濃厚な味わい!水炊き鍋の残り汁リメイクスープ
水炊き鍋の残り汁には、鶏の濃厚な旨味が溶け出しています。さまざまな具材や味付けと相性がよく、幅広い応用が可能です。水炊きの残り汁で作る、定番のリメイクスープを紹介します。
野菜たっぷり中華風スープ
材料(2~3人前)
- ニラ・長ネギ・モヤシなどの残っている野菜をお好みの量
- 卵 1個
- 中華だし 小さじ1
- 塩コショウ 適量
- ごま油 適量
作り方
- ニラは細かく切り、長ネギは斜め切りにしておく
- 水炊き鍋の残り汁を沸かして中華だしを入れ、火が通りにくい具材から順番に入れる
- 卵を溶いて鍋に回し入れ、塩コショウで味を調える
- 仕上げにごま油を少々たらしてでき上がり
中華風スープは、キノコ類・春雨・ワカメなどさまざまな具材で作れます。水分が足りなければ、水を足してかさ増ししましょう。
卵を入れたらあまりいじらず、余熱で火を通すようにするとフワッと仕上がります。ピリ辛好きの人は、お好みで豆板醤を入れてもよいでしょう。
ミルクシチュー
材料(2~3人前)
- ハクサイ 3~4枚
- タマネギ 1/2個
- キノコ類 1パック
- 牛乳 200mL
- 鶏ガラスープの素 大さじ1~2
- みそ 小さじ1
作り方
- ハクサイはざく切り、タマネギは薄切りにし、キノコ類は手で割いておく
- 水炊き鍋の残り汁を沸かし、具材を入れる
- 具材に火が通ったら弱火にして、牛乳を加える
- 鶏ガラスープの素とみそを入れ、調味する
鍋の残り汁の量に応じて、スープの素を入れる量を加減するのがコツです。牛乳ではなく、豆乳を使用してもおいしいです。みそは牛乳・豆乳と相性がよく、少量入れるとコクのある味わいに。
おいしいみそ汁
材料(2~3人前)
- ダイコン 100~200g
- 油揚げ 1枚
- 長ネギ 1/3本
- みそ 大さじ1
作り方
- ダイコンはせん切り、油揚げは短冊切り、長ネギは斜め切りにする
- 水炊き鍋の残り汁を沸かし、具材を入れる
- 具材が煮えたら、みそを溶いてでき上がり
水炊き鍋の残り汁を使うと鶏のだしが利いた、おいしいみそ汁ができます。お好みの具材でみそ汁を作ってみましょう。
ショウガがあれば、少量を刻んで入れる方法もおすすめです。ショウガは鶏の風味と相性がよく、汁ものに入れると体を温める効果が期待できます。
魚介だしたっぷり!寄せ鍋の残り汁リメイクスープ
寄せ鍋は、魚介類・野菜などを、カツオブシ・昆布といっただしで煮込んだ料理です。魚介の旨味がたっぷりと感じられるリメイクスープを、見ていきましょう。
トマトスープ
材料(2~3人前)
- トマト缶 1缶
- タマネギ 1/2個
- ニンニク 1~2かけ
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩コショウ 適量
作り方
- タマネギとニンニクをみじん切りにする
- 深さのある鍋にオリーブオイルを熱して、香りが出るまで炒める
- トマト缶・寄せ鍋の残り汁を入れてよく煮る
- 塩コショウで味を調えて完成
より豪華にしたいときは、粉チーズをふったり、ベーコン・魚介類などを加えたりするのがおすすめです。チーズとご飯を入れれば、リゾット風になります。ショートパスタなどを加えてもよいでしょう。
ブイヤベース風
材料(2~3人前)
- エビ 2~3尾
- 白身魚 200g
- アサリ(砂抜きしたもの)20個
- タマネギ 1/2個
- オリーブオイル 大さじ1
- コンソメ顆粒 小さじ1
- サフラン ひとつまみ
- 塩コショウ 適量
作り方
- エビは殻付きのままで、白身魚はひと口大に切り、タマネギはみじん切りにする
- 深さのある鍋にオリーブオイルを熱し、タマネギをよく炒める
- 寄せ鍋の残り汁を鍋に入れて煮立て、サフラン・エビ・アサリ・コンソメ顆粒を入れて煮る
- 最後に白身魚を入れ、火が通ったら塩コショウで味を調えて完成
お好みの魚介類で作れますが、青魚は魚の主張が強くなるので避けた方がよいでしょう。
サフランは、料理に黄色い色素とエスニックな風味を与えるスパイスです。乾燥した状態で売られているものは、30分ほど水で戻してから、戻し汁ごと鍋に入れましょう。
万能な和風だし!おでん鍋の残り汁リメイクスープ
おでん鍋のベースとなる和風だしは、幅広く応用できます。おでん鍋の残り汁で作りたいリメイクスープを、見ていきましょう。
カレースープ
材料(2~3人前)
- カレー粉 小さじ2
- 豚肉の細切れ 100g
- タマネギ 1/2個
- 和風顆粒だし 少々
作り方
- 深さのある鍋に油(分量外)を少量引き、豚肉と粗くみじん切りにしたタマネギを入れる
- 豚肉とタマネギに軽く火が通ったら弱火にし、カレー粉を入れて香りが立つまで炒める
- おでん鍋の残り汁を入れ、中火で煮込む
- 具材に火が通ったら味見し、味が薄ければ和風顆粒だしを加えて味を調える
カレー粉を炒める際は弱火にして、焦げないように注意しましょう。カレールーを使用する場合は炒めず、煮込んだ後に入れるだけでOKです。
おでんの具材で残っているものがあれば、細かく刻んで入れるのもよいでしょう。水分が足りなければ、水と和風顆粒だしを加えます。
お雑煮
材料(2~3人前)
- 餅 2~3個
- ホウレンソウ 1/2株
- ダイコン 50g
- ニンジン 50g
作り方
- ダイコンとニンジンはイチョウ切りにし、餅は焼いておく
- ホウレンソウは下ゆでして、3cm幅に切る
- おでんの残り汁を煮立たせ、ダイコンとニンジンを入れて柔らかくなるまで煮る
- おわんに餅を入れ、3を注ぎ入れてホウレンソウを乗せて完成
ユズの皮やミツバなどを少々入れると、豊かな香りを楽しめます。お好みでカツオブシやネギなどをトッピングし、自分流のお雑煮を作ってみましょう。
まとめ
リメイクスープの作り方を知ると、鍋の残り汁を捨てずに済みます。味わい深いスープを堪能すれば、むしろ汁を残したいと感じるようになるかもしれません。
上手に仕上げるコツは、水分が足りなければ足し、残り汁の分量に応じて調味することです。鍋で余った具材を使うようにすると、冷蔵庫の中の整頓にも役立ちます。さまざまなバリエーションのリメイクスープに、挑戦してみましょう。定番のレシピをご紹介しました。