防寒靴おすすめ31選!No.1アウトドア雑誌が選ぶ最強のあったかシューズを一挙紹介
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    フットウェア

    2024.02.19

    防寒靴おすすめ31選!No.1アウトドア雑誌が選ぶ最強のあったかシューズを一挙紹介

    防寒靴おすすめ31選!No.1アウトドア雑誌が選ぶ最強のあったかシューズを一挙紹介
    足もとを冷えから守ってくれる防寒靴は、寒い季節の必需品だ。No.1アウトドア雑誌『BE-PAL』による厳選ほか、アウトドアライターによる徹底レビューなど、人気アウトドアブランドのおすすめ防寒靴を一挙紹介。防寒靴の選び方も解説する。冬キャンプをはじめとしたアウトドアシーンではもちろん、タウンユースとしても活躍する防寒靴で冬を楽しもう。

    防寒靴の選び方

    機能をチェックしよう

    防寒性については、インナーの素材に注目してみよう。動物の毛のような見た目のボアは、オシャレさと保温性を兼ね備えた素材。ウェアで使われる発熱素材をインナーに使ったモデルもある。

    また、防水性・防寒性といった機能面は見逃せない。防水性については、「ゴアテックス素材」を使ったものがおすすめだ。防水性と透湿性を両立しており、長時間履いていても蒸れないのが特徴。独自の防水機能を有しているメーカーもある。

    豪雪地帯を歩くなら、長靴のようにソールと本体が一体になっている完全防水タイプがいいだろう。

    「防水」と「撥水」の違いをおさらい

    足元がぬれないシューズには、「防水」と「撥水(はっすい)」の機能が備わっている。

    「防水」のシューズには、ゴムを使用した長靴や、「ゴアテックス」のようなメンブレン(防水透湿膜)を使用したシューズがある。「撥水」性能とは異なり、時間が経過しても機能が低下しにくいのがメリットだが、ゴムなどの素材は蒸れやすいのがデメリット。アウトドアの世界では、蒸れにくい透湿性を持ち、防水性に優れた「ゴアテックス」が主流になっている。

    一方、「撥水」性能とは、水をはじく機能のこと。シューズの表面をコーティングすることで撥水性を高めているが、素材そのものに防水機能が備わっているわけではないため、時間の経過とともに機能が低下していく。撥水スプレーなどでときどき撥水性を補う必要がある。

    ▼参考記事
    スノーブーツはどのブランドがおすすめ?アウトドアモデル6選
    防水のアウトドアシューズおすすめ9選。購入前のチェックポイントも解説

    カットの高さは3種類

    ローカット

    ローカットの靴はくるぶしより下の部分でカットされており、足首が動かしやすい形状。着脱が非常に簡単で軽量のため、アウトドアシーンでアクティブに活動できる。両手に荷物を持っていても、スムーズにテントに出入りが可能で、普段使いのスニーカーに近い感覚で歩ける。比較的平坦な自然歩道や林道を歩くのに最適で、長時間履いても足が疲れにくいのが特徴だ。

    近年は普段使いできるタウンシューズのようなデザインも増えており、キャンプだけでなく市街地でも使用できるのもメリット。しかし足首の保護は万全でないので使用シーンによっては捻りやすく、また砂利や小石などが靴の内部に侵入しやすいというデメリットもある。

    ミドルカット

    ミドルカットはハイカットとローカットの中間で、くるぶしが隠れるためローカットシューズよりも足首を固定できる。けがの防止や小石などの侵入を防ぎやすく、足場が悪い場所でのキャンプや山道にも対応が可能。

    ハイカットよりは足首の固定感がなく、さまざまなアウトドアシーンやアクティビティーにも適している。全体的にソールがやわらかく、キャンプ初心者でも履きやすいのが特徴だ。幅広く柔軟に対応できるカットの高さのため、足場が不安定な場所を長時間歩いたり、作業したりするのにおすすめ。ただし、ローカットよりも足が疲れやすい点には注意しよう。

    ハイカット

    ハイカットは足首を覆う丈の高さがあるため、足首が完全に固定され、保護力が格段に向上する。舗装されていない道や険しい山道でも靴の中に小石や砂利の侵入がなく、悪天候や水場でも浸水しにくいのが特徴。捻挫などのけが防止やサポート力を最優先に考える場合はハイカットがおすすめだ。

    しかし着脱の都度、靴紐を解く必要があり、テントに出入りする機会が多い場合は時間と手間がかかる。さらに足首が固定されている分、足さばきが悪くなってしまうため、初心者は特に歩きにくさを感じやすく、底の厚さや重量により足が疲れやすいという特徴がある。

