そこで、冬らしい素材をいろいろと見繕い、ぬか床に漬けてみることにしました。試した素材は12種類ほど。ぬか床に漬ける時間や味の(個人的)感想などを紹介します。
冬においしいぬか漬け食材はこれ!
1.カリフラワー 漬け時間の目安:2~3日
生のまま、大きめの塊にカットして漬けました。ポリポリ、コリコリとした食感で、ほんのりとぬかの香り、味がします。そのままでも、サラダなどのトッピングにもよさそうです。小房に分けて漬けるときには、ガーゼなどに包むとバラバラにならず扱いやすいです。
2.金柑 漬け時間の目安:2~3日
きれいに洗い、ヘタを取り除いてそのまま漬けました。水洗いして水けを取り除き、まるごと、または半分にカットしていただきます。
3. 菊芋 漬け時間の目安:2日以上
泥をこすり落とし、水けをしっかり除いて皮つきのまま漬けました。ごぼうのような風味とシャキシャキとした食感が楽しめます。
菊芋には、イヌリンと呼ばれる水溶性の食物繊維が含まれています。イヌリンは、食後の血糖値の上昇を抑制する効果があるといわれています。菊芋のぬか漬けは、ごはんのお供にもおすすめです。
4. 赤かぶや赤大根 漬け時間の目安:1~2日
皮はむいて(皮つきでも可)、ぬか床が赤く染まるので別容器で漬けました。色鮮やかで間違いのないおいしさです。
5.りんご 漬け時間の目安:半日~1日
種の部分は取り除き、皮はむかずに食べやすい大きさにカットして漬けました。あたり前ですが、ぬかの味、香りがほんのりするりんごです。
6.ゆでタケノコ 漬け時間の目安:1~2日
半分にカットして、きれいに洗い、水けをしっかり除いて漬けました。柔らかな穂先は、すぐに漬かり、酸味を強く感じました。真ん中、根元の部分とそれぞれ分けて漬けるのがおすすめです。根元部分は、薄めにスライスしてしょうゆを数滴垂らしていただきました。
7.乾燥きくらげ 漬け時間の目安:2日
乾燥したものを戻さずにそのまま漬けました。水で戻したものと比べて、ぬか漬けにしたきくらげは水っぽさがなく扱いやすいです。食べやすいサイズにカットしたものを他のぬか漬けとミックスして盛りつけたり、きくらげを細切りにしてごま油と和えて白ごまを散らしていただくのがおすすめ。乾燥きくらげは、ぬか床の水分調節にも使えます。
8.ごぼう 漬け時間の目安:1~2日
ごぼうは泥を洗い落とし、水けをしっかり除いて、細めのものを漬けました。水洗いし、水分を拭いて薄くスライスしていただきました。そのまま、またはしょうゆを数滴垂らしても。
9.ブロッコリーの茎 漬け時間の目安:1~2日
もちろん、ブロッコリーの花蕾も漬けてもよいですが、とくにおすすめしたいのが、茎の部分です。茎の皮を厚めにむいて漬けました。いただく時の切り方は、スティック状、千切り、輪切りなど、好みの切り方でOKです。
10. こんにゃく 漬け時間の目安:1~2日
下茹で済みのものをきれいに洗い、水けをしっかり除いて漬けました。そのまま食べてもよいですが、白和えや胡麻和え、酢の物などに入れるのもおすすめです。
11. うずらの卵 漬け時間の目安:1~2日
茹でたものをガーゼに包んで小さめの容器で個別に漬けました。うずらの卵のぬか漬けは、前菜やおつまみなどおもてなしにも使えそうです。
12.なると巻き 漬け時間の目安:1日
お雑煮用に買っていたなると巻きを棒状のままガーゼに包んで小さめの容器で個別に漬けてみました。水洗いはせずスライスしていただきました。水分が抜けてふかふかとした独特の食感。
ぬか漬けをおいしく味わうコツ
ぬか床から食材を取り出すとき、食材についたぬかは、ぬか床を育てていくための栄養、うまみになります。ていねいに取り、ぬか床に戻しましょう。ぬかを取り除いたら、水洗い。ここはスピード勝負。水洗いしたらすぐに水けを拭きとります。水分がついたままの状態が長くなるとうまみがどんどん抜け出てしまいます。ぬか漬けを水洗いしたらすぐに水分を拭きとる、これがぬか漬けをおいしく味わう大切なポイントです。
漬けるものに応じてガーゼに包んだり、ぬか床を別にする
野菜、動物性食品、加工食品など、漬ける素材によってぬか床は変えています。野菜でも赤かぶのように色移りしやすいもの、やわらかいもの、例えば、変わりぬか漬けで人気のアボカドや豆腐などはガーゼに包んで小さめの容器に入れて漬けるようにしています。色移り、におい移り、味移りが気になるものは別容器で個別漬けをおすすめします。
冬に新たなぬか漬け探し
ぬか漬けのバリエーションが少なくなるこの時期。冷蔵庫に入っているものの中に、ぬか漬けにすると、おいしくなるものがまだまだ隠れているかもしれません。この冬、新しいぬか漬け探求をはじめてみませんか。