実はSUPそのものが初体験なので恐る恐る乗ってみるが、ハンドルがあるので、思いのほか安定する。ただし、ハンドルに頼りすぎるとバランスを崩したときに立て直しが効かないので、基本的に手は「乗せる」くらいにして、体全体でバランスをとることが重要とのこと。そして、左右のペダルに足を乗せ交互に踏み込むと、動いた! しかも、結構早い。
いつも『足漕ぎカヤックで釣りをしている』が、スピードそのものはカヤックに劣らないかもしれない。立っていると視界も違うので、これはこれで楽しい。いや、かなり楽しい。ハンドルは右に行きたいときは右のレバーを、左に行きたいときは左のレバーを軽く握る。舵の効きも悪くない。乗り始めて1分もしないうちに、もうコツを掴んだ気がする。
通常のSUPだと、風の影響をもろに受けるが、足漕ぎSUPなら全然大丈夫。そのため、SUPガイドさんたちが、強風で帰れなくなったSUPを引っ張るために足漕ぎSUPを導入するという事例も増えているとのこと。たしかにパワーもあるし、上下運動なので、ずっと漕いでいてもほとんど疲れない。そして何より、気持ちがいい。
文章だけだと伝わりにくいかと動画も撮影してきたので、ご覧ください。オプションをつければ釣りも出来るらしいので、今度はこれで釣りに行ってみたいなぁ。
連載【漕いで、釣って、食べて】カヤックフィッシング奮闘記
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穴澤 賢(あなざわまさる)
1971年大阪生まれ。2005年7月から愛犬との暮らしを綴ったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイ、コラムなどを執筆するようになる。著書に「またね、富士丸。(集英社文庫)」、「明日もいっしょにおきようね(草思社)」、「また、犬と暮らして(世界文化社)」、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック「Another Side Of Music」(ワーナーミュージック・ジャパン)などがある。株式会社デロリアンズ代表。Blog:Another Days
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