初心者でも失敗しない炭おこしの仕方
北海道在住。キャンプと料理、DIYをこよなく愛するアウトドア系フリーライター。3児の母でもある。本格的なキャンプはもちろん、子どもやペットのニワトリと楽しめる、手軽なアウトドアライフを満喫中。目下の夢は老若男女にアウトドアの楽しさを広める、ブッシュクラフトインストラクターになること。
炭火焼に欠かせない炭おこしの作業。着火剤を使っても、バーナーを使っても、いつもなかなか火がつかない……そんな思いをされていませんか? その悩みを『魔法のえんとつ』が解決してくれます。作り方はとても簡単。次のキャンプで、ぜひためしてみてください。きっと驚くほど簡単に、炭をおこすことができるはずです。
炭おこしは初心者にむずかしい?
炭をおこすのは、実はとても簡単です。1つのアイテムさえあれば、炭おこし初心者でも、ひとりでラクに炭をおこすことができます。
「さあ、炭をおこそう!」というときに、着火剤はいりません。バーナーで辛抱強く炭をあぶらなくても大丈夫。誰でも簡単に炭をおこせるアイテム。それが、新聞紙とお菓子の空き箱で作る『魔法のえんとつ』です。材料は以下の3つだけ。
材料
お菓子の空き箱(8cm×16cm位の大きさのもの) 2個
新聞紙 2枚
セロハンテープ
お菓子の空き箱がない場合は、トイレットペーパーの芯でも代用できます。どのご家庭でも、手に入れるのにむずかしくない材料ばかりです。
※セロハンテープは木材チップからできています。可燃ゴミですので、燃やしても問題ありません。
『魔法のえんとつ』を作ってみよう
作り方
【1】広げた新聞紙を縦に半分折り、さらに半分に折ります。
【2】折った新聞紙を端からねじっていきます。
【3】なるべく細くなるように、ぎゅっとねじります。おなじものをもう1本作ります。
【4】お菓子の空き箱をつぶして丸め、セロハンテープでとめて筒状にします。
【5】新聞紙をねじったものを、作った筒の上からセロハンテープでとめていきます。
【6】くるくるとまきつけて、セロハンテープでとめます。2本巻けばちょうどお菓子の空き箱が隠れるくらいになります。これで完成です!
『魔法のえんとつ』を使って炭をおこしてみよう!
炭のおこし方
実際に『魔法のえんとつ』を使って、炭をおこす方法です。BBQコンロのタイプは色々ありますが、いずれの場合も網の上で炭をおこします。黒くなるのが気になる方や、使い捨ての弱い網を使用される方は、別に1枚、炭おこし用の網を用意しておくと良いでしょう。
【1】BBQコンロの網の真ん中に魔法のえんとつを乗せ、その周りに炭を並べていきます。
【2】ぐるっと炭を並べていきます。自立がむずかしい形も、立てかけてしまえばOK。えんとつ部分は意外とどっしりしているので、細かいことは気にせずにどんどん並べていきます。
【3】炭の並べ方は適当でも大丈夫。筒状の部分、上からえんとつの穴をふさがないようにするのだけ、注意しましょう。
【4】いよいよ着火です。着火用の新聞紙をねじって火を付け、えんとつの中に入れましょう。
【5】えんとつの中に火がつくと、周りの新聞紙部分も燃え始めます。あとは見守るだけ。
【6】煙もあがってきますが、あおぐ必要はありません。火をつけたあとは、放っておきましょう。
【7】えんとつ効果で下から勝手に空気が入るため、放っておいてもちゃんと火が炭に移ります。
【8】気候やその他の条件にもよりますが、3~5分程度で炭がおきます。炭が赤くなっているのが確認出来たら、炭をコンロに移しましょう。重量があるので、火ばさみなどで網をつかむのではなく、軍手などをはめた手でしっかりと持ちます。網の端をつかんで持ち上げ、ななめにしてコンロの中に炭を落とすとよいでしょう。
これで炭おこしの作業は完了です。紙部分のえんとつに着火さえしてしまえば、あとは放っておくだけ、という簡単さです。BBQに行く前に『魔法のえんとつ』を作っておくだけで、炭おこしの悩みは解決できます。
「誰でも簡単にできて、火をつけたらあとは勝手に炭がおきるようにしたい!」そんな思いから生まれた、着火用のアイテム。着火剤を使ってもうまく炭をおこせない、バーナーが熱いと汗だくになりながら炭をおこしている方は、是非使ってみてくださいね。
▼参考記事
失敗なしの炭おこし方法。BBQの炭がおきない問題を簡単解決!!
