ハリケーンランタンのおすすめ5選!特徴や選び方、使い方も解説
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    ランタン・ライト・ランプ

    2024.03.14

    ハリケーンランタンのおすすめ5選!特徴や選び方、使い方も解説

    ハリケーンランタンのおすすめ5選!特徴や選び方、使い方も解説
    本物の炎の雰囲気が魅力のオイルランタン。その中でもハリケーンランタンは、その名のとおり「嵐の中でも消えない」タフなアイテムだ。そんな、雰囲気ある灯りと機能性を兼ね備えたハリケーンランタンの人気おすすめモデルを厳選。ハリケーンランタンの特徴や選び方、使い方も解説する。

    ハリケーンランタンとは? 特徴と魅力

    アウトドアを目的とするオイルランタンは「ハリケーンランタン」と呼ばれるものが主流。ハリケーンランタンはその名の通り、“嵐の中でも使えるタフさ”を備えており、「ストームランタン」とも呼ばれる。

    オイルランタンの大きな魅力は本物の炎ならではの雰囲気を感じられるところ。電気がない時代の主要な照明器具だったこともあり、クラシックな雰囲気を味わうにはもってこいのアイテムだ。手元を照らすぐらいの光量で、雰囲気ある灯りが静かな夜にほどよくマッチする。

    ハリケーンランタンの仕組み

    仕組みはいたってシンプルで、燃料がしみ込んだ芯(ウィック)に炎が灯る。温められた空気が上昇し、新鮮な空気が両側のパイプを通って下部のバーナーに送り込まれ、燃焼を促進させる。芯を出す範囲で炎の大きさ(光量)が変わるしくみだ。シンプルな形状で長く使え、防風機能が高く火が消えにくい。

    また、ホワイトガソリンやガスランタンよりも取り扱いが楽なのもうれしいポイント。ポンピング不要で着火時に炎上することもない。

    燃費がよく経済的

    コスパに優れてている点も魅力のひとつ。灯油は一般的に価格が安く、1Lあたり約100~110円であるのに対し、ホワイトガソリンは1,000円前後が相場(2022年9月時点、編集部調べ)。

    灯油を燃料とするオイルランタンは、500mLで約24時間点灯できるなど、燃費のよさが光る。また、各メーカーから専用のパラフィンオイルが販売されており、灯油よりもにおいが少なく、煤がつきにくいのでおすすめだ(※灯油よりはコストが上がる)。

    ▼参考記事
    灯油ランタンで心も体も暖かく!メリットと選び方、おすすめ商品4モデルを紹介
    もうずっと品薄!フュアーハンドランタンが大人気!
    おしゃれなオイルランタン6選!選び方や使い方、注意点もあわせて解説

    ハリケーンランタンの選び方

    燃料で選ぶ

    オイルランタンの燃料は、灯油とパラフィンオイルの2つ。灯油のメリットは、なんといってもランニングコストのよさ。灯油はパラフィンオイルの約10%の価格で購入できる。

    灯油はガソリンスタンドで購入できるため、手に入りやすいのも特徴。また、引火点が40度以上とガソリンよりも高めなので、比較的安全に使用できる。ただし、煤が出やすいというデメリットも。

    パラフィンオイルとは、ロウを液体状で使用するような燃料のこと。引火点が灯油よりも大幅に高い95度以上で、揮発性も低く、その他のオイルよりも比較的安全に使用できる。灯油と異なり、煤が出にくいため、メンテナンスが簡単なこともメリットだ。デメリットは、灯油と比べて価格が高いこと。

    灯油の方が炎の明るさは若干強いが、石油系のにおいを感じる。安全性や使用時の便利さにおいては、パラフィンオイルの方が優れている。

    芯の種類で選ぶ

    オイルランタンの芯には形状によって平芯・巻き芯・棒芯の3種類ある。平芯は太さによって2~11分芯まで分かれており、なかでも平芯の7分芯は流通量が多く、替芯も手に入りやすいタイプ。1分芯の太さは約3mmだが、どの芯幅でも、さほど明るさは変わらない。

    ただし、製品によって使用できる芯幅が異なるので、オイルランタンに合う芯を選ぼう。オイルランタンを購入する際に、同メーカーの替芯をストックしておくことをおすすめする。

