キャンプだけでなく、防災グッズとしてもあると頼れるポータブル電源。現在様々なタイプが発売されていますが、サイズやバッテリー容量など選択肢があるなかで、あまり俎上に上がらないのがバッテリーの材料。
アメリカ発のアウトドア生活ソリューションを提供するBougeRV Japanから2023年10月に発売となったポータブル電源「BougeRV Rover 2000」は、一般的なバッテリーとは違うポイントがいくつかあるモデルとなっています。
冬季のキャンプシーンでも安心の耐寒性能
大きく異なるのが、そのバッテリーを構成しているもの。
「BougeRV Rover 2000」では、半固体電池を使用。バッテリーにはほかにリチウムバッテリー、リン酸鉄リチウムバッテリーがありますが、これらは液体電解質電池という分類になります。一方、半固体電池は、液体電解質と固体電解質の中間に位置する「半固体電解質」を使用。液体電解質電池と比較すると、内部の分子構造が安定しています。そのため液体電解質電池よりも事故のリスクが低く、安全性が高いといわれています。
また、可燃性の液体電池と比べ、半固体電池は発熱を抑えるため、同じ条件下で釘刺試験を行なったところ、発火や爆発のリスクも低いことが実証され、一般社団法人防災安全協会の防災認証も取得済み。
充電は-10°Cの環境で使用でき、放電は-20°Cの環境まで防げることが実証されていて、冬季のアウトドアシーンでも問題なく使える性能となっています。
今後、同社では1000W、1500W出力の製品についても半固体電池を採用していく方針と発表。2024年6月頃にはラインナップを増やし、用途に合わせた選択が可能になるようリリースをしていく予定です。
3つの充電方法で急速充電 携帯電話14台同時充電が可能な頼れるスペック
「BougeRV Rover 2000」は太陽光パネルからのPV充電やAC充電、カーチャージャーなどの3つの充電方式に対応しています。太陽光パネルを利用したPV充W ACケーブルでは1.2時間で80%まで充電することができます。また、カーチャージャーからは電圧12V・充電電流10Aに対応しているため、車での移動時間を利用して充電が可能です。
逆に出力では、最大出力2200W 、瞬間最大出力4000W の高出力のため、同時に最大14台のデバイス充電に対応可能。家電製品を動かすことが可能な出力があるので、災害時にも頼れるアイテムです。
アウトドアシーンでも安全確保のために大容量バッテリーがあると安心です。災害対策にも使えるアイテムなので、アウトドア用品を順番に揃えるなかでリストアップしてみてはいかがでしょうか。
BougeRV Rover 2000 https://jp.bougerv.com/products/rover-2000-power-station
取材・文/北本祐子