
今回ご紹介するポリ袋レシピは、少ない水でも調理作業ができ、包丁や、まな板などの調理器具も必要ありません。
いざという時のために、キャンプで手順を実践しておくのもいいですね。
ポリ袋調理を実践してみよう

ポリ袋調理に特化した「アイラップ」は防災グッズにおすすめです。
ポリ袋調理には、熱湯で加熱できる素材のものを使用します。

耐熱温度が、熱湯調理可能なものであるかを確認しましょう。
今回は、熱湯調理ができるポリ袋として「アイラップ」を利用しました。
ポリ袋でご飯とおかずを同時調理
鍋に湯を沸かし、食材を入れたポリ袋を湯煎することで料理できるポリ袋調理。同時にいくつもの袋を入れることができるため、ご飯とおかずを同時に調理することも可能です。
防災レシピとしても活用できるので、今回は災害時を想定して少ない水で簡単にできることを重点に置いた、レシピをご紹介します。
ご飯をポリ袋で炊く準備

袋1枚分のサイズは、25cm×35cmです。
まずは、ご飯を炊く準備をします。アイラップの袋1枚に対して、1合のお米を入れます。

無洗米でも、普段食べているお米でもどちらでも大丈夫です。
今回は災害時を想定して、お米は洗わずにそのまま炊きます。

柔らかい炊き上がりのお米が好きな方は、1カップに50ccほどを水を追加して入れましょう。
1合のお米に対して、1カップ(200cc)の水を入れます。

中に茹で汁が侵入しない様、口はしっかり結びましょう。
中の空気を抜き、袋の口をしっかり結びます。1時間ほど米に水を吸水させる時間をとります。
これで、ご飯を炊く準備は完了です。
鯖缶とひじきのカレー煮の準備

今回使用した食材です。
今回作るおかず、鯖缶とひじきのカレー煮の食材はこちらです。
- 鯖の水煮缶 1缶
- 芽ひじき 1袋
- 大豆水煮缶 1缶
- カレーパウダー 大さじ1
- 水 1カップ(200cc)
- 塩 お好み
味付けは塩以外にも、醤油で味を整えても美味しく召し上がれます。
カレールーを使用してしまうと、冷めた時に油っぽさを感じてしまうので、カレーパウダーやカレー粉を利用しての味付けがおすすめです。
全ての食材を缶詰と乾物で作ることができるレシピなので、防災袋に入れておいてもいいでしょう。

缶詰に入っている水分も一緒に入れましょう。
ポリ袋を1枚広げ、材料を全て入れます。

揉む時は、大豆が潰れない様に気をつけましょう。
鯖の塊を潰す様に全体を混ぜて、味をなじませます。

ご飯と同じ様に、空気を抜いてから口を結びましょう。
口をしっかり結び、準備完了です。

水の量は、ポリ袋がかぶるくらいのヒタヒタの分量にします。
鍋に湯を沸かし、ご飯を入れた袋、鯖缶とひじきのカレー煮の袋を入れます。

蓋をする事で、貴重な水の蒸発も抑えられ、熱の伝導率も良くなります。
蓋をしながら中火で加熱します。沸騰したら弱火で、15分加熱します。

複数のポリ袋を一緒に調理すると、茹で汁の量も減らすことができます。
時間が経ったら、蓋をしたまま10分保温します。

温かくても、冷めても美味しく食べられる、カレー風味の味付けです。
鯖缶とひじきのカレー煮の袋を開け、全体を混ぜます。

混ぜる前に、全体を軽く揉んでほぐしましょう。
ご飯の袋の口も開けて、簡単に混ぜます。

アイラップで作ったご飯は、袋をそのまま器として利用することもできます。
災害時は難しいかもしれませんが、今回は器に盛り付けて完成とします。

野菜を添えて食べれば、栄養バランスも整いますよ。
缶詰と乾物のみで作ったおかずですが、食べ応えもあり、しっかりメイン料理として仕上げることができます。カレー風味が食欲をそそるレシピです。
災害時にも役立つポリ袋調理をキャンプでも活用しよう
実際に調理したり、食べたりすることで、防災意識を家族で共有することも期待できますよ。どうやったら少ない水と、限られた熱源で調理ができるのか、話し合ってみてもいいですね。
いざという時に慌てないためにも、キャンプでポリ袋調理に挑戦してみてはいかがでしょうか。