    ▼参考記事
    キャンプにおすすめの靴8選。普段使いもできるおしゃれな靴を紹介

    おすすめ防寒靴12選!No.1アウトドア雑誌『BE-PAL』が厳選

    CHACO(チャコ)
    ランブルパフ

    フィールドのラフな路面でも滑りにくい、溝の深さ3mmのアウトソールを装備。甲部分に配されたウェビングテープはラダーロック付きだから、簡単にフィット調節が可能だ。撥水加工ナイロンのキルティングアッパーと、フリースライニングの組み合わせで保温性もバッチリ。日常使いはもちろん、活動的なキャンプ時にも活躍してくれる。(写真左。右は同シリーズ「ランブルパフ クロッグ」)

    ●サイズ:US7~11(1きざみ)


    Columbia(コロンビア)
    イエローテイル ブーツ アドバンス ウォータープルーフ オムニヒートインフィニティ

    耐摩耗、引き裂き強度に優れたコーデュラナイロンと、実績&信頼度バツグンなヴィブラム社のメガグリップソールを採用。防水性にも優れているので、雨天や積雪時でも足もとをドライに保ってくれる。ワンタッチでフィット調節できる伸縮ゴムのシューレースが付き、アクティブシーンにも十分に対応。(写真左。右は同シリーズ「イエローテイル ショーティー アドバンス WP OHI」)

    ●サイズ:23~29cm(1cmきざみ)

     

    独自の熱反射保温技術で履いた瞬間から暖かい!

    金色に輝くドットが体温を反射して蓄熱する、独自の熱反射テクノロジーを採用。通気性もある。


    Columbia(コロンビア)
    イエローテイル モック ウォータープルーフ

    踵を踏んで足入れしてから、踵の生地を立ち上げてスムーズに履けるモックタイプ。軽い履き心地が魅力。ソールの接地面を幅広にすることで安定性を高め、拡張されたラバーエリアのおかげで防滑性もアップ。ウォータープルーフ仕様だから雨や雪の日も安心だ。

    ●サイズ:23~29cm(1cmきざみ)


    MERRELL(メレル)
    ウィンターモック ゼロ

    撥水加工を施したキルティングアッパーには軽量な中綿が封入され、軽さと暖かさを両立。さらに履き口部のドローコードの調節で、足にフィットさせるだけでなく雨や雪、寒気の流入をシャットアウト。ラギッドソールはラフな路面や雪道にも対応する。(写真右。左は同シリーズ「ウィンターモック ゼロ トール」)

    ●サイズ:22.0~28.0cm(0.5cmきざみ)、29、30cm


    SUBU
    SUBU Belt

    「冬のサンダル」でお馴染みのSUBUから、ややアクティブな状況でも快適に履けるモデルが登場した。サンダルを足にしっかりフィットさせられるサポートベルトが付くため、足の横ずれを防いでくれ、悪路もへっちゃらだ。タウンユースだけでなく、フィールドでのリラックスタイムにもオススメ。(公式サイトのリンク先はベージュカラー)

    ●サイズ:00(20.0~21.5cm)、0(22.0~23.5cm)、1(24.0~25.5cm)、2(26.0~27.5cm)、3(28.0~29.5cm)、4(30.0~31.5cm)


    ネイティブ シューズ
    フィッツシモンズ シティライト ブルーム スニーカー ミッド

    一瞬「ヌバック?」と思わせるような防水性に優れたEVAアッパーに、マイクロフリースをライニングしたネオプレーン素材のブーティーをインサート。アウトソールに藻類バイオマスの持続可能な素材「Bloom」を使った、環境負荷の少ないモデルだ。

    ●サイズ:21.5~30.0cm(0.5cmきざみ)


    SOREL(ソレル)
    エクスプローラー ネクスト スニーカー ミッド ウォータープルーフ

    アッパーはフルグレインレザーとテキスタイルのコンビネーションで、街履きとしてもまったく違和感のないデザインが魅力。防水加工アッパーにはフリースのライニングが施されているので、雨や雪の日も安心だ。アウトソールは濡れた路面でもグリップ力を発揮する合成ラバー製。

    ●サイズ:25.0~29.0cm(0.5cmきざみ)


