●愛犬家のためのボックス
あちこちの電柱にブルーのボックスが設置してあった。犬を散歩する人が自由に使うボックスだ。中にはビニール袋が入っていて、散歩の途中で犬の糞を集められるという便利なもの。この町には景観を美しく保つための工夫があちこちにある。
ジャガイモを千切りにしてフライにしたスイスの名物料理・レシティを食べてみた。テーブルにやって来た店の主人が親しげに話し掛けてくる。ツェルマットには本当に親日派が多い。世界中の観光地でこんなに日本人に心地よい町は珍しい。
●山羊の大行進
毎日午後5時になると山羊がメインストリートを行進してくる。シャナリシャナリと歩いてくるその姿はまるで冬物毛皮のファッションショーだ。
でもやっぱり山羊は山羊。あちこちでプランターの植物をムシャムシャつまみ食いしていた。立ち去った後に残るのはたくさんの甘納豆の固まり。おしゃれで笑える山羊の行進だった。
●初登頂を演劇でツアーガイド!?
マッターホルン登頂150周年を記念して、ツェルマットの街ではマッターホルン登頂の物語が毎週水曜の17時から演じられている。この演劇のユニークな所は劇場が村そのものだということだ。
当時の衣装を来た役者たちが、町を歩きながら冒険家たちの出来事を演じる。最後まで見るとワインを振舞ってくれるから2度楽しめる演劇なのだ。http://www.zermatt.ch/en/Media/Events/Village-Tour-Matterhorn-1865-First-Ascent、大人CHF18、9月30日最終日
文=本田亮 撮影=藤田修平
協力=スイス政府観光局http://www.myswiss.jp
スイスインターナショナルエアライズhttp://www.swiss.com
スイストラベルシステムhttp://www.myswiss.jp/jp.cfm/transport/sts/ticket/
ツェルマット観光局 http://www.zermatt.ch