D~Kで始まる北米17のアウトドアブランドをご紹介
ダナー(1932年〜America)
革新的モデルを持つブーツメーカー
創設者であるチャールズ・ダナーが、安い仕事用ブーツを作ったのが始まり。その後、息子のビルが事業を引き継ぐと次々に名作ブーツをリリース。'59年に米国初のヴィブラムソール採用ブーツを、'79年には世界初のゴアブーティ内蔵ブーツを開発。アッという間に、ワークブーツ界の一流ブランドとなった。
問い合わせ先:ダナージャパン https://jp.danner.com/
MOUNTAIN 600 EVO
¥39,000
※3月発売予定
定番モデルのアップバージョンで、登山靴に近いスペックのモデル。エコ素材も多用している。
エディー・バウアー(1920年〜America)
日本再上陸を果たした古豪ブランド
アウトドア愛好家であったエディー・バウアー(以下EB)がスポーツショップを始めたのを機にブランドを創設。真冬の釣行で低体温症になった苦い経験から、’36年に北米初のグースダウンジャケット「スカイライナー」を開発し、アウトドア界で注目されるようになる。一度は日本から撤退したが、喜ばしいことに2023年に再上陸。しかもEBの代表的なアイテムも復刻され、これからの展開が楽しみなブランドだ。
問い合わせ先:水甚 https://eddiebauer.jp/
スカイライナー
¥38,500
伝説のスカイライナーが復活。
’82年エベレスト遠征隊にもEB製品が使われた。
フィルソン(1897年〜America)
"最上のもの"を提供し続ける名門
クロンダイク・ゴールドラッシュを契機に、創業者C.C.フィルソンが衣類の専門店をオープン。じきに、真冬の厳しい環境に耐えうる衣類を自身の工場で製造するようになる。26オンスのマッキーノウールを使った「マッキーノクルーザー」は、累計50万枚以上を記録。"どうせ持つなら最上のものを"という創業者の言葉は、今なおブランドの信条として受け継がれる。
問い合わせ先:OUTER LIMITS http://www.outerlimits.co.jp/
フォレストリークロス
クルーザー ジャケット
¥79,200
"アラスカン・タキシード"と呼ばれるモデルを復刻。細部も忠実に再現している。
フィッツ(2010年〜America)
歴史に裏付けされた靴下製造の高い技術力
米テネシー州ニオタで、1902年より靴下を作り続けているクレセントソックス社。靴下作りでは、アメリカ随一の歴史を誇る同社が、高品質なウールソックスブランドとして立ち上げたのが「フィッツ」の始まりだ。製品の特徴は、ブランド名の由来にもなっているフィット感の高さ。高いクッション性、通気性、伸縮性、快適さを提供してくれる。
問い合わせ先:ケンコー社 TEL:06(6374)2788
ミディアムハイカー クルー
¥3,740
18.5µⅿ(マイクロメートル)という極細ウールを使用し、ソフトな履き心地を実現。裏地はパイル編みでクッション性も良好。
ゴールゼロ(2009年〜America)
ポータブルエネルギー界の先駆者
ベアボーンズも手掛けるロバート・ワークマンが創設。ポータブルソーラーパネル、ポータブルバッテリー、充電式ランタンなどのアクセサリーの3カテゴリーを軸に製品を開発している。LEDランタン「LIGHTHOUSE micro」シリーズは、コンパクトなサイズと最大150ルーメン、最長170時間点灯などの機能性がキャンパーのニーズにぴったり合致。複数使いする人も多く、アウトドア市場を席巻している。
問い合わせ先:アスク https://www.ask-corp.jp/
YETI Pro 4000
(価格未定)
ハイパワー&スピーディモデル。最新バッテリーを搭載しており、毎日使用した場合でも10年以上、性能を維持する。
グラナイトギア(1986年〜America)
丈夫で機能的! 使い勝手の良さが光る
大学のルームメイトだったジェフ・ナイトとダン・クルークシャンクによって創業された。ふたりは2週間のカヌートリップの最中にブランド設立を決意し、旅から戻ってすぐに中古の工業用ミシンを購入。コンプレッションスタッフサックや、カヌーパック作りから始めた。手掛けてからわずか2か月で初期モデルが完成し注目を集める。その後は超軽量バックパックを手掛け、各パーツの着脱を可能にしたパックは、ハイカーの間で瞬く間に人気となっていった。
問い合わせ先:ヴァーテックス TEL:046(205)7391
クラウン3 40 エコ
¥35,200
