昨年から特に増えだしたクルマの表情や顔ともいえるフロントマスクを激変させる、「フェイスキット」が今年も増加しているのが印象的でした。
近年のトレンドはフェイスチェンジ!?「東京オートサロン2024」レポート【後編】
角目4灯のフロントフェイスでアメリカンテイストを提案するDAMD
トレスアップパーツやエアロパーツ製造のスペシャリストであるダムド。ジムニーやエブリイ、タフトなどのボディキットは以前よりリリースされていましたが、今年は新たにダイハツ・アトレーをベースにした「アトレー・ファズ ワゴン」、アトレーデッキバンベースの「アトレー・ファズ デッキバン」を展示。こちらは昨年10月に開催された「DAMD PARTY 2023」で公開されたハイゼット用バージョンをアトレーにも展開したもの。80年代のダッジ・ラムバンやシボレーのシェビーバンを彷彿とさせる角目4灯のフロントライトが印象的で、アメリカンテイストが軽商用車で楽しめるのが魅力的でした。
また、初披露となったハイエースベースの「Deface」。こちらは発売中のエブリイベース「little,D」のコンセプトをハイエースに落とし込み、軽のワンボックスではもの足りない人に向けて製作。このボディキットは近日に発売になるそうですので、気になる人はチェックしておきましょう。
Cal’s Motorはアメリカ西海岸が感じられる新型2モデルが初披露
昨年、ハイエースベースの「Carica(カリカ)」とライズベースの「Havana(ハバナ)」で大きな話題を集めたアルパインスタイル。今年はNV200バネットベースの「Sonova(ソノバ)」も仲間に加わりました。
ソノバはベース車が何かも分からないほど、エクステリアの印象が激変。角目4灯のフロントライトにメッキグリルやバンパーにより、押し出し感もアップ。5ナンバーワゴン、4WDは4ナンバーバン登録と2タイプを用意しています。
そして、カリカのほうには「ミニバンパッケージ」「リトリートパッケージ」という8ナンバー(キャンピング車)登録できる特別仕様が追加されたのも見逃せません。
小さくてかわいい! BLOWの「Funny Rider(ファニーライダー)」
軽自動車をベースにアメリカンテイストのエクステリアパーツで架装する老舗ブランド「BLOW」。今回はダイハツ・ハイゼットトラックにオリジナルのシェルを搭載し、2代目フォード・エコノラインスタイルに仕立てた「ファニーライダー」を出展。こちらはリア観音開きドアを採用しており、広大な荷室が特徴。同時に本誌でも紹介済みのダイレクトカーズ製キャンピングカーと2台合わせて展示していました。可愛らしいスタイルと実用性・クオリティの高さに驚きました。
キャンピングカービルダーのダイレクトカーズからウッド仕様のハイエースが登場
ハイエースベースのバンコンをはじめ、カムロードやハイラックスベースのキャブコン、そして軽キャンパーまで幅広いラインアップを誇る「ダイレクトカーズ」。ハイエースをベースに80sスタイルを感じさせる角目2灯のフロントマスクと、全面にウッドパネルを使い、温もりあるインテリアに仕立てた「リトリートアニバーサリー2」を展示。サイドのスライド式キッチンや車載用クーラー、リチウムイオン電池を採用した電装システムなど、独自の装備群で見た目と実用性をアピール。遊びだけでなく、防災でも活躍する仕様が魅力的。
タウエースバンをクラシカルなスタイルに魅せるESB
ESBの「CLS-FOX TRANSACE」は、現行S40系タウンエースバンのフロントフェイスを先代R40系の初期ダウンエースバンライクの表情に変えるボディキットを装着したモデル。フロントバンパーが8万8000円、フロントグリル5万5000円で、リアもテールレンズカバーを2万円で販売しており、タウンエースのイメージチェンジが手軽に行えます。タウンエースと言えばトラックのほうが国交省による型式指定の取り消し対象になりましたが、バンの方は指定されていないので、今後は道路運送車両法の基準に適合しているか確認され次第、製造再開されるとのこと。
