日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.31
小さな森がある公園で、夏の生き物探しをしました。
今回は小学一年生の力も借りての活動。小さなリーダー達が幼児達を森の中に引率してくれるという夏休みならではのスペシャルデイ。
はじまったのは夏の自然遊びの代名詞、生き物の捕獲作業。
森の中、そして芝生広場を子ども達は捕虫網を持って駆けまわり始めた。
一年生のお兄さん、お姉さんは同じ保育園の卒園児。僕と2年間みっちり遊んだだけあってさすがに生き物探しはおてのものだ。
草陰、樹液がある場所と、生き物がいそうな場所は全て心得ていた。
捕獲した生き物たちは、保育園で準備をしてもらった大量のプチトマトパックに種類分けしてケースに入れていく。次々と増える生き物が入ったプチトマトパックには、チョウ、トカゲ、コガネムシ等々、たくさんの種類を捕獲できた。
入れ物に生き物が一匹一匹入る度に、子ども達の士気が倍々ゲームで上がっていく。
活動場所は保育園の子ども達がずっと自然遊びができるように、捕獲した生き物はリリースするのが約束の今回の遊び。
せっかくなので、自分たちで捕獲した生き物を記録することに。
子ども達それぞれがお気に入りの生き物を選び、スケッチをすることにしました。
このスケッチ作業が実に面白い。
通常、スケッチ用に突然目の前に出されたものは、どうしてもスケッチや観察に集中出来なかったり、ささっと適当に描いて終わりになってしまうことが多い。
しかしながら今回は自分たちで捕獲した生き物。
捕獲した生き物への思い入れは、恐ろしいほどの所有欲と愛着が感じられる。
同じモンシロチョウがたくさん入っているのに、なぜか「これは俺が捕ったチョウ!」「このチョウはここの模様が大きいから私のチョウ」といった具合にしっかりと見分けてスケッチに入る。
所有欲の強さに比例して、対象物への観察深度と表現力は大きくなる。
目の前で描き進められるスケッチは、どれも素晴らしい。
彼らは、模様のひとつひとつを同じ場所に配置するべく、慎重にクレヨンを進めた。
どの作品も、保育園に帰ってから絵を頼りに図鑑を見れば、簡単に名前を検索できるくらいの完成度だ。
強い所有欲は観察力と繋がっている。
今回もまたひとつ大きな学びを子ども達からもらいました。