現在、NV200バネットベースの「UTONE200」・キャラバンベースの「UTONE300」・ハイエースベースの「UTONE500」と3モデルをラインナップ。今回は、シリーズで1番ボディサイズの大きい「UTONE500」のポップアップルーフを搭載した「UTONE500-ER」を紹介しようと思います。ちなみにUTONEとは「ウゴク・トドマル・ネル」の頭文字から「ウ・ト・ネ」と名付けられています。
人気モデル「RIW」の後継モデルは、大家族でもたくさん載せてみんなで就寝できる
UTONE500はハイエースバンS-GLロングワイドミドルボディがベース。RIWの魅力だった、クルマとアウトドアの「ソトとナカ」という垣根をなくしたいというコンセプトはしっかりと受け継がれており、土足のまま車内に上がることができるようになっています。フロアには標準ですべりにくい縞鋼板を採用し、取材車両のようにオプションで耐久性の高いヒッコリー天然ムク材のリアルウッドをも用意しています。
レイアウトは運転席後方からリヤにかけてロングカウンターを配置しているのがポイント。このロングカウンター内にキッチンや電装システム、収納スペースなどを集約することで、車内全体をスッキリさせつつ居住性に余裕を持たせることに成功しています。
さらにこのカウンターはフレームにアルミを採用しており、軽量かつ高強度、耐腐食性やリサイクル性も実現。カウンターの天板やテーブルには北海道産シラカバ間伐材を利用。断面の仕上がりが美しいのはもちろん、ホルムアルデヒドのないノンホルマリン接着剤を使用しシックハウス症候群対策にも抜かりありません。
セカンドとサードシートにはキャンピングカー専用のバタフライタイプの900mm幅REVOシートを搭載。このシートは簡単にフラットモードにできるのはもちろん、バタフライタイプだけに座面も跳ね上げてたたむことが可能で、どちらのシートもロングスライドレール上にセットされているため、シートを跳ね上げたまま前方に移動させれば広大な荷室空間を作り出せるようになっています。
ポップアップルーフにより室内は超・開放的。シートアレンジも豊富
食事やくつろぐときはフロントシートの背もたれ背面を活かしてセカンドシートと対座できるリビングモードと、セカンドシートを反転させてサードシートと対面できるモードも用意。利用人数や荷物などに合わせて展開できるのはこのモデルならでは。またポップアップルーフが搭載されていることにより車内での移動が楽に行えるのはもちろん、ワンボックスカーとは思えない開放感が得られるのも注目ポイント。
就寝はセカンドシートとサードシートをフラットにしてフロアベッド、付属のマットを使い荷室部分に上段ベッド、さらにポップアルーフ内でも就寝できるので、大人数での利用ができるのもこのモデルならでは。
オプションも豊富で旅や遊びのスタイルで拡張できる
装備に関しては、キッチンまわりではガラストップ付き一体式シンク&コンロをはじめ40L冷蔵庫、80Ahサブバッテリー&走行充電システムなどを搭載。カウンター内の収納スペースには市販のTP規格コンテナボックスがきれいに収まる設計で、キャンプギアや小物の整理もしやすくなっています。
家具についてはYUDAI IRON WORKS製のアイアンバーが左右に備わり、オプションでリヤクオーターウインドウ用の有孔ボードやリアのアクリルウインドウ、電装システムの強化やヒーターなども用意しているので旅や遊びのスタイルに合わせて選べます。
6人が前向きに乗車でき、就寝も大人4人と子供2〜3人と大人数で使える仕様ながらも、ロングカウンターにしたことによるスッキリとした空間を実現しているUTONE500-ER。
気になる価格は762万2000円〜。ポップアップルーフなしだと641万2000円〜。
問)アネックス