    SOREL(ソレル)
    スカウト 87’ ミッド ウォータープルーフ

    防水加工されたレザーアッパーに、100gの保温材を封入した、冬仕様のスタイリッシュなモデル。通勤・通学にも履いていけるルックスながら、寒いフィールドにも対応するタフさを兼ね備えている。履き口部分には緩衝材がたっぷりと封入され、履き心地がとても良い。

    ●サイズ:25~29cm(1cmきざみ)


    SALOMON(サロモン)
    OUTCHILL THINSULATE CLIMASALOMON

    防水ヌバックレザーのアッパーに、保温材「Thinsulate」を封入したハイキングブーツ。防水メンブレンが内装され、内側にはフリースライニングが施してあるので、少々雪のあるトレイルも快適に歩ける。凍った道やぬかるみでもグリップ力を発揮するアウトソールを搭載。

    ●サイズ:25.0~28.5cm(0.5cmきざみ)


    SALOMON(サロモン)
    OUTBLAST THINSULATE CLIMASALOMON WATERPROOF

    「All Terrain Contagrip」という、あらゆる路面に対応する耐久性に優れたアウトソールを採用。アッパーには保温材「Thinsulate」が使われフェイクファーライニングも施されている。スポーティーなルックスでスリムなデザインなので、寒い日のトレッキングはもちろん、街履きとしてもオススメだ。

    ●サイズ:25.0~28.5cm(0.5cmきざみ)


    THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
    スノーショット 6インチ ブーツ テキスタイル V

    撥水加工を施したナイロンアッパーに、独自防水メンブレン「テックプルーフ」をライニング。完全防水ではないが、EVA製の成型シェルと相まって優れた防水性を発揮する。グラスファイバーを配合した特殊な防滑ラバーを中央部に配置したアウトソールを採用している。

    ●サイズ:US5~11(1きざみ)


    KEEN(キーン)
    グリーザー トール ウォータープルーフ

    リサイクルPETを使った独自保温材「KEEN.WARM」200gを封入。さらに独自の防水透湿メンブレンが使われているので、雪の中を歩いてもへっちゃら。スタイリッシュなハイカットデザインだから、フィールドはもちろんのこと、街中でもカジュアルに履きこなせる一足だ。

    ●サイズ:25.0~29.0cm(0.5cmきざみ)

     

    ▼参考記事
    冬のソト遊びもへっちゃら!足元を暖めてくれる防寒シューズ21選

    寒いフィールドで活躍する防寒靴13選!『BE-PAL』が選ぶ最高の相棒

    Columbia(コロンビア)
    サップランド ツー ラックス サイドゴア ウォータープルーフ オムニヒートインフィニティ

    人体が発する熱を反射して蓄熱する、熱反射技術「オムニヒートインフィニティ」は、ゴールドのドットが施されたライニングが目印。履くとすぐに、ほわぁっと暖かくなり、その暖かさが維持される。しかもドット間の生地には通気性があり、長時間履いていても蒸れにくい。

    ●サイズ:23.0~29.0cm(0.5cmきざみ)


    Columbia(コロンビア)
    サップランド ツー ラックス ウォータープルーフオムニヒート インフィニティ

    コロンビア独自技術のオムニヒートインフィニティを搭載した、同「サップランド」シリーズ。抜群の防滑性を誇るヴィブラム社の「Arctic Grip」ソールを採用。

    ●サイズ:23.0~29.0cm(0.5cmきざみ)

     


    約20度に傾けた氷の上に置いても滑らない、ヴィブラム社の「Arctic Grip」ソールの防滑性能は抜群。


    Columbia(コロンビア)
    サップランド ツー チャッカ ウォータープルーフ オムニヒートインフィニティ

    コロンビア独自技術のオムニヒートインフィニティを搭載した、同「サップランド」シリーズのチャッカタイプ。抜群の防滑性を誇るヴィブラム社の「Arctic Grip」ソールを採用。

    ●サイズ:23.0~29.0cm(0.5cmきざみ)


    NANGA×SUBU
    オーロラ ウィンターサンダル

    独自の防水透湿素材「AURORA-TEX」のアッパーに、起毛地のライニング。4層構造のインソールが使われ、歩きやすさも申し分なし。「寝袋のNANGA」ならではのテイストを加味したサンダル。

    ●サイズ:0(22~23.5cm)、1(24~25.5cm)、2(26~27.5cm)、3(28~29.5cm) 


    NANGA×SUBU
    タキビ ウィンターサンダル

    アッパーはコットンライクな難燃素材で焚き火シーンにも対応。ライニングには保温性を高めるボアフリースを採用する。4層構造のインソールが使われ、歩きやすさも申し分なし。

