ビーパル6月号には、ハワイからニュージーランドまで、古代式カヌーで航海をした内田沙己さんのインタビューが掲載されています。GPSやコンパスを使わずに、星、太陽、風、波などの自然からの情報だけで航海を続ける、古代式カヌーのホクレア号とヒキアナリア号。その195日間の航海の様子を、内田沙己さんのレポートで3回にわたってお伝えしていきます! 第1回目は、カヌーの上での役割や生活についてです。
陸の上での生活と比べると、カヌーの上での生活はとてもシンプルです。自分のワッチ(見張り番のシフト)があり、それ以外は基本的には自由な時間です。その自由な時間の中で、自分のクレアナ(責任という意味のハワイ語で、日本語だと役割のことです)の仕事をしたり、睡眠をとったり、勉強をしたりなど、様々に過ごします。