香川県にあるキャンピングカービルダー&総合ディーラーである岡モータースが製造・販売する軽キャンピングカーシリーズ「ミニチュアクルーズ」。以前も紹介しましたが、スズキ・エブリイをベースに発売当初から軽自動車ベースとは思えない上質な空間や家具類の作り込みの高さが特徴です。
岡山県にあるデニムメーカーの生地を使う「デニム」、お遍路仕様の「遍路」、電装装置が充実した「SV」、ソロ向けの「コージー」など、魅力的な派生モデルをラインアップしています。
フラッグシップの「SV」が登場
対座でくつろげるのがうれしい、軽バンコン。岡モータース「Miniature Cruise ATRAI SV」。乗車定員:2〜4人(選択可能)/就寝定員:2人。全長×全幅×全高:3395×1475×1890mm
「ミニチュアクルーズ」は昨年よりシリーズにエブリイではなくダイハツ・アトレーベースが加わり、さらに今回フラッグシップとなる「SV」が追加されました。SVはシリーズのフラッグシップとなる位置付けで、225Wのソーラーパネルにサブバッテリーは105Ah×2個を標準装備。
乗車定員は2/3/4人からライススタイルに合わせて選択ができるのが特徴で、2もしくは3人を選ぶと、セカンドシート部分にマルチアンダーボックスが装着され、収納スペースアップやオプションのポータブル冷蔵庫やポータブル電源などの設置も行えるようになっています。
右サイドウインドウにはアクリルウインドウを装備。スライドドアの窓は開閉・シェード・網戸モードも備わる。
軽キャンパーのなかでもテーブルのサイズが大きいので、食事時などでも狭さを感じさせない。温かな照射の間接照明もいい。
取材車は2人乗車仕様。セカンドシートを廃し、ここにアンダーボックスを置くことで、収納や写真のポータブル冷蔵庫の搭載を可能にしている。
この独自アイテムであるマルチアンダーボックスは本当に優れもので、ベッドマットを活用した対面対座のリビング展開ができる設計。軽バンをベースにしたモデルの多くはリビング展開ができず、ベッド状態が就寝と休憩の両方の役目をはたしますが、こちらはリビングモードがあるので2人が対座でき、足をフロアに下ろして休めるのが魅力。
テーブルは着脱式かつ、ロータイプモードや外でのアウトドアテーブルとしても使える設計。さらにフラッグシップモデルの名に恥じない、DC12Vクーラーや電子レンジ、小型シンクなど快適装備はすべて標準装備となっています。
助手席側のキャビネット内に車載用DCクーラーをインストール。すっきりと取り付けられており、就寝スペースを犠牲にしない。
運転席後方のキャビネットは上部収納棚や集中スイッチ、電子レンジ、鍵付き引き出し小物入れを装備。モニターはオプションで用意。
ベッドサイズは1820×1240mmで大人2人が就寝可能。こだわりの60mm厚プレミアムマットは寝心地も抜群。
かさ上げ加工をした荷室フロアにはフロア下に引き出し収納が備わりテーブルが格納できるほか、左側は電装系を集約。105Ahディープサイクルバッテリー2個が標準装備。
魅力あふれる装備を満載したフラッグシップモデル。現在開催中の「ジャパンキャンピングカーショー2024」にも出展される予定。
普段使いはもちろんのこと、ソロや2人旅を快適に送りたい人は要チェックのモデルでしょう。価格は462万円〜。
問 )岡モータース
大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。