車中泊を快適にするポイント
フルフラットになるかをチェック
キャンプに関する記事を中心に執筆しているアウトドアライター。趣味はキャンプ・国内旅行・バイク・スキューバダイビング。温泉や神社を巡るのも好きで、そこそこ詳しい自信あり。どこにも定住しない自由気ままな生活を目指すため、ライターとして活動している。
車中泊を想定して車を選ぶ場合においてはフルフラット、つまりほぼ平らなスペースを作り出せるかどうかがもっとも重要なポイント。
ラゲッジの後端からリヤシートの背面にかけて、大きな段差や溝がないことを確認しよう。床がフラットかつ水平だと、なお理想的だ。仮に段差があったり水平でなかったりしても、市販のベッドキットを導入したり、ベッドを自作したりして、快適な就寝スペースを作ることもできる。
十分な奥行き・高さがあるか
快適な車中泊を実現するために、脚を伸ばせるほどの奥行きも欲しいところ。奥行きが足りないと脚に疲れを感じ、よく眠れない可能性がある。
仮に、縦方向に寝た状態で脚を伸ばせなくても、斜めに寝た状態では脚を伸ばせる場合も。奥行きをチェックする際は、斜めの長さも忘れずに確認しておこう。
天井も高いほうが快適だ。実際に座ってみて、頭上に握りこぶし1個分以上の空間があれば窮屈に感じることはないだろう。座椅子やクッションに座りたいのであれば、その厚みの分も計算に入れることを忘れずに。
▼参考記事
車中泊用のクルマはココを見て選ぼう!キャンピングカーやハイエースじゃなくても快適に過ごせるぞ!
スズキ「ジムニー」を乗り物ライターがレビュー!
小回りが利いて悪路でも運転しやすいコンパクトSUV。ここ数年で国内外の各社からニューモデルが次々と登場している。日本の狭い田舎道でも取り回しやすいため、遊びのフィールドがぐんと広がる点で、アウトドア好きにはたまらない存在だ。登場以来、高い人気を誇るスズキ/ジムニーを、乗り物ライターの佐藤旅宇さんがテストした。
アウトドアにおけるコンパクトSUVの理想形
タイヤ付きの自由な乗り物が大好き。以前はアウトドア遊び用に40年モノの古いジムニーを所有していた。長男とデイキャンプするのが休日の楽しみ。
スズキ/ジムニー XC
¥1,804,000~
●ボディーサイズ:全長3,395×全幅1,475×全高1,725mm
●車両重量:1,030kg
●最低地上高:205mm
●最小回転半径:4.8m
●WLTC燃費:16.2km/L
コンパクトSUVにはっきりとした定義はないが、おおむね全長4.4m以下で価格は200万円台というのが主流。日本の道や駐車場で取り回しやすいボディーサイズと維持費の安さに加え、未舗装路やキャンプ場の敷地などでも気を使わずに移動できる汎用性が人気の理由。
また、着座位置が高いので普通のコンパクトカーやセダンなどに比べて見通しが良く、運転に不慣れな人でも運転しやすい。
悪路走破性やSUVらしいタフなイメージを重視するなら、なんといっても頑強なラダーフレームにパートタイム式の四駆システムを組み合わせるジムニー&ジムニーシエラがおすすめ。
後席を倒して二人乗りとして割り切れば、荷室スペースだって必要十分。道幅の狭い林道にも無理なく入っていける。コンパクトなボディーサイズと相まって、旅好きのソロ・デュオキャンパーには最高の相棒だ。
走りを楽しむTHE・四駆なコクピット
水平基調にデザインされたインパネはタフなギア感が満点。助手席正面には乗降用の大型グリップが装備される。
ローレンジ付き副変速機は本格オフローダーの証。悪路を走行する際はレバーを操作して4WDに切り替える。
後席を倒すと充分な広さのラゲッジルームに
左右のタイヤハウスが出っ張っていた先代から大きく進化。荷室がフラットで、前席を倒せば車中泊も。
後席を収納すると容量352Lの荷室に。ソロキャンプなら十分だ。意外にも後席は大人でもちゃんと座れる。
▼参考記事
アウトドアにおけるコンパクトSUVの理想形、スズキ「ジムニー」をレビュー!
「ジムニー」の車中泊スタイル&快眠術
日本を代表する4WD、ジムニー。アウトドア経験豊富なフォトグラファー山岡和正さんにジムニーでの車中泊スタイルを見せてもらった。
新型ジムニーは車中泊ができる!
ランクルやパジェロ、ジムニー、様々な4WDを乗り継いできた山岡さん。自分だけの風景を求め、カーナビには載っていない荒れたオフロードを走る。
林道巡りは、ランクルやパジェロ、ジムニー、様々な4WDを乗り継いできた山岡さんのライフワーク。自分だけの風景を求め、カーナビには載っていない荒れたオフロードを走るのだ。
山岡さんの快適車中泊三か条
- 荷物を圧縮して「寝床ファースト」に
- 焚き火さえあれば夜は楽しくなる
- なるべく人けのない場所を選んで寝る
「最近は仕事の関係でアピオのジムニーで林道を走る機会が多いです。その際はあまり時間に
余裕がないので、テントを張らず車中泊しますが、なるべく荷物をミニマムにしてゆったり寝
れるよう心掛けてます。50~60Lのバックパッキング装備で食事もレトルト。気温が下がらな
い春夏はシェードも持っていきません。人けのあるところで寝る場合はレジャーシートを窓に
挟みシェード代わりにします。簡素な車中泊でも、焚き火があれば楽しい時間になりますよ」
山岡さんがかつて所有していたJA11型や先代のJB23型ジムニーと比べると新型は後輪のタイヤハウスの出っ張りがなくなったことで格段に車中泊しやすくなったとか。
山岡さんイチオシが「KOOLSEN」のエアマット。アマゾンで3000円程度だが寝心地抜群で軽量コンパクト。仲間内で購入者が続出中とか。
人けのない山奥で過ごすときには焚き火セットが欠かせない。シンプルかつコンパクトなユニフレームのファイアスタンドを愛用する。
意外と広いフルフラット
新型ジムニーはシートをフルフラットにすると意外と広い。身長175cmの山岡さんでも体を真っ直ぐに伸ばして寝ることができる。