想は空間造形にも活かされた。
生み出したプロダクトは、多くの登山家・探検家・冒険家に愛され、その高い芸術性と美しさでテントの中では唯一、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久所蔵品(461.1983.)として展示されている。
なお、MOSS JAPANは、ビル・モス氏の遺した圧倒的なデザイン性と高品質なプロダクトを、最先端のマテリアルと技術で復刻。上質な生活や大切な余暇の過ごし方として持続可能なTENT LIFEを提案している。
ビル・モス氏の生誕100周年記念の限定モデルらしいディテールを紹介
今回リリースされたブランケットは、ビル・モス氏生誕100周年記念カラーの色をベースに染められた糸を使用し、自然になじみやすい色合い。ジェンダーレスなデザインは、キャンプなどのアウトドアライフで使用するのはもちろんのこと、日常生活でも使用用途をアレンジしやすい大判サイズ。
廃材を活用した再生ウールでは、同じデザインは今後再現できないため、今回限りの特別デザインモデルだ。
(1) 日本の繊維産地 「尾州」の織物工場で製作
世界的にも有名な「尾州ウール」を生産する、愛知県一宮市で100年余りの歴史のある織物工場で作られているMADE IN JAPANの製品。保湿力があり、抗菌・防臭効果、柔軟性に優れ、燃えにくい性質となっている。
もうひとつの使用素材である高級繊維のカシミヤは、軽くて肌触りがよく、チクチクしないのが特徴だ。
(2) アップサイクルの天然繊維100%使用
従来は再生できないので廃棄物として扱われていた原料を、高度な技術を持つ職人の手で丁寧に選別し、もう一度、綿にした後に糸にする再生原料を使用しているアップサイクル製品。
具体的には、ウールニット製造工場より出てくる屑・残糸を仕分けした原料や、家庭・各自治体・専門業者を経由して回収された古着などが原料となっている。
そもそもアップサイクルは、まだまだ活用できる資源を再利用するだけがメリットではない。廃棄と焼却は人体にも環境にも好ましくなく、膨大な費用がかかるが、その工程を少なくすることで環境負荷を減らすことができるのだ。
(3)すべてが自然に還るエコフレンドリー製品
本体だけではなく、ブランドネームの素材もキュプラ100%で製作。ブランケットのすべての素材が自然、土に還る素材だけで製作されているエコフレンドリーなアイテム。
大判なブランケットは日常使いとしても活躍
大判サイズのブランケットは、キャンプなどのアウトドアはもちろん、日常生活でも活躍しそう。在宅ワークのひざ掛け、就寝時の羽毛布団の追加毛布としてなど、毎日愛用できそうだ。
この時季は、防寒具が不可欠。ブランケットならエネルギーを使わないので、この点でも環境にやさしいアイテムと言えそう。
商品概要
MOSS W/CASHMERE BLANKET
価格:39,600円(税込)
サイズ:140×200cm
重量:1,060g
カラー:STRIPE
素材情報:ウール75%, カシミヤ25%