今回は、「部屋にあるモノはほぼほぼ自作」という会社員の片山祥平さん宅をご紹介!
夢のキャンパーズ・ハウスを一挙拝見!
会社員 片山祥平さん
「欲しいギアがすぐ売り切れ……、だったら作ってみよう」がきっかけで1年ほど前にDIYを開始。みずからのインスタ「hey_.camp」で作品も公開中。
部屋に入ると視界すべてが、ギアギアギア! そもそも片山さんがこのギア部屋を作ったのは、仕事の関係もあって、キャンプになかなか行けないという状況があったからだという。
「ベテランキャンパーさんくらいに道具をそろえていますが、まだキャンプには合計10回も行ってないんですよ(笑)。だから少しでもキャンプ気分を味わえる時間が欲しくて」
見せるディスプレイでは定番となった、有孔ボードを使っての引っ掛け式ディスプレイだけでなく、そこに棚を組み合わせることで奥行き感を出している。これによって、さまざまな形状の物を効率&見映え良くディスプレイすることに成功。引っ掛ける、吊るす、置く、ギアに合わせて美しく配置されたこの場所は、ちょっとアトリエのような雰囲気もある。
それにしても見たことのないギアが多いなと思ったら、部屋にあるギアたちは、ほぼほぼ片山さんの自作だという。特に木工系にハマっていて、ゴールゼロのライトハウスマイクロと組み合わせて使えるさまざまなギアはもはやプロクオリティー。自作が多いから、統一感もある。
「すべてがピタッと収まっているので、整理整頓もラクですし、結果論ですがキャンプに出かけるときも忘れ物がなくなりました。見える化してディスプレイすることで、部屋でキャンプ気分を味わいながら創作アイデアも湧きますし、作ったときの記憶も蘇ります」
ここは、ギア部屋なだけでなく、片山さんの工房も兼ねている。DIYスペースにズラリと並ぶ工具類も、有孔ボードと棚を組み合わせた自作の収納システムによって、ツールごとにシンデレラフィットするように工夫されていて、自動整頓システムを構築している。
なんと、まだキャンプ歴は1年半、DIY歴は1年ちょっと。末恐ろしいハマり方とクオリティー。いまでも十分充実してるけど、2年後とかに再訪してみたら、さらにモノスゴイことになっているんではないだろうか……。
PUNCHBOARD
有孔ボード×棚で
奥行き感あるディスプレイに
2×4材を壁面に何本か固定して、そこに有孔ボードや木の板を設置。有孔ボードにはギアに合わせたさまざまな形状のフックを取り付けて吊り下げ。
シェルフブラケットを使って、要所に棚を設置。奥行きを出すことで、有孔ボード単体とは比べものにならないくらいの収納力を実現。同時にディスプレイとしても変化がある楽しいものになっている。
自作ランタンハンガーもディスプレイに活用。
HANDMADE
散らかりがちな
工具類は位置決めで整頓
工房スペースも有孔ボードと棚の組み合わせ。ランダムさを楽しむギアディスプレイとは異なり、ジャンルごとにきっちり分けることで整頓しやすく。
棚に穴を開けてハンマーを収納。
煙突部分にはゴールゼロ ライトハウスマイクロがジャストフィット。
マウンテンリサーチのホヤに、ウッドで自作したケースを組み合わせ。
人気のBOXキャンプも!
有孔ボードを取り付けて、レザーバンドで各ギアを固定。フェデカのナイフ、ゴールゼロなどを収納。木の板を渡して簡易テーブルとしても。
片山さんの おウチPOINT
1 レイアウトでは圧縮感を大事にする
2 奥行きを出して壁面を最大限利用
3 DIY道具は定位置を決めて整理整頓
※構成/櫻井 卓 撮影/小倉雄一郎
(BE-PAL 2024年3月号より)