キナウル・スピティの旅6
サングラ谷を発った後、僕を乗せた車は、一路東へと向かいます。道端の看板に「あなたは世界でもっとも危険な道にいる」と書かれていました(苦笑)。確かに、きわどい道はこの先もしばらく続きます。
細く長い橋を渡り、国境付近にさしかかるあたりにあったチェックポストを無事通過。道路沿いにはところどころに村が点在していて、古い城砦の跡のような建物も見えました。
キナウル地方からここまで遡ってきたサトレジ川と、北西のスピティ地方から流れてくるスピティ川との合流地点。ここから先は、スピティ川沿いの道を進みます。
サングラ谷を発って数時間後、この日泊まる予定のナコという村に到着。標高は3500メートル台まで上がってきました。チベット(中国)との国境にもほど近く、村の家並の雰囲気もチベット文化圏らしくなってきました。
村のほとりには聖なる湖があり、静かな湖水をたたえています。ものすごくヒマそうな村の少年たちが、魚釣りをしていました。釣れるんでしょうか(笑)。