    容量で選ぶ

    オイルランタンの大きさ、タンク容量は燃焼時間に影響する。1泊のキャンプで340mLのオイルランタンを使用する場合、上限の目安となる8分目まで入れると約20時間燃焼し続けるため、一晩中炎が消えることはない。

    連泊する場合は、500mL程度あるものがおすすめ。容量に比例してサイズも大きくなるので、持ち運びのしやすさを考慮して選ぶことがポイントだ。燃料が足りなくなった場合に備えて、予備の燃料を持参するのを忘れずに。

    ▼参考記事
    おしゃれなオイルランタン6選!選び方や使い方、注意点もあわせて解説

    おすすめのハリケーンランタン5選!人気モデルを紹介

    DIETZ(デイツ)
    ハリケーンランタン #D78

    ランプ用オイルを染み込ませた芯に点火するノスタルジックなオイル式ランタン。ほの明るい程度の明るさだが、キャンプの夜の団らん時にはぴったり。昔懐かしい佇まいにも癒やし効果がある。

    ●サイズ:高さ約26.5cm
    ●重量:470g
    ●明るさ:約7CP(キャンドルパワー)
    ●燃料:パラフィンオイル
    ●連続点灯時間:約20時間

     

    ▼関連記事
    DIETZ (デイツ) / ハリケーンランタン


    フュアハンド
    ベイビースペシャル 276 ジンク

    いまやハリケーンランタンの代名詞的存在となったモデル。ホヤ上部のインナーチムニーからチャンバーと呼ばれる外枠内を通って暖まった空気が下部の燃料に送り込まれる仕組みだ。わずかな燃料で20時間以上も燃焼する便利さと、Made in Germanyの品質はいまも変わらない。

    ●サイズ:幅155×高さ265mm
    ●重量:480g
    ●燃料:灯油、パラフィンオイル
    ●タンク容量:340ml
    ●燃焼時間:約20時間以上

     

    ハリケーンランタンの代名詞的存在

    ストーム(またはハリケーン)ランタンの名でお馴染みの「フュアハンド」。タンク内に組み込まれた灯芯に灯油を染み込ませて灯りを得る、昔ながらの照明器具のブランド。1880年代の開発後も、ワイヤーアームを付けてホヤの上げ下げが楽にできるようにするなど、試行錯誤を重ねて改良。

    0.3mmの薄板を加工する高い技術力が生む耐久性に加え、1933年からは、ドイツが世界に誇る耐熱ガラスメーカーであるショット社のガラスをホヤに採用。同時に、燃焼後の温まった空気を燃焼部へ供給するシステムによる、ちらつきの少ない安定した燃焼を実現した独自構造に関する特許を取得。その後誕生したのが、ストームランタンの小型バージョンであるベイビーシリーズだ。また’89年以降、「ベイビースペシャル 276」は唯一のオイルランタンとして作り継がれている。


    天頂部の笠には、いまも「ORIGINAL NIER FEUERHAND」というエンボスが施されている。

    ▼参考記事
    伝説のストームランタン! フュアハンドの逸品は頑固な作りで頼もしいのだ

    教えてくれたのは…
    アウトドア愛好家
    たまぞう さん

    神奈川県在住。キャンプや釣りといったアウトドアが大好きで、最近は専ら4歳の息子との父子キャンプがメイン。シーンに合わせたキャンプ飯作りにもハマっている。また、レザークラフトやDIYでギア作りも楽しむ。直近の目標は、奥さんにキャンプを好きになってもらうこと!

