焼き芋のベストな焼き時間と温度は?4種類の焼き方でどれが一番美味しいかも検証!
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    2024.09.30

    焼き芋のベストな焼き時間と温度は?4種類の焼き方でどれが一番美味しいかも検証!

    焼き芋のベストな焼き時間と温度は?4種類の焼き方でどれが一番美味しいかも検証!
    秋や冬は、ほくほくのあったかい焼き芋をキャンプで味わいたくなるシーズンですよね。
    焼き芋を作る方法は様々ありますが、結局どの方法が一番美味しく焼けるのか気になりませんか?

    今回は焚き火、ダッチオーブンで石焼き、オーブンレンジ、電子レンジの4つのパターンで実際に焼き芋を作り、比べてみました。
    焼き時間にかかった時間や、焼き方のコツについてもご紹介したいします。

    キャンプでほくほくの焼き芋を作る方法

    もっと見る

    ほくほくの焼き芋の作り方

    焚き火で焼き芋を作る【焼き時間15~20分】

    まずは、キャンプでよく行なわれる焚き火で焼き芋を作る方法です。コツとともに、作り方を紹介します。

     直火、熾火の温度は?

    焚き火で焼き芋を焼く

    焚き火の炎が大きく燃え上がっているときに焼くと、焦げる原因にもなるので気をつけましょう。

    まず、焚き火は炎が落ち着いたタイミング、「熾火」の状態にしておきます。

    焚き火は炎が燃え上がっているときは約800度C以上になっているので、その状態の直火で焼いてしまうと焼き芋も外側だけ焦げてしまうことが多いです。

    炎が落ち着いて熾火の状態になると600〜700度C程度になるので、焼き芋をするのに適した温度になります。

    新聞紙とアルミホイルで包む

    さつまいもを新聞紙で包む

    新聞紙は2重にすると、蒸し焼きにしやすいです。

    さつまいもは直焼きせず、新聞紙に包んでから焼いていきます。

    新聞紙を濡らす

    濡らし不足だと、さつまいもが焦げやすいので注意しましょう。

    新聞紙に包んだら一旦水に浸して、新聞紙をしっかりと濡らします。

    濡らしが不足しているとお芋が焦げてしまいやすくなるので、注意しましょう。

    さつまいもをホイルで包む

    ホイルはぎゅっと押し付けるようにして包むことで、美味しく焼けますよ。

    アルミホイルでさつまいもを包めば準備は完了です。

     焼くときのコツ

    熾火で焼き芋を焼く

    弱火でゆっくり焼くのがポイントです。

    同じ場所に置いたままにせず、場所を移動したり、上下を返したりして色々な面を焼きましょう。

    串を通し、火が通って入れば完成

    焼き芋からアルミホイルを取る

    火床から取り出したては熱いので、火傷に気を付けましょう。

    取り出したさつまいもは、熱が冷めるまで1〜2分待ちます。軍手を使って、新聞紙とアルミホイルを取り除きます。

    焼き芋に串を刺す

    スッと串が入らない場合は、再び加熱しましょう。

    串を刺して、スッと中まで刺せたら焼き上がりです。

    焚き火で焼いた芋

    香ばしく焼けた部分も、しっとりとした中心部分も最高の味です。

    ほくほくに焼きあがったさつまいもは、格別です!