    ●サイズ:0(22~23.5cm)、1(24~25.5cm)、2(26~27.5cm)、3(28~29.5cm)


    SABU
    NANNEN

    305デニールの厚手で丈夫なコーデュラナイロンに難燃加工が施されたキルティングアッパーを採用。焚き火のときも安心して履ける。内側には起毛地がライニングされ、暖かくてホールド感も◎。独自の4層構造インソールを搭載し、クッション性が高く履き心地はバツグン。(全7色/公式サイトのリンク先はボタニカル)

    ●サイズ:00(20~21.5cm)、0(22~23.5cm)、1(24~25.5cm)、2(26~27.5cm)、3(28~29.5cm)、4(30~31.5cm)


    SUBU
    PACKBLE

    あったかシューズのパッカブルバージョン。旅の途中の電車や飛行機、あるいは登山時のテント泊でのリラックスタイムに最適な、保温性のあるリラックスシューズ。アッパーは撥水性、耐久性に優れたナイロン製。(公式サイトのリンク先はベージュ)

    ●サイズ:00(23~24cm)、0(24~25cm)、1(25~26cm)、2(26~27cm)、3(27~28cm)

     


    ふたつ折りにして踵近くのゴムで留め、付属の収納袋に入れて持ち歩ける。


    KEEN(キーン)
    メンズ ハウザーⅡ

    足先を入れるとサイドにあるゴム部分が伸びてスーッとスムーズに履けるタイプ。アッパーのキルティングに加え、マイクロフリースのライニングにより暖かな履き心地が味わえる。リサイクル素材が多用され、環境にも十分配慮して作られている。

    SPEC
    ●サイズ:25.0~29.0cm(0.5cmきざみ)、30、31cm


    MERRELL(メレル)
    ウィンターモック 3

    冬に履くアフタースポーツシューズとして、2000年に発売されたモデルの復刻版。フリースライニングの暖かさに加え、履き口にネオプレーンを施すことでフィット感を高め冷気の流入をシャットアウト。寒いフィールドでアクティブに活動する人におすすめの高機能シューズ。

    ●サイズ:25.0~28.0cm(0.5cmきざみ)、29、30cm


    THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
    ファイヤーフライブーティ

    Fire Resist難燃性ナイロンを採用した冬キャンプ向けモデル。Fire Resistantナイロンクロスのアッパーと、100%リサイクルボアフリースライニングの組み合わせ。ソールユニットは、アッパー部分に泥汚れが付きにくい高さに設計されている。キッズモデルもあり、ファミリーでコーディネイトすることもできる。

    ●サイズ:US5~11(1インチきざみ/23~29cm)


    カミック
    スペンサーN

    シューレースでホールド感抜群な防寒ブーツ。「HEAT-MX」というインサレーションとボアライニング、防水ナイロンアッパーを採用。アウトソールにはヴィブラム社の「Arctic Grip」が使われているので、冬のフィールドからタウンまで幅広く対応する。

    ●サイズ:US7~11(1インチきざみ/約25~29cm)


    THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
    ヌプシ ブーティ ウォータープルーフ VII

    濡れても保温性が低下しにくい化繊綿「THERMOLITE EcoMade」を封入したスノーブーツ。アウトソールには低温によるラバーの硬化を抑えてグリップ力を維持する、ヴィブラム社の「Icetrek」が採用されている。

    ●サイズ:US6~11(1インチきざみ/24~29cm) 


    mont-bell(モンベル)
    コルチナブーツ Men’s

    寒冷地への旅行や日常使いに向くショートタイプ。雪が付着しにくいアッパーと、濡れに強いポリエステル綿「エクセロフト」の組み合わせ。ブーツ状の防水透湿素材が内蔵されているので、防水性もバッチリだ。雪面、凍結路に強いアウトソールを搭載。

    ●サイズ:24~29cm(1cmきざみ)

     

    ▼参考記事
    寒いフィールドを歩くための最高の相棒とは?おすすめウォームシューズ&ブーツ29選

    アウトドアライターが徹底レビュー!おすすめの防寒靴3選

    TEVA(テバ)
    リエンバー テレイン ミッド

    アッパーは、等高線をイメージしたキルティングと内側に再生素材50%を使った起毛ポリエステルのコンビネーション。キャンプ時のリラックスタイムや寒冷地への旅行時、タウンユースにもオススメだ。

    ●サイズ:M’s/25~30cm、W’s/22~25cm(ともに1cmきざみ)
    ●重量:300g(片足27.0cm)