絶対食べたくなる肉の炭火焼レシピ
宮崎名物炭火焼き鳥
青森生まれ、東京育ち。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のレシピ開発や広告のスタイリング、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。
鶏の脂で火を盛り上げて真っ黒に焼く焼き鳥は、アウトドアならではのレシピ!
九州の名産の柚子胡椒をつけると、もうお箸が止まらない~。ついついビールをプシュッと開ける手も止まりません。大人好みかと思いきや、子どもたちにも大人気。多めに作ることをおすすめします!
宮崎のお店では、噛み応えのある地鶏で出てくることが多いですが、手に入りやすいモモ肉で美味しく作れます。もし手に入れば、せせりもおすすめです。
油をさすことによって、炭から炎と煙をあげて鶏肉を燻す調理法。キャンプ場でやると盛り上がることも間違いなし!サラダ油でもいいですが、鶏皮からつくった鶏油(チーユ)で作るとさらに美味しいです。少し時間はかかりますが、簡単につくることが出来るので、鶏皮が手に入ったら試してみてくださいね。
作り方:チーユ
【1】鶏皮をフライパンに入れ、カリカリになるまで弱火でじっくりで炒めます。(焦がさないように注意)
【2】20分くらいで脂がしっかり出て来たら、生姜や長ネギの緑の部分で香りづけをするのもおすすめです。
ラーメンの風味付けや、チャーハンを炒めるときに使うと美味しいですよ。カラッと揚がった鶏皮は、パクっとどうぞ!
材料
鶏肉(ももや、せせりなど) 食べたい分
塩 適量
油(あればチーユ) 大さじ1くらい
柚子胡椒 適量
作り方:炭火焼き鳥
【1】炭が熾火になってから焼き始めます。鶏肉は表面の水分を拭き、塩を振って網の上にのせます。
【2】ほんのり焼き色がついてきたら、油を鶏肉の周りの炭に回しかけます。
【3】火があがるので、気を付けながら全体を焼きましょう。両面にしっかり焼き色がついたら完成です。
▼参考記事
キャンプで食べる郷土料理!宮崎の真っ黒な!?炭火焼き鳥
ジューシー骨付きチキン
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課。https://motto-cooking.com
骨付きのお肉は、炭火で焼くことでとてもジューシーに仕上がるので、キャンプやBBQなどでオススメの食材です。野外で骨付き肉を丸ごとガブッと食べられるのは、キャンプ飯の醍醐味でもあります。
今回紹介するレシピは、漬け込み液に漬けて炭火で焼くだけで完成するローストチキンです。てりてりでジューシーなローストチキンを、ぜひ作ってみてください。
材料(2~3人前)
骨付き鶏もも肉 2~3本
<漬け込み液>
はちみつ 大さじ2
醤油 大さじ2
白ワイン 大さじ1
にんにく 1片
砂糖 小さじ2
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1
胡椒 適量
今回使用した鶏肉は大きめだったので、2本で作りました。上記で紹介している漬け込み液の量は、中サイズくらいの鶏肉であれば3本まで漬けることができます。
下準備:骨付き鶏肉の下処理
骨付きの鶏肉は、下処理が必要です。
【1】フォークを使用して全体に穴をあけます。この作業をすることで、中まで火が入りやすく、味が染み込みやすくなります。
まれに羽根が残っている場合があるので、ピンセットなどで取り除きましょう。
【2】余分な脂肪の部分は包丁で切り取ります。脂肪の部分は、焼くと鶏の脂臭さを感じることがあるので、取り除くことをオススメします。
皮の部分はあまりにも多い部分は切り取りますが、焼くと美味しいので、なるべく残しておきましょう。
左が余分な脂を取り除いた下処理後の状態。右が下処理前の状態です。
【3】今回の鶏肉は大きめサイズだったので、ふたつに切り離します。小ぶりのものを購入した方は、切らずに使用しても大丈夫です。
くの字に曲がった部分に膝があるので、関節に包丁を入れて切り離します。
骨の継ぎ目の部分に包丁を入れると、切り離すことができます。少しでもズレてしまうと、硬い骨の部分に包丁が当たってしまうので、関節部分を探して切りましょう。
はじめは見つけにくいかもしれませんが、慣れると簡単に作業できますよ。