     

    デザインがお洒落

    筆者私物。

    ベイビースペシャル276はデザイン性が良く、またアンティークな見た目から、サイトに一つあるだけでも雰囲気を良くしてくれる。また、キャンプに行かない時でも、家でインテリアとして装飾でき、読書灯などに活用できるのも嬉しいポイント。

    取り扱いが簡単

    オイルランタン自体の構成部品がそこまで多くなく、理解しやすい構造である事から、取り扱いのハードルは高くない。また、灯芯の交換やメンテナンスなどを考えても、難しい作業ではないため、初心者でも安心して使用する事ができる。

    燃費が良い

    ベイビースペシャル276はタンク容量が340mlとなっており、光量の調整具合にもよるが約20時間の燃焼に値する。1泊のキャンプにおいては、十分すぎるスペックだろう。また、燃料も灯油やパラフィンオイルを使用するが、特に灯油においては、かなりのランニングコスト低減に繋がる。

    カラーバリエーションが豊富

    使用しない時間帯でも、テーブル上に置くだけでお洒落な雰囲気が漂う。

    とにかくカラーバリエーションが豊富で、自分好みのカラーやサイトの雰囲気に合わせたカラーをチョイスする事ができる。私は無塗装(ジンク)を使用しているが、どんな状況にもマッチしてくれるので重宝している。

    コストパフォーマンスが良い

    これだけデザイン性、機能性、操作性を兼ね備えていながら、販売価格を考えると、コストパフォーマンスが良い。初期投資が抑えられる点からも、オイルランタン導入への後押しになる。

    ▼参考記事
    キャンプの夜の雰囲気づくりはフュアハンド「ベイビースペシャル276」にお任せ!


    Vermont Lanterns(バーモントランタン)
    パティオミニハリケーンランタン

    アメリカ、バーモント州発のクラシックな真鍮製ランタン。職人によってひとつひとつハンドメイドされている。真鍮で作られており、本物のアンティークと見まごうばかり。写真右。中央は別売りの「オイルランプミニ」。

    ●サイズ:高さ23×直径10cm
    ●重量:390g
    ●燃料タンク容量:120ml
    ●燃焼時間:約12時間
    ●明るさ:4CP(キャンドルパワー)
    ●替え芯:1/2-FW

     

    優しい炎に包まれる


    ハリケーン(嵐)が吹いても火が消えにくいように、ガラスのグローブの上部がフードで覆われている。ハリケーンランタンは鉄製の重厚なものが多いが、これは小型で真鍮製、グローブを覆う保護ワイヤーなどもないシンプルな形なので、390gの軽さに収まっている。

    燃料タンクの容量も120mlと少なめだが、燃焼時間は約12時間あるので、キャンプで一晩使うのに問題はない。

    上のリングを引っ張るとグローブがはずれる。

    ▼関連記事
    Vermont Lanterns (バーモントランタン) / パティオミニハリケーンランタン

    ▼参考記事
    バーモントランタンが美しすぎる…ハリケーン型&ミニの2種で優しい炎に包まれよう


    CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
    CS オイルランタン

    サイズは小、中、大。(※公式サイトのリンク先は<小>のブロンズカラー)

    ●製品サイズ:(約) 幅120×奥行100×高さ190mm(本体のみ)
    ●重量:(約)250g
    ●適正容量:(約)120ml
    ●材質:本体/鉄(銅めっき)、ホヤ/ガラス

     

    教えてくれたのは…
    フリーライター
    みーこ さん

    夫婦2人でキャンプの知識やギアを求める「キャンプ沼」にハマったアウトドアライター。関東のキャンプ場をめぐり、地元の美味しい食材でキャンプ飯を作るのがマイブーム。キャンプ系YouTubeを見るのが大好きです。

     

    アンティーク調の外観が気持ちをくすぐる

    アンティーク調のデザインがおしゃれ。

    キャンプをはじめたら、誰もが憧れるアンティーク調のランタン。ブロンズのカラーが、骨董品のような雰囲気をかもしだし、キャンプの時間をよりムーディーに演出してくれる。レバーやつまみも鉄製で、本格的なアンティーク気分を味わえる。

    LEDランタンがあれば夜でも安全に十分な光量でキャンプを楽しめるが、火のゆらめきはオイルランタンやガスランタンならではだ。

    鹿のロゴがアクセント。

    キャプテンスタッグの鹿のロゴが、ランプのホヤに描かれている。かわいいホワイトのロゴがブロンズの本体と馴染んでいて、ランタンへの愛着がわいてくる。

    軽いのでリュックサックにぶらさげても違和感がない。

    重量は約250gと軽量。持ち運び時にリュックにつるしても重量を感じない。ホヤが割れないように注意を払う必要はあるが、使い勝手のいいランタンだ。

    家に置いたらおしゃれなインテリアに早変わり


    キャンプギアが家に増えていくと、置き場所に困ることがあるが、このオイルランタンはおしゃれなデザインなので、家のインテリアに馴染むのが特徴。使用しないときは、おうちに置けばインテリアとしてもGOODだ。

