普段、何気なく張っている方も、ご自身の感じている冷えの場所によって、貼る位置を考えてみてはいかがでしょうか。
今回は、国際中医薬膳師の資格を持つ筆者が、東洋医学で大事だとされる体の温め箇所についてお伝えします。冬キャンプを快適に過ごせる裏技として、ぜひご活用ください。
キャンプ以外の日常生活でも使える、カイロと合わせて衣類で寒さをしのぐ場合のポイントも必見です。
カイロはどこに貼るのがおすすめ?
体を芯から温めたいとき
冬キャンプで冷えるとき、カイロを貼る1番のおすすめ箇所は、「腰」です。
腰には「命門(めいもん)」と言うツボがあり、生命や元気の源の場所とされています。へその丁度裏側にあるツボです。
命門が冷えてしまうと、身体の熱が作り出せなくなるとも言われ、冷えの元となってしまいます。全身を温めたい野外でのキャンプのときには、命門にカイロを貼りましょう。
お腹が冷えたとき
手足の冷えや下痢、冷えによるお腹の痛みを感じたときには、へそ〜へそ下の辺りに大きめのカイロを貼りましょう。
ここには、へそ部分にある「神闕(しんけつ)」のツボ、へそ下5cm辺りにある「丹田(たん田)」のツボがあります。
特に丹田は体のエネルギーが集まる場所として、ヨガや武術でも大事だとされていますが、免疫力にも大きく関係しています。
触ってみて冷たく感じた場合は、要注意です。ほどよく温かく、弾力のある状態にしておくことで寒い冬を元気に過ごせますよ。
ゾクゾクした寒さを感じたとき
風邪をひきそうなゾクゾクとした寒気を背中に感じたときには、左右の肩甲骨の間に、横向きでカイロを貼りましょう。
ここは、「風門(ふうもん)」と言うツボがある場所で、肩周りの血流アップにも効果的です。
東洋医学では風邪症状はこの「風門」から入ってくると考えられており、風門の周りを温めることで、風邪予防にもなるとされていますよ。
衣類で寒さをしのぐ場合はどうする?
次は、衣類で寒さをしのぐ方法についてご紹介します。衣類で体を温めるときには、首、手首、足首の3つの首を温めることが重要だとされています。
この3箇所は、体の中でも皮膚が薄く、太い血管が通っている場所でもあるからです。
冷えた血流が全身に回らないよう、しっかり衣類で温めて寒さ対策をしましょう。
まずは、首回りはマフラーや、ネックウォーマーを使って防寒しましょう。耳まですっぽり温められるネックウォーマーや、フードをかぶるのもおすすめです。
次に、アームウォーマーや手袋で手首を温めましょう。
手首をしっかり包み込めるアームウォーマーをすることで、袖周りの風の吹き込みを防ぐことができます。
冷たい空気が集まる地面に近い足首も重要です。
寒い季節は、ハイカットタイプのスニーカーや、ブーツを履いたり、レッグウォーマーで温めるのもいいでしょう。また、足を濡れたままにすることも冷える元になるので、注意しましょう。
体を効果的に温めよう!
今回ご紹介した防寒対策は、どれも手軽に取り組めるものばかりです。
冷えは万病の元とも言われ、血流の停滞や、体温の低下にもつながるので、寒い時期のキャンプに欠かせない知識ですね。
特にカイロを貼る位置は、ポイントを抑えるだけで温まり具合が変わってくるので、ぜひお試しください。