トヨクニは、江戸時代から土佐刃物をつくり続けてきた、信頼のナイフブランド。焚き火シーズンを前に薪割りに便利な鉈が登場した。
本来、和式の刃物は伝統的に片刃のものが多いが、この鉈は両刃となっている。
両刃の鉈の特徴は、薪割りの際にまっすぐに薪に切り込める点にある。鉈を打ち込んだときに、薪の両側に等しく力を伝えられるので、真っ二つにしやすく、確実に割り裂ける。無駄な労力がいらず、効率的に薪割りできる。
柄から刃の先端にかけて、ゆるやかなカーブになっているのもこの鉈の特徴といえる。真っすぐな鉈と比べると、振り下ろす際に遠心力をかけやすく、小さい力でも的確に薪に刃を打ち込める。
もうひとつ特筆すべきは、安全性が高いこと。柄と刃の間にはツバがついている。万が一にも手が滑ったとしても刀身側に滑ることをツバが防いでくれる。さらに専用のケースには、スナップボタン2つとフックが付いている。鉈がケースに固定されるため、活動しているうちに勝手にケースから飛び出すなんてことがない。高級感のある牛革製なので見た目もおしゃれだ。さらにケースの先端は幅広で多少の遊びがあるため、この鉈だけでなく、他のサイズの鉈でもケースに入るものは使用可能である。
機能面だけでなく、安全面もきわめてよく考えられている、使い勝手のいい逸品だ。