    ▼参考記事
    キャプテンスタッグ「オイルランタン」がキャンプ初心者も手を出しやすいワケ


    Kameyama candle house(カメヤマキャンドルハウス)
    オイルランタンミニ ロゴ入り

    生火を楽しめる非加圧式の人気オイルランタンに、高さ約21cmの小型サイズが登場。昔懐かしい佇まいと、仄かにまたたく明かりに癒やされる。ボディーにはKAMEYAMAのロゴ入り。コンパクトなので持ち運びに便利。燃焼時間は、無風雨・気温20~28℃前後の環境で約10時間。タンク容量120ml。(※公式サイトのリンク先はブラックカラー)

    ●サイズ:幅12×奥行き9.5×高さ21cm(ハンドル含む高さ26.5cm)
    ●箱のサイズ:幅14.5×奥行き10.5×高さ20cm
    ●重量:320g
    ●燃料:パラフィンオイル、白灯油(オイルランタン用) ●素材:鉄、ガラス、綿芯

     

    ▼関連記事
    Kameyama candle house(カメヤマキャンドルハウス)/オイルランタンミニ ロゴ入り 

    ハリケーンランタンの使い方は簡単!アウトドアライターが解説

    教えてくれたのは…
    アウトドアライター
    のまどう さん

    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

     

    フュアハンド「ベイビースペシャル276」を例にして、ハリケーンランタンの使い方を説明しよう。

    1.タンク部分に燃料を入れる

    タンクのキャップを外し、中に燃料を注ぐ。

    まず、タンクの中に燃料を入れる。タンクの8分目まで燃料を入れたら、10分程度待って、燃料を芯によく染み込ませる。燃料は燃えやすいため、焚き火などの火の元からは離れて作業を行うようにしよう。

    2.芯を引き出し、火屋を持ち上げる

    光量調節ハンドルをまわせば芯が動く。

    次に、光量調節ハンドルを捻って芯を引き出す。一般的なオイルランタンは、光量調節ハンドルで芯を上下できるようになっている。芯を引き出したら、火屋を持ち上げよう。

    3.芯に点火する

    芯に燃料がしみ込んでいるのを確認して点火。

    火屋を上げて芯が露出したら、ライターやマッチを使用して、芯に直接火をつける。

    4.火屋を戻し火力を調節する

    簡単に点火できた。

    火屋を元の位置に戻した後、光量調節ハンドルで芯の長さを調節し、好みの火力にしよう。芯を長く伸ばすとその分明るくはなるが、煤が出やすくなるので注意が必要だ。

    ▼参考記事
    初心者キャンパーでも扱いやすいって本当?オイルランタンの魅力と使い方をご紹介

    ハリケーンランタンを使用するときの注意点

    オイルランタンを使う際には、いくつか注意点がある。使用方法を守って安全に使おう。

    テント内では使わない

    ほとんどのテントが、幕内でのオイルランタンの使用をNGにしている(他の燃料でも同様)。室内で使うと一酸化炭素中毒に陥る可能性があり、頭痛・めまい・吐き気を引き起こす。重度になると、体の硬直・昏睡状態になることも。また、一酸化炭素は無色無臭なので、自分や周囲も気づかないうちに陥ってしまう可能性があり、とても危険だ。必ずテントの外で、燃え広がるものがない場所で使用しよう。

    不適切な燃料は使わない

    ハリケーンランタンに使用できる燃料は、基本的に灯油かパラフィンオイルのみ。それ以外の燃料は使用できない。

    特に注意したいのがホワイトガソリンだ。ホワイトガソリンの引火点は、マイナス40度とかなり低く、常温でも引火するため、着火しようとすると爆発する恐れがある。逆に常温でも着火しやすいということなので、専用のランタン・燃焼器具以外では使用しないようにしよう。

    ▼参考記事
    おしゃれなオイルランタン6選!選び方や使い方、注意点もあわせて解説

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