下準備:鶏肉を漬け込む
鶏肉を、漬け込み液に漬けていきます。
【1】漬け込み液を、容器に入れて混ぜます。
【2】保存袋に混ぜた漬け込み液、下処理をした鶏肉を入れます。半日~ひと晩ほどじっくり味をなじませます。
作り方
【1】炭火おこしをしたら、網の上に汁気をきった鶏肉を並べます。漬け込み液はこの後に使用するので、捨てずにとっておきましょう。
骨付きの鶏肉に火が入るのは時間がかかるので、遠火でゆっくりと焼きましょう。周りで付け合わせや、おつまみなどを焼きながら作業をしてもよいですね。
【2】鶏肉の表面が乾いてきたら、とっておいた漬け込み液をハケなどで塗ります。肉を裏返したりしながら、何度も塗り重ねてください。
【3】裏表焼き色がついて、中心まで火が入ったら焼きあがりです。
焼きあがったチキンは、ぜひガブッと豪快に、食べてみてください。骨付き肉ならではの、ジューシーな仕上がりになっていて最高です。
▼参考記事
キャンプで骨付き肉を丸ごとガブッ!炭火で簡単ハニーローストチキン
漬け込みスペアリブ
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課。https://motto-cooking.com
ジューシーなお肉の塊を味わうことができるスペアリブは、キャンプの醍醐味とも言えるメニュー。
しかし味付けや調理法が難しいイメージのある食材なので、まだチャレンジできていない方も多いのではないでしょうか?
漬け込んで調理するだけの簡単レシピをご紹介しますので、ぜひ次回のキャンプで作ってみて下さいね。
材料
スペアリブ 600g程
白ワイン 大さじ2
クミンパウダー 小さじ1
オレガノパウダー 小さじ1/2
チリパウダー 小さじ1
ローズマリー 1枝
塩 小さじ1弱
下準備
1時間~1晩味をなじませましょう。中まで旨味が染み込んだスペアリブに仕上がります。
作り方
【1】食材を全て袋に入れて、塩とスパイスを全体になじませるようによく揉みます。
【2】汁気が残っていたら取り除いて、炭火の上にスペアリブを並べます。
【3】時々上下を返しながら、遠火でゆっくり焼きます。
【4】串を肉に刺し、透明な肉汁が出てきたら焼き上がりです。お好みでレモンを絞って食べても美味しいですよ。
▼参考記事
漬け込みスペアリブの簡単レシピとは?絶品タレの作り方や漬け込み・焼き方の手順
旨みが溢れ出す魚介類の炭火焼レシピ
秋刀魚の炭焼き
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課。https://motto-cooking.com
脂ののった秋刀魚を豪快に炭火で焼き上げる「秋刀魚の炭火焼き」は、アウトドアならではの料理方法です。
魚を1匹丸ごと炭焼きにすると「皮が破れてしまう」「生焼けになってしまった」など、苦手意識がある方も多いようです。しかし、焼き方のポイントをしっかりと知ることで、パリッとした綺麗な皮の秋刀魚の塩焼きを楽しむことができますよ。脂ののった美味しい秋刀魚の焼き方を、ぜひチェックしてみて下さいね。
失敗しない秋刀魚の炭焼きのポイント
旬の生秋刀魚が手に入らない場合は解凍の秋刀魚でも、同じ手順で焼くことができます。また、秋刀魚に限らず魚を1匹丸ごと炭焼きにする際にも同じ方法で焼くことができるので、ぜひ参考にして下さい。
秋刀魚は、身にハリのあるものを選びましょう。
新鮮な秋刀魚は、目が澄んでいて、口の先が黄色くなっています。トレイなどの容器に、血が溜まっていないかも確認しましょう。
下準備
【1】秋刀魚はよく洗って、水気をキッチンペーパーで拭き取ります。秋刀魚は切らずに丸のまま焼くことで、ジューシーな仕上がりになります。
【2】多めの塩を手に取り、薄く全体に塩を振ります。
【3】頭から尻尾の部分まで、両面に塩を振ります。15~20分ほど置いて、塩を馴染ませます。
【4】時間を置くと魚に塩分が入り、水分が浮いてきます。水分の量が多いようなら、キッチンペーパーでポンポンと抑えるように軽く拭きましょう。
作り方
【1】炭に火をつけたら、キッチンペーパーで網にサラダ油を薄く塗ります。
【2】頭を右、腹を手前にした状態で焼き始めます。盛り付けた時に上になる面から、焼き始めるといいです。
炭の量は多めに入れ、遠火の強火で加熱します。