     

    教えてくれたのは…
    『ロウホウ』代表
    小川迪裕 さん

    アウトドア&ファッションメディアの編集者、ライター、コンテンツディレクター。雑誌、WEBメディアの編集と執筆に加え、ブランドのホームページやブックレットの製作も行う。愛犬のジャック・ラッセル・テリアと旅をするのが今の夢。https://www.michihiro-ogawa.com/

     

    スポーツサンダルのパイオニアとして名高いTeva(テバ)が、冬の足元をグンと暖めてくれるフットウェアを発売。冬キャンプで使えるシューズを探していた筆者にとって、このブーツは気になっていたアイテムのひとつだ。実際に使ってみた感想をお伝えする。

    起毛素材と極厚フットベッドが快適性のミソ

    前はキルティング、後ろはフェルトと異素材を配置。

    今回紹介するのは、“クラシカルなアウトドアギア”をイメージしたミドルカットのブーツ。こちらはデザート トープというライトグレーに近いカラー。

    擦れやすい親指の付け根部分には補強素材がある。

    一般的なシューズのデザインとは異なり、前と後ろとでは異なる素材を採用。フロントにはリップストップ生地を使った非吸湿性のキルティング、バックと内側には再生素材50%の起毛ポリエステルを使っている。

    等高線のようなリップストップ生地のアッパー。トゥにはつま先を保護するシンセティック素材を使っている。

    両サイドのスリッドにゴムを配してサイドゴア仕様に。

    アウトソールは再生素材50%を使用したラバーソールを採用。

    生地の表面にはテバ ラビット プルーフという独自の撥水加工を施しており、多少の雨や水が当たっても中に染み込みにくくなっている。それに加え、アッパーのキルティングや後ろの起毛素材のおかげで、保温性があり寒さを防ぐ。

    アウトソールはオリジナルのラバー素材を使っており、耐久性とグリップ力を備える。パターンも独自に作ったもので、水の抜け具合や歩きやすさも考慮されている。

    発色性のあるイエローのフッドベッド。

    なんといっても、リエンバー テレインの一番の特徴は中に敷いたフットベッド。ウルトラコンフというオリジナルの発泡素材で、25mmと分厚く、クッション性の高さは言わずもがな。

    また、ライフ ナチュラルズというペパーミントを原料とした抗菌素材を使っており、臭いのもととされるバクテリアの繁殖を防ぐ。長時間履き続けても、これによって足の臭いを抑えるのはアウトドアフィールドではありがたい。

    リエンバー テレイン ミッドを実際に履いてみた

    ジャストサイズの26.0cmを使用。

    ディテールを紹介したところで、次は足を入れて使ってみた。同商品は1cm刻みで展開されており、筆者はジャストサイズの26.0cmを履いた。甲がやや低く、親指の先や狭い印象ではあるが、それは履き始めの一瞬で次第に慣れてきた。

    フットベッドのおかげで硬い場所を歩いても硬さを感じなかった。

    ミドルカットにより足首まで寒さを感じないとともに、砂地で歩いても靴の中に砂が入り込むことがなかったのが印象に残る。また、フットベッドのクッション性で硬い場所も難なく歩け、より足元が悪い悪路でもこれなら安心だと感じた。

    坂も難なく歩くことができた。

    平地だけでなく、坂道も便利。アッパーの溝がシワを寄せにくくし、シワによって生じやすい足の痛みをなくしている。しかもミドルカットで足首まで生地が覆っているため、靴擦れが起きにくく安定して歩けるのだ。

    総じて、オリジナル生地や再生素材をふんだんに使いながら、フットベッドのクッション性やアッパーのデザインなど快適な機能を備えており、アウトドアに最適なブーツだと感じた。

    リエンバー テレイン ミッドで気になるところ

    履き口の前と後ろにプルタブを配置。

    履き心地と機能は申し分ないが、2点気になるところがある。1点目は履きやすさ。前後のプルタブと両サイドのゴムバンドによって足が入りやすいようになっているのだが、筆者は普段中厚手のソックスを履いていて、中に足を入れようとするとかなり窮屈な印象だった。薄いソックスであれば問題ないかもしれない。

    2点目は雨天時のグリップ性。アウトソールのパターンはしっかり溝があるため、普段使いやある程度のトレイルに履く分には問題ないが、濡れたタイルはやや滑る印象があった。特に街中など、ぬかるみのある地面で歩く際は気をつけよう。


