登録者数30万人超とYouTubeも人気の自衛隊出身芸人トッカグン小野寺さん。そんな小野寺さんが、初心者にはややハードルが高く、「うまく使いこなせない…」という人も多い“飯盒”の活用法をレクチャー。飯盒を使った簡単でうまい!サバイバル飯を紹介します。
第4回は、あったか~い&栄養満点メニュー「蕎麦粥」です。(これまでの記事はこちら)
4膳目「蕎麦粥」
どーもこんにちは!
元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして今から120年以上前の明治31年に誕生した、機能美溢れるそら豆型の日本の“飯盒”。
円形より省スペースで携帯性良し、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわったポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第4弾は、迎える年の瀬に欠かせない年越しそば……ではなく、元々飯盒が軍隊由来ということにあやかって、戦闘糧食(軍隊のお弁当)でもある蕎麦粥です!
日本のものと思われがちですが、実は蕎麦って麺状に加工する国は少ないけれど、世界中で食べられているものなんです。
蕎麦には食物繊維やミネラル、ビタミンB群が豊富に含まれ、必須アミノ酸を含む良質なタンパク質がバランス良く含まれています。穀物の中で唯一ルチンを含む食材であり、米や小麦に比べて炭水化物が少ないことなどから健康やダイエットに気をつかっている人達にとっても嬉しい食材です。そういった栄養面からも、軍メシに選ばれるのは納得なんです。
そして蕎麦粥は元々東欧諸国の家庭料理でもあります。レトルトが売られていたり、味付け次第で甘くも塩っぱくもできる国民食です。
お粥と聞くと、あっさりしていて体調が悪いときにもサラっと頂けるイメージですよね。ところが、私が食べてきた蕎麦粥は戦闘糧食に入れられていることもあり、具材のお肉がゴロゴロたっぷり入っていて、もはや肉料理と言っても過言ではない仕上がりのものばかり。
そこで、今回はキャンプによく持っていく食材だけを使い、それプラス、BBQのお肉が少し余ってしまったときなどのシメに美味しく食べられるオススメ満腹レシピをご紹介します。
材料(1人分)
作り方
蕎麦の実の食感はほぼコメ。モチッとするコメに比べると少しホクッとしていて蕎麦の香りがするので、米食や麺の蕎麦が身近な日本人の口にとても合う食材なんです。
今まで色んな種類の蕎麦粥を食べてきましたが、牛肉以外のどのお肉でも合いますし、満足感があって何より美味しい!!BBQで余ってしまった食材を使って簡単に作れ、蕎麦の香りが日本人の心を満たすのでかなりオススメです。
甘くも塩っぱくも頂けるメニューと紹介しましたが、蕎麦の実を煎って水で煮てお粥にしたところに牛乳とはちみつを加える食べ方も定番。これなら朝食にするのも良いですね。
自分好みにカスタマイズもでき、汎用性も高いので、キャンプにとても向いています。
今年の蕎麦は麺ではなく実を使った、お肉ゴロゴロ満足お粥で1年の締めくくりをしてみてはいかがでしょうか?
是非作ってみてください。
本日はこれまで、それじゃーまた!
今回紹介したレシピ含め、飯盒を使った様々な料理レシピは、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。※YouTubeではひき肉を使って作っています。