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大人気ブランド「ザ・ノース・フェイス」の歴史
ロッククライマーのダグラス・トンプキンスが、カリフォルニア州のサンフランシスコに開いたスキー・バックパック用品の小さな店舗がブランドのスタート地点だ。ダグラスがスローガンに掲げた"探検をやめるな"の言葉のとおり、革命的な製品を生み出し続けることとなる。
一番初めに製造したのは、軽量コンパクトなスリーピングバッグ。業界で初めて最低温度規格表示を明記したことで、ユーザーから大きな信頼を得た。1969年には、ダウンパーカの原型となる「シエラパーカ」を開発。世界初のドーム型テント「オーバルインテンション」を1975年に発売すると、最小の面積で最大の容積をかなえる新構造で、それまでのテントの常識を覆した。通気性を備えて蒸れを解消する防水透湿素材、「FUTURELIGHT™」の開発も記憶に新しい。アウトドアの枠を超え、いまやファッションシーンでも定番となりつつある時代の風雲児だ。
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2025年の注目モデル!広々空間の「ハーミット4」
\2025年に人気が出そうなファミリーテント第2位/
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) ハーミット4
遮光性と難燃性に優れたT/C素材を採用した4人用のティピーテント。テント全周の立ち上がり部分は、パネルとメッシュの2層構造。パネルを全開すれば外部からの風を取り入れることができ、換気効率は◎。出入り口に逆V字形ポールが使われ、出入りが楽なのもうれしい限り。
●対応人数:4人
●使用サイズ:488×488×H250cm
●収納サイズ:72×27×H27cm
●重量:約13.40kg
専用ポールで作られた前室と立ち上がったテント下部により、広々とした空間が実現。メッシュウィンドウにより開放感もあり、通気性もバッチリだ。ダブルウォール構造でフライシート単体でもシェルターとして使用可能。
インナーは吊り下げ式で簡単に設営でき、入口はメッシュとフルクローズの二重仕様。天井高は約2mで、大人4人が快適に過ごせる。ダッフル型の収納ケースが付属し、便利に持ち運べる。
インナーテントとグランドシートを取りはずせば、広々としたシェルターとしても使える。立ち上がり部分はすべてメッシュ窓にすることができるので通気性、換気効率のよさもバッチリ。
内部に接地した薪ストーブの煙突を外部に出すための煙突ポートも装備。寒い季節でも活躍してくれるモデルだ。
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2024年リアルに売れた!人気2ルームテント「ノーチラス2×2」
\2024年アウトドアショップで本当に売れたファミリーテント第8位/
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) ノーチラス2×2
6本のポールを用いた独自構造の2ルームテント。全周スカートを装備し隙間風を防ぐほか、遮光性の高いピグメント加工を施したフライシートと大型メッシュで夏も快適に過ごせる。
●サイズ:520×500×H200cm、インナー/280×140×H175cm
●総重量:17.1kg
アウトフレーム構造でシェルター利用も可能だ。付属の吊り下げインナーは2名就寝で本体のどちら側でも装着OK。別売インナーを追加して両側に吊して就寝スペースを増やせるのも気が利いている。
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シェルターとしても使用可能「エバカーゴ2」
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) エバカーゴ2
トンネル形状の2人用テント。吊り下げ式のインナーをはずせば、シェルターとして使用することができる。
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暴風雨にも対応する球体型テント「ジオドーム4」
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) ジオドーム4
アメリカのバックミンスター・フラー博士の理論をもとに、三角形を組み合わせることで球体に近付けた「ジオデシック・ドーム」型のテント。5本の本体ポールと1本の赤道ポールを使い、サイズ感のわりにはかなり軽量で、高い強度をもつ。
●フロアサイズ:230×218cm、高さ:210cm
●収納サイズ:73×26×20cm
●重量:11.07kg
●収容人数:4名
雨風に圧倒的に強い球体型テント
ヒマラヤに代表される高所登山や極地遠征で、暴風雪に耐えうるテントとして活躍しているのが「ジオデシック・ドーム」。これはモデル名ではなく、三角形で構成される半球形のデザインのことで、「最小のパーツで最大の強度と居住空間を持つ」のが大きな特徴だ。
これをテントに取り入れたのはザ・ノース・フェイスで、1975年発表の「オーバルインテンション」はパタゴニアで風速60mにも耐えたといい、それを継承する名作「2メータードーム」も販売されていた。
その流れをさらに汲むのが、この「ジオドーム4」なのである。4人用で小さいけれど、風雨への対応力は間違いなく、テストを行なった千葉のキャンプ地は雨だったが、まったく問題なし。ポールを通すだけで直感的に設営でき、悪天候下でも内部で立って歩ける高さと広さの居住空間をすみやかに作ることができた。そしてまあ、とにかくカッコいい!