    冬キャンプに向けて着々とギアを揃えている人も多いだろうが、足元は意外と見逃しやすい。テバのブーツなら、暖かいだけでなくクッション性があり履き心地もよく、これがあるだけで十分快適に過ごせること間違いなし。履きやすさは個人差があるため、まずは店頭で試着をして履いてみてはいかがだろうか。

    ▼参考記事
    足元をグンと温めてくれる!冬キャンプにおすすめのテバ「リエンバー テレイン ミッド」徹底レビュー
    冬のソト遊びもへっちゃら!足元を暖めてくれる防寒シューズ21選


    KEEN(キーン)
    フッドゼラ

    甲と踵に装備したストラップで、しっかりと足にフィットさせられるのが特徴。さらに独自の防水透湿素材と保温材が使われ、冬のフィールドでも蒸れにくく足もとはポッカポカ。また、低温下でも硬化しにくい「KEENフリーズラバーアウトソール」は冷たい路面をがっちりグリップ。滑りにくいので、活動範囲もグーンと広がる。

     

    教えてくれたのは…
    アウトドアライター
    のまどう さん

    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

     

    冬キャンプや雪遊びの際は、防寒対策が欠かせない。とりわけ足先は冷えやすく、保温性の高いスノーブーツがあると重宝する。

    そこで今回紹介するのは、KEEN(キーン)から販売されている「フッドゼラ」というスノーブーツ。防水性があり、保温性が高く、なおかつおしゃれなシューズだ。早速、フッドゼラの魅力を紹介しよう。

    無双のフィット感を味わえる

    フィット感を高めるストラップが、アッパーに配置されている。

    まず、フッドゼラの特筆すべき点は、フィット感が最高なこと。このフィット感はアッパー(靴底を除いた上部の部分)やかかとにストラップ、くるぶし部分にドローコードを配置していることから実現している。アッパーのストラップは、バックルを引き締めることで、くるぶしから指先部分のフィット感を高めてくれる。

    かかと部分のベルクロ式のストラップ。

    かかと部分にあるベルクロ式のストラップを絞れば、しっかりと足の後方を固定することができる。

    靴の入り口部分を絞って固定できるドローコード。

    さらに、くるぶし部分のドローコードをギュッと絞れば、足首の上部をしっかりと固定し、靴が脱げてしまうことも無くなる。フッドゼラは、スリッポン式の靴にもかかわらずフィット感が高いため、抜群の安心感がある。雪道で万が一バランスを崩してしまっても、靴が脱げづらいので安心だ。

    冬の寒さを防ぐ

    ブーツの内側には、断熱材のKEEN.WARMが封入されている。

    フッドゼラは、インサレーション(断熱)にリサイクルPETを使ったKEEN独自の素材「KEEN.WARM」を使用。そのため、冬の寒さを防いでくれる。フッドゼラはマイナス20度Cまで対応しているため、冬季でも足を冷やさず、快適に雪遊びやなどのウインターアクティビティーを楽しめるのだ。

    防水透湿性素材で蒸れにくい

    また、フッドゼラの内側の素材にはKEEN独自の防水透湿素材「KEEN.DRY」が採用されている。この素材は、靴の内側で発生した水蒸気を外に逃がすが、外側からの水を通さない機能を持っているため、行動中に蒸れにくい仕様となっている。防水性は非常に高く、雨の日に履いても、水が染み込むことはなかった。

    脱ぎ履きが容易で足運びがしやすい

    フッドゼラはシューレースがないスリッポンタイプのため、脱ぎ履きの際に靴紐をほどく必要がない。また、アッパーの素材は伸縮性があり、足口が広めのため、脱ぎ履きが簡単にできる。

    ちなみにアッパーの素材はやわらかいため、足首の動きを妨げない。そのため、しなやかな足運びができるのも嬉しいポイント。

    低温対応のソールで安心

    一般的にソール(靴底)の素材は、やわらかいほうが路面を良くとらえ、グリップ力が高くなる。しかし、低温環境の場合はラバーが硬化して滑りやすくなってしまう、という傾向がある。

    その対策としてフッドゼラのソールには、寒さによるラバーの硬化に対応した「KEENフリーズラバーアウトソール」を採用。このソールは、低温下でも柔軟なラバーの状態を維持し、グリップ性を損なわずに行動ができる。実際に使用したところ、雪の上でも滑ることがなく安定感があった。