ブランドのフラッグシップモデル、クラウンシリーズ。リッド(雨蓋)が取りはずし可能など、カスタマイズ性に富んでいる。
23歳でブランドを立ち上げたジェフとダン。柔軟なアイデアで、革新的なギアを多数、生み出した。
グレゴリー(1977年〜America)
人間工学に基づいたフィット感
クライマーのウェイン・グレゴリーが、世界で最も背負い心地の良いバックパックを開発するというビジョンのもと創設。翌年には、背中と背骨の湾曲に沿ってカーブしたフレーム設計を発明した。「バルトロ」や「ディバ」では3種類ものトルソーサイズを展開し、随一の快適性を実現。2021年には世界初のプラスサイズコレクションを発表する(一部の国で展開)など、体にフィットするバックパックを作り続けている。
問い合わせ先:グレゴリー / サムソナイト・ジャパン TEL:0800-12-36910
ズール 24 LT
¥25,300
ミニマムで軽量なバックパック。人体の構造を考えられたつくりは、快適な背負い心地を実現する。
グリップスワニー(1848年〜America)
ゴールドラッシュに沸いた開拓者のレザーグローブ
1848年、カリフォルニアで金が発見され、アメリカ国民はゴールドラッシュに沸いた。一攫千金を狙う採掘者に向けて、頑丈なバッファロー革のグローブを販売したのがブランドの始まり。「スワニーイエロー」と呼ばれる独特の黄色は、薄暗い場所でグローブを落としても見つけやすいと、人気を博した。1960年代には縫い糸にケブラーを採用。さらに頑丈に進化した。現在ではグローブ以外にも、タフなフィールドからカジュアルシーンでも着られるウェアなどを手がけている。
問い合わせ先:スワニー販売 TEL:03(3306)1411
GS SOFTSHELL HOODY
¥21,450
高い撥水能力を持つソフトシェルジャケット。生地の内側に起毛フリースを採用しているので暖かい。
GS RAIN SUITS
¥39,600
高い防水性能と優れた透湿性能を兼ね備えたレインウェア。動きやすいシルエットも魅力。
ジーエスアイ(1985年〜America)
アウトドアダイニングに必須
カナダからカリフォルニア・サンディエゴに移住したスコット3兄弟が創業。ユニークなクッキングウェアを多く販売している。昔ながらのホーロー製の「ブルー・エナメル・ウェア」は、700度C以上の熱処理を2回施す窯焼ホーロー加工で強固な仕上がりに。また、完全にリサイクル可能なポリプロピレンを採用した「カスケーディアンシリーズ」は、鮮やかなカラーリングで食卓に彩りを添える。
問い合わせ先:エイ アンド エフ TEL:03(3209)7575
メサシリーズ
ブロンズ仕上げのステンレスリムが施された、高品質でゴージャス感満点なエナメルウェアシリーズが新登場!
ホカ(2009年〜America)
トレイルランナーに推進力を与える
ランナーのジャン・リュックとニコラス・マーモッドが創業。過酷なレースでの脚への負荷を減らすためにふたりが開発したのが、着地からローリングして蹴り出すまでの一連の動きを効率化するシューズだ。自然と次の一歩が踏み出せるようアシストするメタロッカー(ゆりかご)状のアウトソールは、ブランドのアイコン的存在となった。サンダルやハイクシューズなど、ランニング用途以外のシューズも好調だ。
問い合わせ先:デッカーズジャパン HOKA TEL:0120-710-844、https://www.hoka.com/jp/
SPEEDGOAT 5
¥23,100
軽いミッドソール素材と、ダブルレイヤーのジャカードメッシュの採用で、前モデルからの軽量化に成功。
ハイドロフラスク(2009年〜America)
豊富なラインナップから好みをセレクト
米・オレゴン州ベンドに本社を構えるステンレスボトルブランド。二重壁真空断熱技術をボトルなどに採用し、高い保冷・保温力を実現。また、強度と純度が広く認められている18/8プログレードステンレス鋼は、味移りを防ぐ機能もある。豊富なサイズ・カラー展開に加え、キャップもストロータイプやタンブラータイプから選べるため、自分仕様にカスタムを楽しめる。
問い合わせ先:アルコインターナショナル TEL:06(6563)7346
ALL AROUND TRAVEL TUMBLER
32oz ¥6,490
40oz ¥7,260
*2月発売予定
トップセラー商品のタンブラーに、新色・新サイズが加わった。
イグルー(1947年〜America)
米国シェアNo.1の老舗メーカー
