折りたたみ刃物は結局これがいい
刃物はむき出しより折りたたみが安全。小学生のころは肥後守で鉛筆を削ってました。親指で刃を押さえる出っ張りがあるので、使っているときに勢いで動きません。折りたたみナイフはストッパー(ロック)が必要です。
フォールディング・ナイフはいくつか使いましたが、愛用したのはフランスの「オピネル」という超実用ブランド。1890年代に折りたたみナイフを世界で初めて作った超老舗で、BE-PAL創刊のころからキャンプで使うのはこれ一択(一番大きいNo.12)。毎秋、栗の皮むきにも活躍します。
リングを回して刃を留めるストッパーは今も変わりません。素材がカーボンスチールに加えてステンレスも出て錆びなくなったり、波刃になったり、柄の材が桜からブナに変更したりなどありますが、基本は何も変わっていません。これぞ定番。
バリエーションもたくさんあります。今回、庭木の枝剪定のためにフォールディングノコギリ(No.12)を手に入れました。刃渡り12.5㎝。径8㎝までOKとか。¥4,950。もっと大きなNo.18もあります。
オピネルは柄の後部の出っ張りを床や石で"コン!"と叩いて刃を出す儀式があります。ノコは刃が薄く引っ張り出すために爪を引っ掛ける窪みもないのですが、強く叩けば出ます(ストッパーを回して解除してから)。
中村 滋
1944年生まれ。『BE-PAL』『DIME』『サライ』の創刊編集長。現在は「Cool Senior Magazine」を編集。www.csmagazine.jp/
問い合わせ先:ハイマウント TEL:03(3667)4545
(BE-PAL 2024年2月号より)