【3】網の位置を変えながら全体に焼き色をつけます。しっかりきつね色に焼き色がつくまで魚には触らず、網を移動しながら焼き位置を変えていきましょう。
【4】焼き色がついたことを確認したら、1度だけ裏返します。秋刀魚の身崩れや、皮が剥がれてしまうのを防ぐために、裏返すのは1度だけにするよう注意しましょう。
【5】パリッと焼けた皮面と、ジューシーな脂が閉じ込められた食感が炭焼き秋刀魚の特徴です。香ばしい焼き目を楽しみながら、大根おろしと一緒にさっぱりと食べるのがオススメです。
魚の盛り付けは、左側が頭になるように置くのが基本です。盛り付けた時に上になる面を先に焼くことで、焼き上がりが綺麗になりますよ。
▼参考記事
旬の魚をキャンプで楽しもう!秋刀魚の塩焼きを炭火で美味しく焼くコツ
牡蠣の昆布焼き
北陸在住。北陸の海、山、食材をこよなく愛するアウトドアライター。週末に外でのむ酒、外で食べるキャンプ飯、そして焚き火。それだけを楽しみに毎日を生きています。好きなキャンプ飯は、自分で刺した「せせり串」です。北陸ならではのキャンプの魅力を伝えていけたらと思っています。
牡蠣の昆布焼きは、牡蠣本来の味を楽しむことができます。海のミルクと言われる、ふっくらした旬の牡蠣を味わって下さいね。
下準備
【1】家で大きめの乾燥昆布を水につけておきましょう。
【2】適度にふやけたらビニール袋に入れてキャンプ場へ持っていきます。
作り方
【1】火の上に、水でふやけた昆布をのせ、牡蠣を置いていきます。
【2】何度か裏返して、10分ほど焼けば完成です。
牡蠣本来の味と昆布のダシで十分味付けはされますが、お好みで少量の塩を振りかけてもいいと思います。
▼参考記事
今が旬!牡蠣を使った簡単にできるキャンプ飯4選!
丸ごと炭火で焼くだけの付け合わせレシピ
焼き茄子の薬膳サラダ
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課。https://motto-cooking.com
炭火で加熱するだけで作れる、茄子やトマト、トウモロコシを使ったサラダをご紹介します。焼きトウモロコシの香ばしい味と、とろりとした茄子の食感が味わえるサラダです。
材料(4人前)
茄子 2本
トウモロコシ 1本
トマト 1個
焼肉用豚肉 5枚
大葉 3枚
塩胡椒 適量
オリーブオイル 小さじ1
ポン酢 小さじ1
醤油 大さじ1ほど
味付けはお好みでかまいません。ごまダレを利用したり、冷やし中華のタレで和えたりしても美味しくできます。アウトドア用のミックススパイスも、パンチのある仕上がりになるのでおすすめです。
作り方
【1】火起こしをして、茄子と皮をむいたトウモロコシを炭焼きにします。
【2】茄子はときどき裏表を返しながら、全面に焼き色をつけていきます。トングで持った時に潰れるくらいの柔らかさになったら、中まで火が入った証拠です。
【3】茄子の皮は、ヘタの部分から手で持ち上げるようにしながらむいていきます。
茄子の皮は、ヘタの部分を残して全てむきます。
【4】トウモロコシは、表面にハケで醤油を何度か塗りながら焼きます。コロコロと転がしながら、全面しっかり焼きましょう。
全体にこんがりと焦げ目がついたら焼き上がりです。
【5】実と軸の間に包丁を入れて、実をそぎ落とします。
【6】豚肉は、塩胡椒をして炭で両面を焼きます。
【7】トマトは角切り、大葉は千切りにします。
【8】ボウルに棒状に切った豚肉、トマト、大葉を入れます。
【9】包丁でそぎ取ったトウモロコシの実と茄子を入れ、塩胡椒、オリーブオイル、ポン酢で味を整えます。
【10】器に盛り付けて完成です。
▼参考記事
夏バテ知らずでキャンプを満喫!炭火で作る焼き茄子の薬膳サラダレシピ
そら豆と山菜のまるごと焼き
青森生まれ、東京育ち。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のレシピ開発や広告のスタイリング、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。
そら豆は、おうちでも魚焼きグリルやコンロで丸ごと焼いて楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。ふわふわのさやに包まれているそら豆は、茹でるのとはまた違った美味しさ。ぜひウドも丸ごと焼いてみてください。