ブラストトレイル × スノーピークの「Field Trailer(フィールドトレーラー)」は3月より受注開始
軽自動車サイズのコンパクトなカーゴ&多目的トレーラーを製造する「Blast Trail(ブラストトレイル)」。そんなブラストトレイルとあのスノーピークがタッグを組んで発売するのが「フィールドトレーラー」。ベースとなるカーゴトレーラーの上にはルーフトップテントを装着。テントの設営は専用の滑車によりロープを引くだけで簡単に展開が可能で、実演でもわずか3分ほど。
テント展開時のサイズは幅200×奥行き320×室内高(最大)120cmと広く、4人が就寝できるサイズを確保。登録は普通貨物自動車で、車両重量は530kgのためけん引免許も不要。カーゴ内は幅172(最大)・128(最小)×奥行き238×室内高99cmで、最大積載量は200kg。さまざまな遊び道具やギアが収納できる設計。
価格は261万8000円で、3月より店頭での受注を開始。
トレーラーなので事前にマイカーへのヒッチ装着が必要になるほか、ETCの再セットアップも必要。マイカーでけん引できるかなどはスノーピークのほうで確認ができるほか、永久保証というのも心強いサービスでしょう。
ブースにはほかにも「BLAST CARGO T-100」も展示。こちらは移動販売車やカフェなどとしての使い方を提案。活用次第で無限の使い方できる、けん引免許不要のコンパクトトレーラーは今後注目されていくのではないでしょうか?
新型ランクル70用のベッドキットも新登場!
SUVや本格クロカン、そしてハイエースなどのワンボックスユーザーに人気の4×4パーツブランド「JAOS(ジャオス)」。そんなジャオスブースには昨年大きく話題となったトヨタ・ランドクルーザー70のベッドキットを搭載したモデルが展示。ベッドキットの製作は、ハイエースとフィアット・デュカトがベースのキャンピングカーを多くリリースしている「TOY FACTORY(トイファクトリー)」。荷室にスチール製のフレームを設置し、 そのフレームから 折りたたんだセカンドシートの上に渡って、 ベッドマットを載せて設置するだけとセットも簡単。マット生地は汚れに強いだけでなく、手入れのしやすさと優れた強度を持つ 「プレミアムスエード」生地を採用。マットサイズは1800mm×1300(最大:1380)mmで、キットの価格は1月中には発表されるとのこと。
日ごろなかなか見ることのできないスウェーデン、中国のキャンピングカーも登場
海外のプレミアムキャンピングカーを輸入・販売を行っている三厚ブースには、スウェーデンのメーカーであるKABE(カーベ)のほかに、中国のDACHI RV(ダチRV)のキャンピングトレーラーを展示。
カーベのフラッグシップモデル「IMPERIAL910QB」はメルセデスベンツ・スプリンターベースにしたフルコンバージョン。全長約9.3mという特大サイズでインテリアも贅を尽くした豪華さにため息が出るほど。「Travel Master Royal780LT」は全長約8mで、ツインベッドが置かれた主寝室のさらに奥にトイレとシャワールームを振り分けて配置。全長6.9mの「VAN690」は欧州バンコン定番のレイアウト。
ダチRVは個性的な名前とデザインのキャンピングトレーラー「PANDA」シリーズを展示。DT521は6.2mを超すゆとりの全長で6人就寝を実現。どちらも照明の使い方がモダンで、質感も高いのが印象的でした。
大阪、名古屋でも開催!
改造というと仰々しいですが、自分のカーライフやスタイルに合ったカスタマイズやパーツの取り付けなどを施すと、今よりも便利になったり愛着が湧いたりするもの。メーカーからさまざまな楽しい提案を見ることができる自動車のカスタムショー。オートサロンは終わってしましましたが、イベントはほかにも、「大阪オートメッセ」が2月10―12日、「名古屋オートフェスティバル」が3月9、10日など各地で開催されるので、東京以外にお住まいの方もぜひ足を運んで、自分の目で確かめてください。