一生に一度は見たい伝説のサンセット!南カリフォルニアのソルト・クリーク・ビーチ
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    2024.01.26

    一生に一度は見たい伝説のサンセット!南カリフォルニアのソルト・クリーク・ビーチ

    一生に一度は見たい伝説のサンセット!南カリフォルニアのソルト・クリーク・ビーチ
    南カリフォルニアの『ソルト・クリーク・ビーチ』で、伝説のサンセットバックに坂道ダッシュ! 

    ロサンゼルス国際空港から90㎞南のソルト・クリーク・ビーチ

    ここは映画『The Endless Summer』のポスター撮影地

    サーフィンはとても絵になるスポーツです。多くの映画でテーマになっていますが、ドキュメンタリーとして最高の評価を受けているのは1966年公開の『The Endless Summer』ではないでしょうか。

     カルフォルニア出身のサーファー2人がサーフボードを抱えて世界中を旅するところを追った作品です。ビーチボーイズの歌にあるように、カリフォルニアはサーフィンの本場というイメージが強いのですが、実は寒流の影響で海水温度がかなり低いのです。

     当時は現在と違い、良質のウェットスーツはありませんでした。サーファーたちはみな水着で海に入っていたのです。そこでこの2人はカリフォルニアの海が冷た過ぎる季節になると、オーストラリア、ニュージーランド、タヒチ、ハワイ、セネガル、そして南アフリカまで、暖かい海と波とそして「終わらない夏」を求めて旅を続けます。

     この映画を見たことがなくても、そのポスター(*1)を目にしたことがある人は多いかもしれません。 

     *1. アマゾンのページ:https://www.amazon.com/Frame-USA-PSA008578-Endless-Summer/dp/B073JRZT2G?th=1  

     夕陽をバックにしたビーチでサーフボードを頭に乗せて歩く水着姿のサーファーたち。この有名な絵はある種のアイコンと呼んでもよいかもしれません。

    前置きが長くなりましたが、このポスターが撮影されたとされる場所がロサンゼルス国際空港から90㎞ほど南にあるソルト・クリーク・ビーチ(Salt Creek Beach)です。高速道路で行けば1時間くらいの距離です。 

    ここでサンセットを眺めるには冬がベスト!のわけ

    カリフォルニア州ダナ・ポイント市内ソルト・クリーク・ビーチ#2。
    2022年2月9日、午後5時34分撮影。

    ソルト・クリーク・ビーチもそうですが、南カリフォルニアのビーチのなかには必ずしもアクセスが容易ではないところが多くあります。砂浜が断崖の下にあるため、駐車場から数百メートルほどの急坂や階段を歩いて降りなければいけないのです。行きは下り坂なのでそれほど苦にはなりませんが、ただでさえ遊び疲れた帰りに、荷物を抱えての険しい登り坂はつらいものです。

     その分、高いところから海を見下ろした景色を楽しむことができます。とくに海へ太陽が沈んでいくサンセットは一度は見てほしいと思います。

     ソルト・クリーク・ビーチはサンセットを眺めるために絶好のロケーションとシチュエーションを提供してくれます。駐車場から砂浜までの斜面に沿って芝生が植えられていて、広々とした空間でゆっくりとした時間を過ごすことができるのです。

     ピクニックやBBQに興ずる家族連れもいれば、濃い目のロマンチックに浸るカップルもいます。なかには、周りの迷惑も顧みず、ハアハアと荒い息を吐きながら坂道ダッシュを繰り返す輩もいます。私がそのどれに属するかはご想像にお任せします。

     ところで、あなたが「終わらない夏」のサーファーと同じ趣向を持っていないのなら、ソルト・クリーク・ビーチを訪れる季節は必ずしも夏である必要はありません。

     むしろ冬の方が空気は澄んでいますし、さほど寒くはありませんし、太陽が沈む位置がちょうどビーチの正面に来ますし、日の入りの時刻も午後5時くらいと早くなります。サンセットを楽しみながら、あるいは楽しんだ後でも、十分ディナーに間に合います。

    早起き「も」三文の徳

    早朝のソルト・クリーク・ビーチ。

    サンセットだけではなく、早朝のソルト・クリーク・ビーチも訪れる価値があります。人の姿は少なく、広い砂浜を独り占めしたような気分で歩くことができるからです。

     ビーチの端から端までは5㎞くらい。波打ち際をゆっくり走る砂浜ランを私は好みます。気分が乗れば、最後に駐車場までの坂道ダッシュで締めくくることだってできるのです。ロッキーのテーマを大声で歌いながら走り、頂上の駐車場で海を見下ろしながらガッツポーズを取って、「ドラゴ―!」って叫んだって、きっと警察は呼ばれません。

     私は多くのランナーの例にもれず早起きなのですが、そのおかげで母なる大自然から思わぬ贈り物を受け取ることもあります。日の出を待ちきれずに駐車場で周りが明るくなるのを待っていたとき、月の光が海面に帯を作っている珍しい光景を見たことがあるのです。吉田秋生さんの傑作漫画『海街diary』にも登場した「月の道」です。

    夜明け前のソルト・クリーク・ビーチ駐車場から。

     ソルト・クリーク・ビーチは有名な観光スポットではありませんので、観光客が訪れるためにはレンタカーが現実的な手段になるでしょう。ライドシェアという選択肢もあります。

     豪華なバカンスを求める人は隣接するリッツ・カールトン・ホテル(*2)に宿泊するのも良いアイデアかもしれません。1泊10万円以上のレートも珍しくない、私には縁がない高級リゾートホテルですが、ここのバルコニーからもソルト・クリーク・ビーチを見下ろせるはずです。ビーチまでの坂道だって、宿泊者専用の電動カートが送迎してくれるのです。

     *2. The Ritz-Carlton, Laguna Niguel: https://www.ritzcarlton.com/en/hotels/snarz-the-ritz-carlton-laguna-niguel/overview/

    私が書きました!
    米国在住ライター(海外書き人クラブ)
    角谷剛
    日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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