たしかに室内は普通のクルマより広く、「キッチン」も付いています。冷蔵庫には常にキンキンに冷えたビールや白ワイン。家庭用の電子レンジ、流しからはお湯も出る。けれど所詮クルマなのでワンルームのキッチンより狭いのです。大きめのまな板を置いたらパツパツな作業場ではたいそうな料理は作れないし、炒め物などをした日には車内に油の臭いが充満します。キャンプ場など屋外で調理した方が開放的でいいかもしれません。
けれど日常から離れて旅を楽しむ「移動するホテル」での時間は、やっぱり最高。とくにご当地のグルメやお酒をいただける「食」はキャンピングカー旅の楽しみのひとつです。今回は「子連れキャンピングカー旅」でのリアルな食事事情レポートを。
キャンピングカー旅の食事ってどうしてる?
- 地元料理が食べられるレストランで
- レストランからご当地グルメをテイクアウトして車内で
- 地元のスーパーで食材を買い車内で
- 車内で自炊
- オートキャンプ場など外で調理
こういう感じで皆さんキャンピングカー旅の食事を楽しんでいると思います。わが家はキャンプはあまりしないので、「5」以外ですかね。また、わが家は「1」の外食はランチが多いです。夕飯となると夫婦でお酒を必ず飲むので、クルマを停めた場所から歩いていける店など限定されます。次男が5歳とまだ幼いので、お店よりも車内でマイペースに食べられる「2」「3」「4」の機会が圧倒的に多いかな。
キャンピングカー旅の食事で気をつけていること
当たり前ですが、キャンピングカーは安定して電力や水が使える自宅とは違います。残量に限りがあるので以下のことに気をつけています。
- サラダや鍋には「カット野菜」を用い、サラダ菜は洗浄済みのモノを
- サラダチキンとか惣菜とか「調理済み」のモノを購入
- 洗い物を極力減らすため紙皿や割り箸などを使用
- ガスを使う際はしっかり換気する
- 電子レンジを多用しない
しみったれない程度に「セーブマネー」も念頭に置きながら旅していますよ(笑)。宿代がないのと自炊が多いのとで、そもそもキャンピングカーの旅は本当に安上がりですけどね。
先日、初滑りしにサクッと長野県富士見町へ。都内から2時間弱で行けるエリアです。そのときの食事をご紹介します。
1日目の朝食
渋滞を避けて、たいてい前の晩に出発する「前乗り」をしているわが家です。目的地に一番近いサービスエリアで仮眠することが多いですね。サッサとフィールドに着いて遊びたいので、朝ごはんはすぐ食べられるモノを。このときは近所のコンビニとスーパーで購入したサンドイッチ類やグラタン。家で切ってきたサラダ、ヨーグルト、コーヒーをいただきました。
午前中たくさん遊んでランチはクルマで。そういえば長いことスキー場の食堂で食べていないなぁ…。
1日目のランチ
出発前に冷蔵庫の中身をキャンピングカーの冷蔵庫にゴソッと移します。食べきれなかったストックおかずはこのタイミングで消化。この日の晩はRVパークに宿泊予定だったので、豪快にレンチンしまくりましたよー(笑)。
このあと、アクティブな夫と次男は大雪のなかリフト終了時刻まで滑りに行き、インドア派な長男とイヌと私はクルマで留守番していました。おのおのの時間が過ごせるスキー場でのランチはわりと時間にゆとりがあるので、あと片付けものんびりできます。
1日目の夕飯
スキー場から直接スーパーへ。そこで馬刺しスライス、ワカサギ、信州のワインなど購入しました。唯一の自炊は鍋。ていうか市販の鍋出汁に豚肉や豆腐、カット野菜やモヤシなど洗わず入れるだけですけどね。ほんとキャンピングカーでの調理(といっていいのか)はその程度です。
長野って海はないけど山のものが豊富で、ワインや日本酒、おいしいもので溢れています。すごく豊かな場所だなとスーパーで買い物していたら思います。同じ長野でも白馬あたりに行けば、日本海が近いので海の幸も堪能できますね。
この箱には予備の水やお茶、粉末スープなどが入っています。
2日目の朝食
キャンピングカーの冷蔵庫には小さいですが冷凍庫もあり、冷凍うどんや焼酎ロックのための氷など入れています。
2日目のランチ
朝起きたら、けっこう雪が激しく降っていて。このまま高速道路が通行止めになったりしたらエライこと。スーパーに寄って食材をアレコレ購入し大急ぎで帰宅しました。こういう臨機応変な動きができるのも、気ままなキャンピングカー旅の醍醐味といえるでしょう。ただ、すべては天気優先。予定が直前まで決まらなかったり、行く先がまったく異なったりもしますけどね(笑)。
スーパーにはたくさんの生蕎麦が陳列されており、従業員の女性におすすめを教えてもらい安曇野の蕎麦を買いました。ゆで時間2分。簡単です。サイドディッシュにかき揚げとかタラの芽の天ぷらとか。蕎麦は3人前なので、腹ぺこ野郎どもが黙ってない。おいなりさんも追加して。蕎麦はさすがの歯ごたえで、ものすごく美味しかったです。「お店の味だね!」と夢中でいただきました。
冬に安心RVパークに宿泊
冬はとくにバッテリーにツラい季節……。残量を常に気に掛けながら旅しているので、最近は電源が繋げられるRVパークに泊まることが多いです。今回も利用しました。
電源さえ繋いでしまえばエアコンが使えます。空気が乾くので加湿器も使います。外は雪が降っていましたが、車内はぽかぽか半袖上等。快適~。さらには電子レンジも心おきなく。「おかあさん、ホットミルク作ってよ」の長男からのリクエストに、はいはいーとレンチンふんわり湯気立つドリンクをサーブ。常にバッテリー残量に精神をすり減らしている私としては、何も気にせず自宅と同じ時間を過ごせることが最高の幸せなのです。
今回お邪魔したのはスキー場から至近、スーパーや富士見町や中央道諏訪南ICからも近いという便利なシチュエーション。施設には温泉もあり、今回はしませんでしたが併設しているレストランからご当地グルメが良心的な価格でテイクアウトできちゃう、まさに至れり尽くせりな「RVパークゆーとろん水神の湯」でした。
100%源泉掛け流しのお湯はアルカリ性単純硫黄泉。いわゆる「美肌の湯」で、ぬるぬるつるつる。8種の露天風呂と内湯が楽しめます。もちろん全部の湯に浸かりましたよー。一緒に入った次男は洞窟の形をした「洞くつ風呂」が気に入っていました。
ゆーとろん水神の湯
ホームページ:https://yuutoron.com
今回は天気がイマイチということで、予約の際、施設の方におたずねしてトイレから一番近いサイトを利用しました。区画内ではオーニングを出してもOK、ペット連れも可で、ドッグパークも新設されたそう。自然豊かな入笠山(にゅうかさやま)の麓にある富士見町。一年を通して楽しめそうですね。
RVパークゆーとろん
- 所在地:長野県諏訪郡富士見町富士見9547
- 電話:0266-62-8080
- 料金(1泊):2,500円~4,000円/台、電源、ゴミ処理オプション各+500円
- ホームページ:https://www.kurumatabi.com/park/rvpark/805.html