特に夏のキャンプとは異なり、冬キャンプでは寒さ対策が必要不可欠になるので、どれだけ安全かつ快適に過ごせるかは持ち物や装備で大きく変わってきます。
そこで今回は、「冬キャンプに初めてチャレンジしてみよう!」という方向けに、実際に筆者が冬キャンプで体験した大変だったことや、その経験を踏まえて持っておくと便利だと思うアイテムを紹介します。
事前にトラブルを想定しておくことで、現場で慌てることなく楽しいキャンプ時間が過ごせるようになります。ぜひ、出発前の参考にしてみてください
冬キャンプで大変だったこと3選
かつて筆者は、日本を一周したことがあります。
当時は大学生だったということもあり、節約も兼ねて2月の真冬にも関わらず宿泊はキャンプを中心に過ごしていました。
移動の状況によっては、極寒の山奥でキャンプをしたことも……。
そんな経験から、当時現場で起こった大変だった出来事を3つピックアップして紹介します。
とにかく寒さが厳しい
冬キャンプは、とにもかくにも寒いです。もちろん場所や環境によって気温は異なりますが、冬キャンプでは夜に氷点下になることも多くあり「寒すぎて眠ることができない」なんてことも。
そうなると場合によっては低体温症など、健康に影響がでてしまう可能性もあります。
筆者が体験した冬キャンプの最低気温はマイナス12度Cだったのですが、その時は髪の毛やテントが凍ってパリパリになってしまいました。
とても軽装で挑んでしまったということもあり、その日の夜はほとんど眠ることができませんでした。
冬キャンプの際は、当たり前ですが防寒具をしっかりと着込むことが大切です。
カセットコンロの火がつかない
冬キャンプでは、カセットコンロなどの火器に火がつかないことがあります。
筆者は温かいものを食べようと調理の準備をしていたのですが、何度着火してもカセットコンロに火が着きませんでした。やっと火が着いたかと思えば、普段より火力が弱く、お湯を沸かすことができない……という事態に陥ったことがあります。
外気温が低くてCB缶(カセットガスボンベ)が冷えてしまうと、ガスが気化できなくなる“ドロップダウン現象”が起こってしまうことがあります。
火が使えないとキャンプでは非常に困るので、冬キャンプではアウトドア向けのOD缶を使用したり、寒冷地仕様のCB缶を準備しておいたりするなど、寒い場所でも使用できる燃料の用意を忘れないようにしましょう。
水が凍って使えない
筆者は冬キャンプ中、持ってきていたペットボトルの飲用水が凍ってしまって、飲むことができないという事態に陥ったことがあります。
また、冬場のキャンプ場は水道管の凍結防止のため、水が使えなくなっているところもあります。
飲用水を確保するために、冬キャンプでは保温性のあるウォータージャグやクーラーボックスを持っておくことをおすすめします。
冬キャンプの時に持って行きたいアイテム
大変だった冬キャンプを経験した筆者が、冬キャンプにおいて必須の装備や持っておくと便利なアイテムを紹介します。
準備をするときの参考にしてみてください。
防寒具
当たり前のことですが、冬キャンプでは防寒具はできるだけ多く準備しておくといいでしょう。
ダウンや寝袋などの定番アイテムはもちろんですが、ニット帽やネックウォーマー、手袋などの小物類も必ず持って行くようにしましょう。
できる限り肌の露出を抑える工夫をすると、温かく過ごすことができます。
ブランケット
こちらもできる限り余分に持って行くことをおすすめします。
ブランケットや毛布は掛けることができるほか、下に敷いて地面の冷気をシャットダウンしたり、寝袋の隙間を埋めて保温性を高めたりするなど、とても活躍してくれます。
下に敷くときは、グランドシートや銀マットなどと組み合わせるとさらに効果的です。
湯たんぽ
湯たんぽは、寝るときの寒さ対策に有効です。
中にお湯を入れるだけなので、繰り返し使用することができ、コスパも抜群です。
ただし、長時間使用すると低温やけどの危険性もあるため、直接肌に触れないようにするなどの注意が必要です。
水筒
保温性能の高い水筒を持っておくことで、一度沸かしたお湯や温かい飲み物の保温などに活用できます。
冬キャンプではお湯を沸かすことが大変な場合があるので、水筒などを活用してできる限り冷まさないようし、いざという時にすぐ使えるようにしておくといいでしょう。
万全の備えで冬キャンプを楽しんでみて
冬キャンプは大変なこともありますが、それ以上に貴重な時間を過ごせる最高のアクティビティです。
今回紹介したアイテムのほかにも、ポータブル電源や電気毛布、ストーブなどが用意できればより快適に過ごすことができるかもしれませんね。
ぜひ、自分に合った装備を揃えて、冬キャンプにチャレンジしてみてください。