簡単セットで安心のドライブを実現!
ライター・櫻井と編集・沢木による新車試乗レポート。今回は、日産「エクストレイル 20X ハイブリッド」編です。
沢木 夏は海・山・川といろんなフィールドで遊べるけど、そのぶん高速道路の渋滞が激しすぎるのが……。
櫻井 前の晩から出かけて、目的地で夜が明けるまで車中泊という手もあるけど、帰りはやっぱり渋滞必至だし、遊び疲れてるから眠いしね。
沢木 無理せずに、こまめな休憩を心がけなきゃですね。
櫻井 それが一番大事だけど、ドライバーを支えてくれる機能が付いたクルマなら、気分的にもすごく助かる。
沢木 だから、新型エクストレイルに自動運転技術「プロパイロット」が装備されたのは、アウトドア好きにとって大ニュース!
櫻井 高速道路の同一車線上という条件付きとはいえ、アクセルやブレーキ、ハンドル操作を自動制御してくれる機能が付いた国産SUVはエクストレイルが初!
沢木 「プロパイロット」は、ハンドルの起動スッチを押して、もうひとつのセットスイッチでスピードを設定するだけ。あまりに操作が簡単なので、最初はおっかなびっくりだったけど、慣れるともうこれなくしては走れませんよ~。
「プロパイロット」はハンドルのスイッチで簡単に設定できる。設定スピードは約30~100km/h。
メーター中央の画面にシステムの状態がわかりやすく表示される。
外観は新造形のフロントグリルを取り入れるなどして、初代以来のタフギアらしい力強さを強調している。ボディーカラーは写真のオレンジ(新色)をはじめ、全12色に。
櫻井 走行中はハンドルが細かく修正操作されて、先行車両に近づくと、かなり早い段階でブレーキがかかる。常に「制御されている感」があって、不安はないね。
沢木 今回のマイナーチェンジでは、ほかにも改良点があるんですよね。
櫻井 そう。エクストレイルにはハイブリッド車とガソリンエンジン車があるんだけど、後者の2列5人乗りモデル「20X」のみ、後席のスライドとリクライニング機能が付いた。あと、後席背もたれの収納が従来型では6:4分割だったのを、4:2:4に改良している。
防水ラゲッジボードと後席の4:2:4分割可倒は、ガソリンエンジン車だけ(ハイブリッド車の後席は6:4のまま)
沢木 荷物が少ないときは足元を広くできるし、4人乗車でも長尺物を積めるというわけですね。ハイブリッド車にも付ければいいのに。
櫻井 床下にバッテリーを積んでいる関係でダメみたい。ハイブリッド車は加速が力強く滑らかで、実燃費で約3割は経済的。ガソリンエンジン車よりも30万円強高いとはいえ、得るものは大きいし、買うなら今だ。
沢木 快適性と走る楽しみを重視するならハイブリッド車、収納重視ならガソリンエンジン車ですね。
櫻井 特に走りの質はかなり違うから、購入前の比較試乗はマストだね!
床下にバッテリーを積んでいるため、わずかに上げ底になっているものの、十分な容量を誇る。
大人2人が足を伸ばして休める広さ。天井までの高さにも余裕がある。
日産/
エクストレイル 20X ハイブリッド
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html
◎構成/櫻井 香 ◎撮影/見城 了