    ただし、凍った雪の上や、凍結した道路の上ではグリップがきかずに滑ることがあった。フッドゼラといえども絶対に滑らない靴というわけではないので注意。

    見た目がよく普段履きもOK

    写真はゴールデンブラウン/ブラックカラー。飽きにくく、色々な服に合わせやすい色目だ。

    フッドゼラは無駄のないデザインも魅力。コーディネートの雰囲気を壊さないため、どのような服にも合わせやすい。カラーバリエーションのどれも抑えめで飽きのこない色となっている。主張が控えめのためトレンドに左右されず、雪山だけでなく普段履きとしても活用できる。デザインもよく、足先が冷える寒い時季には、重宝すること間違いなしだ。

    ▼参考記事
    KEEN「フッドゼラ」を徹底解剖!無双のフィット感のスノーブーツだぞ
    冬のソト遊びもへっちゃら!足元を暖めてくれる防寒シューズ21選


    SUBU
    WINTER SANDALS

    内側に保温性のある起毛素材を採用している。ソックスでも素足でも履ける手軽さに加え、シンプルなデザインと自然に馴染む色合いは、キャンプとの相性も抜群。生地はツルっとしており、光沢があるので上品な佇まい。カラーはブラック、スティールグレイ、レッド、マウンテンカーキの単色4色に加え、ダックカモ、ドットの柄2種類。(公式サイトのリンク先はスティールグレイ)

    ●サイズ:0~4(ユニセックス)

     

    教えてくれたのは…
    『ロウホウ』代表
    小川迪裕 さん

    アウトドア&ファッションメディアの編集者、ライター、コンテンツディレクター。雑誌、WEBメディアの編集と執筆に加え、ブランドのホームページやブックレットの製作も行う。愛犬のジャック・ラッセル・テリアと旅をするのが今の夢。https://www.michihiro-ogawa.com/

     


    冬キャンプの寒さ対策は万全だろうか。暖房器具や寝具はもちろんのこと、ウエアやシューズなども寒さ対策をする必要がある。特に地面は冷えやすく、足元はしっかりと防寒をしてきたいもの。

    スノーブーツを履いている人もいるが、脱ぎ履きが大変で、テントと外との行き来が容易ではない。そこで、保温性がありながら脱ぎ履きが楽なとっておきのアイテムを紹介する。

    温かいスリッポンはキャンプにピッタリ


    今回紹介するのは、SUBU(スブ)という日本生まれのシューズブランド。輸入代理会社のイデアポートのオリジナル商品で、始まりは2016年と歴史はまだ浅い。とはいえ、セレクトショップのビームスで別注モデルが発売されたり、大手のシューズショップからハイセンスな雑貨屋まで販売していたりと、その注目度の高さは目を見張るところがある。

    カラーはブラック、スティールグレイ、レッド、マウンテンカーキの単色4色に加え、ダックカモ、ドットの柄2種類がある。生地はツルっとしており、光沢があるので上品な佇まいである。

    シューズには収納袋が付属しており、持ち運びに便利。

    グリップ性のあるアウトソールを使用。土の上も問題なく歩ける。

    履いたら病みつきになりそうな起毛素材。

    SUBUの魅力の一つは、内側に保温性のある起毛素材を採用していること。肌触りもよく、ソックスだけでなく素足での使用も可能。クッション性もあり、一度履くとまた履きたくなるような心地よさを感じさせる。

    約2cmもある厚めのソール。

    このクッション性は、スポンジなどを使用した4層からなるソールに秘密がある。「家でリラックスして過ごす以上の気持ち良さを提供する」と公式ページに記載されているように、どんな人が履いても快適に歩ける工夫がなされているのだ。

    また、生地には雨に打たれても問題ないように撥水加工が施されている。キャンパーの間で人気になったのは、快適性だけでなくキャンプで使用しても安心できる機能があるからだろう。

    SUBUをキャンプで使用してみた

    写真はスティールグレイ。

    SUBUを実際に購入して、その快適性を調べてみた。SUBUのサイズは0(22.0~23.5cm)、1(24.0~25.5cm)、2(26.0~27.5cm)、3(28.0~29.5cm)、4(30.0~31.5cm)の5展開。

    筆者は25.5cmのシューズを履いているので、1を使用してみた。ちなみにユニセックスなので、男性でも女性でも同じものを履ける。

    キルティングの縫い目がアッパーの折り目と重なり窮屈に感じない。

    歩いてみると、スリッポンなのにかかとがぶらりと遊ぶことがなく、安定して歩けることに驚いた。また、ウールソックスとの組み合わせでマイナス3度Cの夜間での使用も、個人的には問題なく過ごせた。