窓となるスペースは、インナーテントとフライシートが連動。空気と光をたっぷりと取り入れる。
フライシートは視認性が高い濃いめのイエローで、キャンプ場ではかなり目立ちそう。
内部から見ても、ポールの構造はおもしろい。4人用のテントだが、それ以上に広く感じる。
テントから突き出た短いポール。そこから延びるコードでテンションがかかり、美しい形状になる。
収納時は73×26cm、厚み20cmほど。11kg以上あるが、肩にかけて運べるので、意外と軽く感じる。
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高剛性な特大2ルームテント「ノーチラス4×4」
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) ノーチラス4×4
アウトフレーム構造で、フライに吊り下げ式インナーを付けたまま立ち上げられるので、設営は意外と簡単。付属インナーは左右どちらにでも付けられ、別売りインナーも装着可能だ。
●サイズ:315×220×高さ225cm
●収納サイズ:35×90×35cm
●重量:20.9kg
●収容人数:4人(最大8人)
インナーを増設すれば2家族でも使える特大2ルームテント。ダブルウォールのアウトフレーム構造で、フライシートのみの単体シェルターとしても使用可能。フライシートはPUコーティングで耐水性を高めている。天井部は遮光性の高いピグメント加工で快適度アップ。携行時に便利なダッフル型の収納ケースが付属する。
ウォール全体が三角形のパネルで構成されているのも見逃せない。「三角を基調としたこのトラス構造というのは、剛性を高くするメリットがあります」(佐藤さん)。
メインのクロスポールと左右のアーチポールをガッチリ留めるリッジポール(露出した黒いポール)が、剛性を高めている。
寄りかかろうが、押し倒そうとしようがビクともしない。「このサイズでこれほど高い剛性があるテントは珍しいよね」(佐藤さん)
たくさん設けられた開閉可能なメッシュ窓に加え、下からもしっかりと通気できるベンチレーターがあり、換気性能はバッチリだ。
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大人数でもくつろげる「ランダー6」
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) ランダー6
最大6人まで寝られる大型2ルームテント。広いインナーテント(寝室部)に加え、最大幅290×奥行き190cmのリビングスペースを持つ。オートキャンプやフェスで快適な時間を過ごすことができる。
●サイズ(フライ装着時):幅315×奥行き545×高さ205cm
●サイズ(インナーのみ):幅290×奥行き250×高さ190cm
●収納サイズ:27×72×27cm
●総重量:約9.70kg
●対応人数:6名
フライシートにポールをセットして立ち上げるアウターフレーム構造。6人用の大きなテントだが、設営そのものはとても簡単だ。収納時に吊り下げ式インナーテントを取り付けたままにしておけば、フレームを立ち上げるだけで本体部分が完成し、あとはリビング用フレームをセットするだけ。
手持ちのポールでフライシートの前面を張り出せばリビングスペースを広げることができ、大人数でも窮屈な思いをすることなく過ごせる。
フライシート前面のパネルを張り出すこともできる。(張り出すためのポールは付属しない)

インナーテントの出入り口は左右ふたつあり、中央には小物収納に便利なポケットが3つ付いている。
インナーテントは吊り下げ式だから、フライシートを立ち上げてからでも着脱可能。インナーテントを取り外せばは広々としたシェルターとしても使え、グループでキャンプするときのくつろぎスペースにもなる。
フライシート両サイドに大きなドアがあるので、複数人のときも出入りが楽にできる。
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