ウドは皮をきんぴらに、茎を酢味噌あえなどで食べるのことが一般的でしょうか。焼き色がつくまでじっくりローストすると、生で食べるときとはまた違った瑞々しい美味しさを楽しめます。
材料
そら豆、ウド 好きなだけ
オリーブオイル 適量
塩、味噌 適量
作り方
【1】そら豆とウドを網にのせます。ウドの表面にはオリーブオイルを塗りましょう。
【2】焼き色がついたら、ほかの面を焼きます。しっかり焼き色がついてから、ひっくり返すのがコツ!
【3】全体にしっかり焼き色がついたら、網から外します。熱いので火傷に注意!
お好みで味噌や塩をつけて、さあどうぞ!
そら豆は、皮のおかげで蒸し焼きになってホクホク。熱々なので火傷に気を付けて下さい。丸ごと焼いたウドはジューシー!一口大に切って召し上がってくださいね。炭の香りもごちそうです。
▼参考記事
炭火で焼こう!ソラマメと山菜のまるごと焼き
こん肉
10歳と5歳の息子と一緒にアウトドアを楽しむ40代の父親。春から秋にかけてファミリーキャンプを楽しんでいます。冬の時期は、近所の公園などでBBQやスラックラインなどを楽しみながらデイキャンプを楽しんでいます。
“こん肉”とは、こんにゃくをお肉のように楽しみます。濃いめの味をつけるので、そのまま食べても、ご飯と一緒に食べてもおいしいでしょう。
こんにゃく特有の匂いやえぐみ。これが苦手、という方は意外と多いと思います。下処理をすることでこんにゃくは独特の匂いやえぐみを消すことができます。さらに、味も良くなります。
下処理は自宅でやっておくとキャンプ場での手間を減らすことができますよ。
材料
こんにゃく 1枚(下処理済み、厚さ5mm)
<調味料>
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1
ごま油 小さじ1
にんにくチューブ 5cm
下準備
【1】こんにゃくを食べやすい厚さに切っていきます。
今回のレシピでは厚さが5mmと2cmのこんにゃくを使用するので、2つの厚さでそれぞれ切ります。さらに、格子状の切れ目を入れておきましょう。
【2】切ったこんにゃくに、大さじ1杯の塩を揉み込んで5分ほど置きます。
【3】お湯を沸かしたお鍋にこんにゃくを入れて、3分ほど茹でたら下処理が完了です。
【4】下処理が終わったこんにゃくに調味料を混ぜ、一晩冷蔵庫で漬け込みます。
作り方
【1】つけ込んだこんにゃくを中火の火加減で焼きます。
【2】水分が飛んで、少し焼き目ができるまで両面を焼いたら完成。大人はお好みでわさびをつけたり、焼肉のタレをつけたりして味わってもおいしいです。
▼参考記事
まるでお肉の味わいになる!? 超簡単こんにゃくBBQレシピ3選
炭火で炙るだけの簡単デザートレシピ
スモア
2019年よりアメリカ・アラスカ州在住。猫と犬と一緒に、のんきでワイルドな日々を過ごしています。海外書き人クラブ会員https://www.kaigaikakibito.com/
アウトドア大国、アメリカでキャンプファイヤーをすれば必ず食べると言っても過言ではないスモア(S’more)。マシュマロを火で炙り、少し焦げ目が付いたらグラハムクラッカーに載せて、チョコを挟んだ激甘スイーツです。今回はキャンプやBBQにピッタリの王道レシピをご紹介します。
材料
グラハムクラッカー
マシュマロ
チョコレート(ハーシーチョコレートがおすすめ)
用意するもの
必要な道具は串のみ。長めの竹串で十分ですが、スモア大好きアメリカでは専用の串も売っています。先が二股になっているので、マシュマロ以外にもソーセージを刺して焼いたり、ちょっとしたフライ返しとしても応用ができます。
作り方
【1】材料をお好みのサイズに割って、マシュマロを串に刺します。チョコとマシュマロを欲張ってたくさん使うと、食べる時に溶けて大変なことになるのでご注意下さい。
【2】火で炙っていきます。赤い炎で焼いても良いのですが、煤でマシュマロが黒くなってしまうので、炎が収まった後に20~30秒くらい遠火でゆっくり炙るのがコツです。中が溶けて串からスッと抜けるくらいが焼き上がりの目安になります。
【3】グラハムクラッカーの上にチョコを置き、そこに溶けたマシュマロを乗せ、もう1枚のグラハムクラッカーでサンドしたら完成!