    SUBUを使って気になったこと

    枯葉などがついたソックスとシューズ内部。

    SUBUの保温性と快適性は想像以上だったが、一方で気になったことが3点。1点目は、地面に落ちている枯葉などがシューズの内部とソックスについてしまうこと。これはかかとがオープンになっている構造上仕方ないが、キャンプではやや気になってしまった。

    2点目は斜面での歩行時、足が中で滑る感覚を覚えたこと。シューズに紐やベルクロで固定するものがない構造上、こちらも仕方ないことだが、平坦な場所でトイレや水場を行き来するくらいならいいが、長距離やオフロードでの使用は避けたほうがいいだろう。

    つま先の構造。

    3点目はつま先から水が入らないか心配なこと。トゥをよく見ると、アッパーの生地をアウトソールが被さるように作られている。雨が降ったら、水がトゥから中に染み込んでしまわないか不安になった。


    SUBUの保温性は冬に活躍すること間違いなし。ソックスでも素足でも履ける手軽さに加え、シンプルなデザインと自然に馴染む色合いは、キャンプとの相性も抜群! まだSUBUを履いたことがない人は、ぜひ試していただきたい。

    ▼参考記事
    冬キャンプのマストアイテム!SUBUの「あったかサンダル」がキャンプで人気の理由

    こちらも必見!まだまだある高機能な人気の防寒靴

    KEENのウインターブーツコレクション「HOOD」


    KEENのHOODシリーズは、KEEN本社を構える米国オレゴン州最高峰「フッド山」の麓に位置する港町「Hood River」からインスパイアされたウィンターブーツコレクション。保温性と機能性がしっかり完備されているのはもちろん、ソフトな中綿入りのアッパーとマイクロフリースのライニング、さらに独自の保温素材「KEEN.WARM」が足首まで包むことで、足元をしっかり防寒することができる。

    KEEN(キーン)
    HOOD NXIS PULL ON WP(フッドネクシス プルオン ウォータープルーフ)

    KEEN.WARMによる保温性と、防水透湿素材「KEEN.DRY」による防水性はそのままに、かかとに伸縮素材を採用。脱ぎ履きしやすいパフブーツデザインにハイパフォーマンストレイルシューズ「NXISコレクション」のソールシステムをハイブリッドしている。


    KEEN(キーン)
    HOODROMEO WP(フッドロメオ ウォータープルーフ)

    保温素材「KEEN.WARM」、防水透湿素材「KEEN.DRY」を搭載した同シリーズのブーツ。足首回りのストラップでフィット調整が可能。シャフト(アッパーの丈)を高めにデザインし、防水機能と保温機能を完備した。

     

    ▼参考記事
    キーンの冬コレ「HOOD」新作!保温・防水パフブーツは毎日履きたいデザインかつ多機能

    HI-TECの多機能ウインターブーツ


    1974年創業のイギリスのアウトドアライフスタイルブランド「HI-TEC(ハイテック)」のウィンターブーツは、凍結した路面に対応したアウトソールや保温性の高いインナーなど、本格的な冬シーズンに最適の機能を多数備えている。

    HI-TEC(ハイテック)
    ORNIS HI WP

    ガラス繊維を配合した防滑ラバー「グラスクロウ」や、透湿防水メンブレン「ドライハイ ストーム」を搭載。インナーの保温性も◎。チャッカタイプの「ORNIS CHUKKA」もラインナップ。

    ●サイズ:22.5~28.0、29.0cm

     

    シューズ内の快適性をキープするインナー素材

    「ORNIS HI(オルニス ハイ)」「ORNIS CHUKKA(オルニス チャッカ)」は、ガラス繊維を配合した防滑ラバー「グラスクロウ」を搭載。特に、凍結した路面で優れたグリップ力を発揮する。

    凍結した路面でも安心な防滑ラバー「グラスクロウ」。

    アッパーには、高い透湿性能を持つ透湿防水メンブレン「ドライハイ ストーム」を搭載。ソール接着面から漏水しにくいデザインも採用し、雪だけでなく雨の日でも十分な機能を発揮する。


    インナーには、空気層を多く含み、足全体を包み込んで暖かさが持続する「サーマルパック」を搭載。さらに、「マイクロフリース」も採用し、シューズ内の湿気を吸収して乾燥させる機能も備えている。

    ▼参考記事
    多機能ウィンターブーツ「ハイテック」2023年モデルは暖かさ長持ち、湿気も吸収!

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