職人による丁寧な鞄づくりを50年以上にわたり続ける土屋鞄製造所。日ごろから大切にしている“ものづくり”を伝えたいと、レザークラフトを体験できるワークショップを店舗で開催しています。
この夏は、いつもよりバージョンアップ。“大人の自由研究”をテーマに、たくさんの人にものづくりの楽しさを感じてほしいと、土屋鞄から初めて発売された手づくりキット『レザークラフトキットツールBOX』をカスタマイズします。
大人が熱中! 本格的なレザークラフト
ワークショップ初日は7月の3連休。白金店には目を輝かせた“大人たち”が集まりました。普段から手芸に親しむ人や、土屋鞄のワークショップは必ずチェックするという常連さんも。
↑7月の3連休は、白金店で開催。3フロアに幅広いラインナップがそろう店内。
はじめに『レザークラフトキットツールBOX』を考案したデザイナー・丸山 一さんからご挨拶。「今日は本体のひし目打ちと入れ口のカスタマイズを行います。続きはおうちで、じっくり楽しんでくださいね」
さぁ、お待ちかね。一斉にパッケージを開封! グレーの専用ボックスをあけると、ヌメ革ツールボックスを手づくりできる道具・材料・説明書など、レザークラフトの基本が詰まっています。
マスキングテープで型紙と革を固定したら、“ひし目打ち”というフォークのような刃物を使い、縫いあわせるための穴を開けていきます。
↑道具の扱いはもちろん、力加減もコツがいるひし目打ちをレクチャー
「直前にあけた最後の穴を次のひし目打ちのガイドにすると、歪みづらくなりますよ」「あせらず、一つひとつ確実にいきましょう」など、丸山さんからの細やかなアドバイスに耳を傾けながら、手を休めることなく没頭する皆さん。ハンマーとひし目打ちのぶつかる、トントンという音が店内に響きます。
続いて、カスタマイズへ。『レザークラフトキットツールBOX』のとめ具のスタンダードな仕様はベルト仕上げですが、今回のワークショップではホックかエンベロープをチョイス。それぞれに分かれ、土屋鞄のスタッフがサポートしながら、好みに仕上げていきます。
↑キットにならい仕上げると、アンティークゴールドの金具をあしらったベルト仕上げに
最後はアルファベットで刻印を施していきます。イニシャルや好きな言葉などを、それぞれの好きな場所へトントンッ。「ずれちゃった!」「力が弱かったかも……」など小さな悲鳴と一緒に、あちこちで笑顔がこぼれていました。
およそ1時間のワークショップ。ひとりでの参加も目立ちましたが、同じテーブルで真剣に取り組むことで、いつの間にか打ち解けた様子。お互いの出来をほめあったり、ものづくり談義に花が咲く光景も見られました。
↑困ったことや質問は、その場で解決できるのもワークショップのよさ
「みなさん、道具を持つと姿勢が自然とぴんとして、まじめに取り組まれている様子が印象的でした。レザークラフトは初めてという方も、ワークショップにご参加いただければ僕たちが丁寧にお伝えします。自分好みのカスタマイズも楽しいので、ぜひご参加ください(丸山)」
一つひとつの行程に一喜一憂しながら、手を動かして完成させる、世界にふたつとないヌメ革ツールボックス。ものが溢れる時代だからこそ、手間ひまかけてつくり、使いながら味わいを増していく存在が、ますます愛おしく感じられるのかもしれません。
この夏は、余暇を手づくりで充実させてみませんか?
▼レザークラフトキット ツールBOX
1万2000円(税込)
革と糸と針だけでなく、制作に必要な他の道具もオールインワン。ものづくり経験が豊富な方にもご満足いただける、手応え十分のレザークラフトキットです。ハンマーなど家庭にある道具をいくつか用意すれば、あとはキットだけでヌメ革ツールボックスをつくることが可能。完成品はシンプルで収納力もしっかりあり、ペンケースやポーチなど、さまざまな目的に。ものづくりが好きな方へのプレゼントにも。
http://www.tsuchiya-kaban.jp/products/detail.php?product_id=3374
▼ワークショップ
内容:本体のひし目打ちとベルトのカスタマイズ
開催日:
・土屋鞄製造所 鎌倉店 2017年7月22日(土)23日(日)29日(土)30日(日)
・土屋鞄製造所 京都店2017年8月5日(土)6日(日)11日(金・祝)~13日(日)
・土屋鞄製造所 軽井澤工房店2017年8月19日(土)20(日)26日(土)27日(日)
※各日4回開催
※店頭と各店TELにて受付中
所要時間:1時間
参加対象者:高校生以上
参加費:1万3000円(『クラフトキットツールBOX』1万2000円、ワークショップ1000円)
https://www.tsuchiya-kaban.jp/c/2017summervacation.php