チョコとマシュマロの相性は言うまでもありませんが、そこにグラハムクラッカーの香ばしさが重なって絶妙なハーモニー!マシュマロの予熱でチョコが溶けて、食べるうちに手や口の周りがベトベトになること必至ですが、それもアウトドアスーツの醍醐味です。
▼参考記事
マシュマロとチョコの共演!米国キャンプファイヤーの定番、スモアって?
炭火みたらし団子
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課。https://motto-cooking.com
ゆっくり過ごすキャンプでは、簡単なデザート作りに挑戦するのもおすすめです。バーベキューコンロで炭火で焼くみたらし団子は、香ばしい焦げ目が特徴の簡単キャンプデザートです。
豆腐を使うことで、もちもちの食感に仕上がるので、冷めても美味しく食べることができますよ。
材料(3人前)
だんご粉 150g
絹ごし豆腐 160g
<調味料>
醤油 大さじ2
水 大さじ4
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ2
片栗粉 小さじ2
作り方:事前準備
とろみをつけたみたらしのタレと、茹でただんごを事前に自宅で準備していきます。現地の作業が格段に楽になりますよ。
【1】ボウルにだんご粉と絹ごし豆腐を入れて混ぜます。
全体に水分が行き渡り、なめらかな状態になるまでよく混ぜます。
ひとまとめにしたものを半分に割って、粉っぽさが残っている部分がないか確認をします。
【2】食べやすい大きさにちぎって、丸めていきます。
【3】鍋に湯をたっぷり沸かして、丸めただんごを茹でます。
5分ほど弱火で茹でると、上に浮いてくるのでその状態で1分ほど待ちます。
【4】網でだんごを取り出します。
【5】ボウルに取り出し、氷水でしっかりと冷やします。
【6】水気を切って、保存容器にだんごを入れます。
【7】みたらし団子のタレを作ります。調味料を全て鍋に入れて弱火で加熱します。
【8】絶えず鍋の中をスプーンで混ぜながら、ごく弱火で加熱します。だんだんととろみがついてくるので、スプーンにタレがのるくらいの濃度になったら火を止めます。
【9】粗熱が取れたタレを保存容器に入れます。
作り方:現地作業
【1】だんごを串に刺します。
【2】串を刺し終わっただんごをバットなどに並べ、火を起こします。
【3】焼き網にサラダ油(分量外)を少量塗ってから、串に刺しただんごを焼きます。
【4】表面に焼き色がついたら裏返して両面焦げ目をつけます。
【5】焦げ目がついただんごに、みたらしのタレを塗ります。
タレを細長い容器に入れておくと、全体に絡みつきやすく便利です。
【6】だんご全体にタレがついたら、再び表面を焼いて焦げ目をつけます。こんがりと焦げ目のついたみたらし団子は、香りもよくもっちりとした食感が最高ですよ。
▼参考記事
キャンプで作る簡単デザート!BBQコンロで「みたらし団子」を作ろう
チョコ&バナナ
経験ゼロスタートの2児の母キャンパー。アウトドアブログ“ブッシュクラフトLIFEWORK”を運営する傍ら、アウトドアインストラクターのアシスタントとしても活動中。アウトドアで人生が変わる!をモットーに子どもと一緒にファミリーキャンプ&ブッシュクラフトキャンプを満喫。焚き火とキャンプ飯、そしてモノづくりが好きで、アウトドアグッズを商品化するのが夢。
バナナとチョコといえば、超ド定番な組み合わせスイーツですが、そんな定番ながら不動の人気のスイーツを野外で作って、バーベキューでも楽しんでみませんか。チョコ&バナナの基本の作り方は簡単。バナナに切り込みを入れてチョコをのせるだけ!