従業員たった2名という小さな金属加工業からスタート。当初は屋外で働く労働者のための金属製ジャグを作っていたが、’62年、世界初のオールプラスチック製クーラーボックスを開発する。さらに’71年には、のちに"アメリカのランチボックス"とも呼ばれるほど大ブレイクした「プレイメイトクーラー」が誕生。これまで数々の"世界初"を世に出してきた、世界最大級のクーラーボックスメーカーだ。
問い合わせ先:タカサカインターナショナルジャパン/正規販売代理店ニューテックジャパン TEL:045(315)4551
タグアロン
(価格未定)
全6面にウレタンフォームの断熱材が使われた、本格的な保冷力を持つモデル。容量は約10ℓ。
ジャンスポーツ(1967年〜America)
世界初のキャンパスバッグ
エンジニアのマレーが、世界初となるバックパック用のアジャスタブルアルミフレームでデザイン賞を受賞。ガールフレンドのジャンにそのパターンを依頼し、彼女の名を冠してブランドを立ち上げた。まだ"キャンパスバッグ"の概念がなかった1984年に発売した「SuperBreak」は、翌年には全米で1万個以上を売り上げる大ヒット商品となった。
問い合わせ先:ジャンスポーツ https://jansport.co.jp/
INBOUND PACK
¥15,950
ノートパソコン専用のコンパートメントが付属。オフィスにも馴染む、粋なデザインだ。
ジェットボイル(2004年〜America)
高い熱効率で素早い調理を可能に!
ドワイト・アスピンウォールとペリー・ドーストが、気軽にアウトドア調理を楽しみたいと燃焼器具の開発に着手。小さな火力で最大の熱効率を上げることを重要視し、熱を受ける表面積を増やして従来の半分の時間と燃料で湯を沸かすシステムを生み出した。バーナーとクッカーを一体化する新発想は、軽量性と収納性にも優れ、世界中のアウトドア好きを驚かせた。
問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス TEL:06(6536)5740
スタッシュ
¥20,350
シリーズ最軽量となる200gを実現! 収納サイズも∅13cm×11.2cmと、超コンパクトだ。
カブー(1993年〜America)
アウトドアキャップの大定番
漁師の家に育ったベイリー・バーが、船上での作業中でも風に飛ばされにくいサンバイザーを作るべく、シアトルで設立。ブランドアイコンの「ストラップキャップ」は、縁に付いたアジャスタブルウェビングテープによってサイズ調節ができ、強風でも脱げにくい。1996年のアトランタ五輪にて米国カヌー&カヤックチームの公式アイテムに選ばれるなど、高い機能性はお墨付きだ。帽子だけでなく、機能とデザインを両立したウェアやバッグ類も拡大中。
問い合わせ先:エイ アンド エフ TEL:03(3209)7575
Organic Strapcap
¥5,940
ロングセラーに100%オーガニックコットンを取り入れた、サステイナブルなアイテム。
キーン(2003年〜America)
独創的な"靴を超えたサンダル"
"サンダルでつま先を守る"ことをコンセプトに、創業者のひとり、ローリー・ファーストが「ニューポート」を製造。トウ・プロテクション(つま先の保護機能)の搭載により圧倒的な人気に。2013年に誕生した「ユニーク」は、ブランドを代表するプロダクトのひとつ。プルスルー構造で2本のナイロンコードを編み込んだ、自在に形を変えるアッパーは、すべてのユーザーの足にぴったりフィット。現在も進化は止まらない。
問い合わせ先:キーン・ジャパン www.keenfootwear.jp
ユニーク Ⅱ コンバーチブル
¥15,400
「ユニーク」の10周年を記念して、ブランド初のオールジェンダーモデルが登場。スライドスニーカーにもなる2WAY仕様だ。
ケルティ(1952年〜America)
バックパックブランドの雄
南カリフォルニアに誕生したアウトドアブランド。創業者のディック・ケルティは妻とバックパックを作り始め、それが通信販売カタログに掲載されて大ブレイク。西海岸を中心に全米の若者の目が注がれる。アルミフレームパック、ウエストベルト、パッド入りショルダーベルトなどを開発。日本でも幅広い層から支持される。
問い合わせ先:アリガインターナショナル TEL:03(6659)4126
DPガールズデイパック
¥10,450
発売当時の形を残した定番パックは、花柄などのポップなモチーフも展開中。
オールラウンドでアクティビティーを趣味とした創業者のディック・ケルティ。
(BE-PAL 2024年2月号より)