毎年、数多くの新製品が発表されるバックパック。そのなかで意外性がおもしろく、新機軸に感心させられるのが、紹介する5点だ。アウトドアの達人がセレクト!
2024年は狙うべきバックパックが目白押し!
私が選びました! ライター 高橋庄太郎
夏は北海道、冬は沖縄での野営が大好き。得意な分野は"人力で運べる"登山向けの道具で、著書に『トレッキング実践学』(ADDIX)等。
バックパックの多様化が進み、魅力は尽きない!
「なるほど、こう来たか!」と、驚かされるものばかりだったのが、バックパックの新製品だ。
たとえば、ニーモ。テントなどの「住」関係のブランドが、まさかバックパックに手を広げるとは。硬派なブラックダイヤモンドによるウルトラライト系モデルにもビックリしたし、質実剛健イメージのミステリーランチが手掛けた大型軽量モデルも意外だった。ピンゴーラはブランド自体が日本初登場で、それだけでも大いに興味を引かれた。
パーゴワークスの“定番モデルの素材違い”は想定内の新製品かもしれない。だが、このパリっとした質感とブラックのカッコよさは予想以上なのであった。
2024年はどれを買うべきか? バックパックはあまりにも多様な方向に進化しており、それぞれ魅力的。セレクトした僕自身、迷ってしまうのだ。
第1位・あの人気ブランドが新ジャンルへ進出!
ニーモ/リゾルブ35
¥28,050
テントや寝袋で有名なニーモの初となるバックパック。リサイクル素材を多用し、傷んで使用を終えたあとも再びリサイクルできる〝完全循環型″製品だ。背面長の調整もでき背負いやすい。
問い合わせ先:イワタニ・プリムス TEL:03(6667)0680
第2位・ウルトラライトで耐久性も上々
ブラックダイヤモンド/ベータライト45
¥59,510(予価)
近年人気のロールトップ式ULパックをクライミングなどの視点から新解釈。軽量かつ高強度のウルトラ200という生地を使い、ハーネスは体になじむランニングベストタイプだ
問い合わせ先:ロストアロー www.lostarrow.co.jp
第3位・残布を最大限に使い環境にも配慮
ピンゴーラ/ルーシッド25
¥24,200
2022年にアメリカ・ユタ州で生まれたブランドが、早くも日本に進出。同モデルはかわいらしいカラーリングが印象的で、肩に滑り止めが付いたハーネスなど細部の工夫も特徴だ。
問い合わせ先:ハイマウント TEL:03(3667)4545
第4位・大人気モデルの2024年限定版
パーゴワークス/バディ22SP
¥26,400
大定番の本家"バディ"との違いは、その素材。こちらにはECOPAKが使われ、防水性と耐久性が格段にアップ。価格は少々高くなるが、長く使える。
問い合わせ先:パーゴワークス TEL:042(312)2865
第5位・質実剛健ブランドが生んだ軽量モデル
ミステリーランチ/レイデックス47
¥35,200
重い荷物に耐えうるタフな素材と構造を持ち、容量約45ℓで重量は1.4㎏〜。巨大なフロントとサイドの巨大なポケットが大きなポイントだ
問い合わせ先:エイ アンド エフ TEL:03(3209)7575
ここからは…全国14のショップスタッフによる2023に売れたバックパックTOP5!
第1位・ミレー/サースフェーNX 30+5
¥28,050
進化を続ける大定番の2023年最新モデル。背面の通気性に優れ、表面素材の撥水性の高さにも驚く。ポケットの拡張性も素晴らしい。
問い合わせ先:ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン TEL:050-3198-9161
肩のハーネスにポケットが増え、サコッシュを持たなくてもよいのも長所です。(石井スポーツヨドバシ横浜店)
第2位・パーゴワークス/バディ22
¥19,800
第3位・マムート/リチウム25
¥17,050
第4位・オスプレイ/ストラトス36
¥33,000
第5位・モンベル/ガレナパック20
¥13,200
※構成/高橋庄太郎 撮影/中村文隆
(BE-PAL 2024年1月号より)