材料
バナナ
チョコレート
作り方
【1】まずはバナナの皮の1箇所を、ナイフですーっと縦一本に切り込みを入れていきます。深さはバナナの2/3程度。
【2】切り込みを入れた部分に割った板チョコを適量挟んでいきます。チョコレートの挟み方は、お好みでどうぞ!上記写真のようにバナナの皮を1箇所完全にとり、チョコレートを入れてもいいですね。
【3】バナナを焼きます。今回はちょっとワイルドに、焚き火に直置きしてみました。バナナの皮は厚いので、そのまま炭の上に置いても大丈夫。
ただし赤い炎が出ている状態では、燃えてしまうので、必ず炭の状態で上にのせるようにしましょう。
【4】チョコレートが溶けてくるくらいが完成の目安。約5分くらいでできあがりました。
熱が入ることでバナナの甘みも増し、最高のスイーツに!
焚火台に網がある場合は、その上にバナナをのせても大丈夫です。チョコがあふれるのが心配な場合は、アルミホイルに包んでおけば安心です。
作る時のコツ
バナナを置いた際に上側にくる部分に、切り込みを入れるのがおすすめ。そうしておくことでチョコレートが溶けてきた時に、チョコがこぼれるのを少しでも防げます。
お子さんと作る際は、アウトドア用のナイフではなく、食事に使うカトラリーのナイフを使用すれば任せて作ることができますよ。自分で切って作ったスイーツは、おいしさも一段とアップしますよね!
▼参考記事
バナナ&チョコレート簡単スイーツレシピ3選!子供にもできてキャンプでも楽しめる
焼き栗
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課。https://motto-cooking.com
秋の味覚のひとつである「栗」。栗拾いが楽しめるキャンプ場で、採れたての栗をキャンプ飯の食材として楽しむ方も多いのではないでしょうか?
とは言え、栗のイガや鬼皮が固くて調理は難しい、と懸念される方も多いようです。今回は、手軽に焼き栗を楽しむポイントと、爆発せずに美味しく焼く方法をご紹介します。
BBQの片隅で、じっくり焼いた焼き栗は格別の味ですよ。こんがり香ばしい食感と、ほくっとした甘味が楽しめます。
下準備
【1】栗は基本的に地面に落ちているものを拾います。キャンプ場で拾う際には、栗拾いが禁止されていないか必ず事前確認をしてから採集しましょう。
【2】イガグリを手で触る際には、分厚いゴム手袋を使用しましょう。軍手や、薄手タイプの焚き火手袋では、手を傷つけることがあるので気をつけましょう。
【3】栗のまま落ちている場合もありますが、イガに覆われている栗は中身を取り出す必要があります。火ばさみや、靴底を使って取り出すといいでしょう。
【4】虫食いの穴が空いているものは、中まで黒くなっている場合が多いので除きます。
【5】水に入れて下に沈んだ栗は中までしっかり身が入って美味しい栗です。水の上に浮いてきてしまったものは、中が空洞になっていたり、虫食いだったりする場合が多いので、焼かずに除いておきましょう。
作り方
【1】栗はそのまま焼いてしまうと、爆発する(はぜる)危険があります。ナイフの根元の部分を栗に差し込み、切れ目を入れます。
【2】ナイフが刺さったら、栗の頭の部分まで切り口を広げます。
【3】表面の固い鬼皮の部分だけでなく、内側の渋皮と呼ばれる層までしっかり切り目を入れてください。
【4】炭火をおこし、弱火でゆっくりと栗を焼きます。
【5】表面が割れて簡単に殻が剥けるようになったら焼き上がりです。カリッと香ばしい部分と、ほっくりとした栗の甘みが感じられる部分があり、一口ごとに違った食感が楽しめます。お子さんのおやつとしても美味しく食べられますよ。