    焚き火で作る方法の焼き時間は、15~20分でした。

    ダッチオーブンで石焼き芋を作る【焼き時間30~40分】

    続いては、ダッチオーブンで石焼き芋を作る方法です。

    下準備

    ダッチオーブンに石を入れる

    石焼き芋用の石を用意しました。

    ダッチオーブンで焼き芋を作る場合、さつまいもを直接鍋底に置くと焦げやすいので、石焼き芋用の石を敷きます。

    ダッチオーブンにさつまいもを並べる

    石がない場合は、鍋底に網を敷き、底上げをして焼きましょう。

    石を置いたら、その上に洗ったさつまいもを置きます。

    焼くときのコツ

    ダッチオーブンで焼き芋を焼く

    温度が上がりすぎるのを防ぐため、ダッチオーブンの蓋は少しずらして焼きます。

    焚き火の火を起こし、火力が安定したら鍋を置きます。

    炭火で焼くときも同様のスタイルで焼きましょう。

    石焼き芋

    適度に水分が抜けて、皮の香ばしさとさつまいもの甘さを感じられる焼き具合です。

    20分ほど加熱したら、蓋を開けて上下を返すのが上手く焼くコツです。これを行なうと均等に焼きあがります。

    ダッチオーブンで石焼き芋を作るのは焚き火よりも焦げにくく、火力調整も難しくないので焼き芋初心者の方にもおすすめです。

    時間をかけてじっくり焼く分、さつまいもの甘みをより感じる仕上がりになります。平均の焼き時間は、30~40分ほどでしょう。

    おうちで焼き芋を作るには

    野外で焚き火はできないけれど、おうちでも美味しい焼き芋を楽しみたい方は、オーブンレンジを使用する焼き方をご紹介します。

    ここからは、おうちで焼き芋を作る方法を2種類紹介します。

    もっと見る

    おうちでの焼き芋の作り方

    オーブンで焼き芋を作る【焼き時間50~60分】

    オーブンレンジで焼き芋を焼く

    レンジの天板に網を乗せて焼くことで、加熱ムラを防ぐことができます。

    オーブンで焼き芋を作る方法は非常に簡単です。

    洗ったさつまいもを、網を乗せた天板に並べて適切な温度設定と時間で焼くだけです。

    温度設定と焼き時間

    オーブンレンジで焼いた芋

    時間はかかりますが、ちょうどいい焼きあがりになりました。

    オーブンで焼き芋を作る場合は、160度Cに設定したオーブンで50〜60分焼きましょう。

    コツは低めの温度でゆっくり焼くことです。

    オーブンに入れてスイッチを押せば焼きあがるので、途中で上下を返す手間もなく誰でも簡単に作ることができます。

    電子レンジで焼き芋を作る【焼き時間12~15分】

    さつまいもをペーパーで包む

    隙間がないようにクッキングペーパーを全体に巻き付けます。

    電子レンジで焼き芋を作るには、まずさつまいもを洗い、水で濡らして絞ったクッキングペーパーで全体を包みます。

    そのさつまいもを電子レンジで使用可能な袋(フリーザーバッグなど)に入れて密封します。さつまいもをラップで包んでから袋に入れてもよいでしょう。

    そして、適切なW(ワット)数と時間で加熱すればできあがりです。

    W数と焼き時間

    電子レンジで焼き芋を作る際は、600Wで2分加熱した後、加熱ムラが出やすいので、途中で上下を返しましょう。その後、200Wで10〜13分加熱します。

    上記の加熱で柔らかくなりにくかった場合は、串が刺さるまで200Wの加熱時間を追加しましょう。

    電子レンジで温めた芋

    しっとり感のある仕上がりになりました。

    電子レンジで加熱して作る焼き芋は袋で包んで加熱する特性上、しっとりとした焼き上がりです。

    しっとり系の焼き芋がお好きな方におすすめの作り方です。

    一番美味しい焼き芋の焼き方は?結果発表!

    焼き芋の焼き比べ

    左から電子レンジ、オーブンレンジ、焚き火、ダッチオーブンで石焼きの順番に並べました。

    今回紹介した作り方の中で、筆者が一番甘みを強く感じたのは、焚き火で焼いたさつまいもでした。

    皮の香ばしさと、ほくほく感も美味しさのポイントでした。

    もちろん好みは人それぞれだと思いますし、完成までの手間も考慮されると思います。

    自分にピッタリの作り方をぜひ見つけてみてください!

     “どうして焚き火で焼いたお芋は美味しいのか”

    焚き火で焼いた芋

    焚き火で作る、出来立て熱々の焼き芋をほおばれるのは、野外ならではの方法です。

    結果は予想通り、焚き火で焼いたさつまいもが一番、というものでした。

    “どうして焚き火で焼いたお芋は美味しいのか”は、多くの人が感じる疑問ですよね。

    もちろん石焼き芋やオーブンレンジで加熱したさつまいもも、甘みが引き立って美味しかったですが、一番のポイントは“香ばしさ”かな、と筆者は思いました。

    焚き火で焼いた香ばしさを、味と一緒に感じられると旨味がよりアップする印象でした。

    焼き芋で使うアイテムも活用して楽しもう

    石焼き芋用の石を入れてダッチオーブンで作る方法は焦げる失敗も少なく、一番安心して作れる方法でした。

    はじめての方は「ダッチオーブン」と「石焼き用の石」を用意して、キャンプの焼き芋に臨むのもいいですね。

    同時に焚き火も楽しめるので、一石二鳥の焼き方です。

    ちなみに熱い焼き芋を掴むための「火ばさみ」や「軍手」も忘れずに準備しましょう。

    火傷に気をつけて、ほくほくの美味しい焼き芋を楽しんでみてください。

    さとう あいさん

    料理家

    宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課。

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